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ルーレシア魔国 魔王 シャルドネード

朝の挨拶?

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う~ん 清々しい目覚め・・・ではない

がっちりと 抱き枕状態なんだけど どうしてこうなった?

シャルドネードの寝顔・・・うん かっこいい

文句なしの美形だわ~

ネグリジェ ちゃんと着ている・・・OK

髪の毛から 爽やかな香油の香り・・・うん? いやな予感しかしない

肌がしっとりして いい香り・・・マッサージ されてるよね

判定 限りなく黒に近いグレー・・・話題に出さない事に 決めた

とりあえず 身動きがとれないから おこそう

 「おはよう シャルドネード」

声をかけだけでは 起きなそうだ

ちょっと揺すりながら 言ってみる

 「んっ おはよう 百合愛」

ちょっと 掠れた声で 言って 唇に触れるだけの KISS

・・・Oh 声も 仕草も セクシ~

次の瞬間 視界が回転し 上にシャルドネードが 徐々に顔が近づいてきて 静かに深く KISSされた

・・・な 長いんだけど

息つく間もなく 口付けされて 意識が朦朧とする~


コホコホ わざとらしい咳が 扉の方から聞こえてきた

 「おはようございます」

マリーナが 何故か仁王立ちで挨拶をしてきた

シャルドネードが 気まずそうに そ~と 私の上からどいて 何故か 朝の挨拶だと マリーナに言い訳をしていた

・・・なんか 解らないけど とりあえず 大きく 息を吸い込んだ

うん 酸素 大事 頭が すっきりしてきた

 「おはよう マリーナ」

 「はい 食事のご用意が出来ておりますので お仕度を整えましょう」

ちょっと待った~

まだシャルドネード 部屋にいるから!!

脱がそうとしないで~

先に 追い出してからにしてよ~

朝から疲れた・・・

無事 部屋から出てもらい 仕度を整え 隣の部屋で待っていた シャルドネードと食事を摂った

膝の上で

・・・まぁ 今日 龍国へ出立だから 仕方なし

羞恥心に耐えながらの 食べさせあいを頑張った・・・

褒めて下さい・・・

そして 出立する間際まで 無言で KISS をされ続けた

・・・唇 腫れる ナウ

言いたい事は この前 全部 言ったという事なのだろう

離したくない とでもいうかの様に 苦しそうな表情で 抱き締められながらの KISS

私の胸も ちょっと苦しい・・・


マリーナに そろそろお時間です といわれ 渋々離しながら 耳元で

 「私が 誰よりも 貴女を幸せにしよう 私の許に来る事を 選んでくれ」

囁かれた後 名残惜しそうに ダメ押しのKISSをされた


全身 熱が出てるかのように 真っ赤になったのに 違いない
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