泉の聖

大器晩成らしい

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ちっちゃいモフモフを胸の抱き上げ癒される。

ヴォルフ、この子の名前、教えて。

「ヴァイスといいます。宜しくお願いします。ほら挨拶しなさい」

「ヴァイチュでちゅ。オネガイチマチュ」

オ~可愛い。

サ行が難しいのかな?

「最近、話し始めたばかりなんですよ」

そっか、こんなに小さいけど、お母さんから引き離しちゃって、大丈夫なの?

「この時期だからいいのですよ。一番大事にしなければいけないのは、聖様なのです。他に一番を見つける前に、引き離す必要があるのです」

えっそうなんだ。

ごめんね、私の為に。

親の変わりにはならないかもしれないけど、大切にするね。

「ありがとうございます」


次の日から、朝、神殿に行くのは、もう少し大きくなってからという事で、それ以外の事を躾始めた。

わざわざ結界の外まで行ってしていたようで、ヴァイスがもよおす度に口に咥えて移動しては、トイレの場所を教え込んでいる。

他にも、泉の周りを走らせて、速く走れるように訓練したり、私的には、今のままでも可愛くていいのだが、発音の練習や、話し方を教えている。

そして、寝物語として、この世界の事を話して聞かせていた。

私と出会った時の、会話と引き止め方を教えていた時には、思わずヴォルフの頭を後ろから叩いてしまっていた。

私は悪くない。

寝物語は、ヴァイスがきちんと覚えられるように、一通り話し終わると、また始めから同じ内容を話していた。

私達の出会いの話もね。


そして、一年が経過し、ヴァイスが速く走れるようになると、神殿へも一緒に行くようになり、何通りもある道や縄張り、狩りの仕方等を、教えるようにもなっていった。
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