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運命とは
企画倒れ?
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夜 百合愛が早々にベッドに入り 眠りについた後 城は騒然としていた
百合愛は知らなかった この日 さっそく百合愛用に用意されていた 毒入りの食事が 無駄になっていた事を
だが 運命の悪戯か 急遽 城に滞在する事になった公爵の元にその毒入りの食事はまわされていた
侯爵が入れるよう指示した毒入りの食事が まさか自分の元に巡ってくるとは思わず 公爵は食してしまう
とても強い毒が使われていた
万が一にも命が助からないようにと
食して直ぐに喉を掻き毟りだし 泡を噴いて倒れる主を見て 慌てて執事が駆け寄った時には もう意識はなかった
急いで 状態異常回復のできる魔術師が呼ばれたが 来るのを待たずして 亡くなってしまったのであった
SIDE 公爵
ロド侯爵が毒を入手する為 部屋を後にした後 城の客室を使わせて貰う為の手続きと 金子の用意をするよう 自分の執事に伝えると 集まっていた者達に 今聞いた話は他言無用を誓わせた後 解散させた
執事が手続きを済ませ 城のメイドと部屋に戻ってきたので メイドの案内の下 部屋を移動した
メイドが部屋を出る時に 私に会いにロド侯爵が来るので 来たらここに案内してくれと伝えてから ソファーへと深く腰を落とした
どこから 話が漏れたのだろう
結婚の話が公表されて直ぐ この話を不服に思うだろう貴族達を集めていた
自分の執事や侍従達を使って秘かに集めたのに 第1王子補佐であるツヴァイに 集まっている部屋も メンバーも筒抜けになっていた
何をしようとしていたのかまで分かっていたかのように牽制をされた
メンバーを聞いて 年頃の娘が居て 初めからあの娘にいい感情を持っておらず 加護も与えられていない者達だと分かってからの推察だろうか
本当に 誰が何時 漏らしたのか
驚いた事に あの場にいた執事や侍従達の名前まで読み上げていた
溜息しか出ない
思えば つい最近まで 挫折知らずの人生だった
公爵家の嫡男として生まれ 広大な領地を親から継ぎ 気位の高い嫁を貰ったが 息子と娘に恵まれ 城での地位も発言も磐石なものとしたと思っていた
王子の運命の相手がなかなか召喚されず そろそろ 家の娘を推してみようかと思っていた矢先
異世界とやらから召喚され 現れた娘
娘に選別され加護を与えられた者達と与えられない自分達
なる程 感が鋭いのか
正しく敵 味方 中立に分けられていた
それは 城の中での立ち位置にも 顕著に反映されていった
娘や王族の周りは 加護を持つ者で固められてゆき 中立であると思われる者も 能力次第では 取り上げられていた
そして私は中心から外されていった
コンコン
「お連れしました」
「入れ」
「失礼します お待たせして申し訳ございませんでした」
メイドに退室を促がし 侍従に廊下を見張っているように指示を出してから 侯爵をソファーに座らせた
「これが 手に入れた毒です」
小声で言うと 懐から紫色がかった液体の入った小瓶を取り出し 渡してきた
これで娘を排除できるのかと思いながら小瓶を眺めた
「お気を付け下さい 劇薬ですので直に液体に触れないよう 蓋は開けないよう願います」
執事に目配せをする
鞄から金子の入った布袋を取り出し手渡される
「金子を用意したがいくらで動きそうだ?」
「・・・大銀貨5枚もあれば充分かと」
「もちろん私達が疑われる事はないのだろうな?」
「そうですね 毒を仕込んだら とっとと城から出て 王都から離れた所にある私の別荘に行き そこで一生雇ってやるから篭っていて欲しいとは伝えてあります その時考えて提示されたのが大銀貨4枚でしたので 色をつけて5枚にしておけば 喜んで実行するかと思われます」
「その者から辿られる事はないのか?」
「そうですね知り合いと言っても 裏家業で見知っていただけで 親しくしていた訳では無いですからね 犯人はわかった上で すでに逃亡していないという方が私達にとって 都合がよろしいかと」
私は 布袋の中から大銀貨を5枚取り出し それを 侯爵の前に 毒入りの小瓶を返すと共に並べて置いた
侯爵は 確かにと言って それらを掴んで懐に仕舞っていった
侯爵から毒と金を受け取った配膳係りは 指示通り百合愛用の食事に毒を混入させると お腹が痛いのでトイレに行きたいと周りの者に伝え その場を離れ 木立の中に隠していた馬に乗り 急いで城を後にした
その後 百合愛が早く寝たいからと 自分の収納から食事を出して食べる事も 百合愛の為に用意していた食事が 急遽 客室に泊まる事になった公爵へと回される事になった事も 誰にも予測できるものではなかった
百合愛は知らなかった この日 さっそく百合愛用に用意されていた 毒入りの食事が 無駄になっていた事を
だが 運命の悪戯か 急遽 城に滞在する事になった公爵の元にその毒入りの食事はまわされていた
侯爵が入れるよう指示した毒入りの食事が まさか自分の元に巡ってくるとは思わず 公爵は食してしまう
とても強い毒が使われていた
万が一にも命が助からないようにと
食して直ぐに喉を掻き毟りだし 泡を噴いて倒れる主を見て 慌てて執事が駆け寄った時には もう意識はなかった
急いで 状態異常回復のできる魔術師が呼ばれたが 来るのを待たずして 亡くなってしまったのであった
SIDE 公爵
ロド侯爵が毒を入手する為 部屋を後にした後 城の客室を使わせて貰う為の手続きと 金子の用意をするよう 自分の執事に伝えると 集まっていた者達に 今聞いた話は他言無用を誓わせた後 解散させた
執事が手続きを済ませ 城のメイドと部屋に戻ってきたので メイドの案内の下 部屋を移動した
メイドが部屋を出る時に 私に会いにロド侯爵が来るので 来たらここに案内してくれと伝えてから ソファーへと深く腰を落とした
どこから 話が漏れたのだろう
結婚の話が公表されて直ぐ この話を不服に思うだろう貴族達を集めていた
自分の執事や侍従達を使って秘かに集めたのに 第1王子補佐であるツヴァイに 集まっている部屋も メンバーも筒抜けになっていた
何をしようとしていたのかまで分かっていたかのように牽制をされた
メンバーを聞いて 年頃の娘が居て 初めからあの娘にいい感情を持っておらず 加護も与えられていない者達だと分かってからの推察だろうか
本当に 誰が何時 漏らしたのか
驚いた事に あの場にいた執事や侍従達の名前まで読み上げていた
溜息しか出ない
思えば つい最近まで 挫折知らずの人生だった
公爵家の嫡男として生まれ 広大な領地を親から継ぎ 気位の高い嫁を貰ったが 息子と娘に恵まれ 城での地位も発言も磐石なものとしたと思っていた
王子の運命の相手がなかなか召喚されず そろそろ 家の娘を推してみようかと思っていた矢先
異世界とやらから召喚され 現れた娘
娘に選別され加護を与えられた者達と与えられない自分達
なる程 感が鋭いのか
正しく敵 味方 中立に分けられていた
それは 城の中での立ち位置にも 顕著に反映されていった
娘や王族の周りは 加護を持つ者で固められてゆき 中立であると思われる者も 能力次第では 取り上げられていた
そして私は中心から外されていった
コンコン
「お連れしました」
「入れ」
「失礼します お待たせして申し訳ございませんでした」
メイドに退室を促がし 侍従に廊下を見張っているように指示を出してから 侯爵をソファーに座らせた
「これが 手に入れた毒です」
小声で言うと 懐から紫色がかった液体の入った小瓶を取り出し 渡してきた
これで娘を排除できるのかと思いながら小瓶を眺めた
「お気を付け下さい 劇薬ですので直に液体に触れないよう 蓋は開けないよう願います」
執事に目配せをする
鞄から金子の入った布袋を取り出し手渡される
「金子を用意したがいくらで動きそうだ?」
「・・・大銀貨5枚もあれば充分かと」
「もちろん私達が疑われる事はないのだろうな?」
「そうですね 毒を仕込んだら とっとと城から出て 王都から離れた所にある私の別荘に行き そこで一生雇ってやるから篭っていて欲しいとは伝えてあります その時考えて提示されたのが大銀貨4枚でしたので 色をつけて5枚にしておけば 喜んで実行するかと思われます」
「その者から辿られる事はないのか?」
「そうですね知り合いと言っても 裏家業で見知っていただけで 親しくしていた訳では無いですからね 犯人はわかった上で すでに逃亡していないという方が私達にとって 都合がよろしいかと」
私は 布袋の中から大銀貨を5枚取り出し それを 侯爵の前に 毒入りの小瓶を返すと共に並べて置いた
侯爵は 確かにと言って それらを掴んで懐に仕舞っていった
侯爵から毒と金を受け取った配膳係りは 指示通り百合愛用の食事に毒を混入させると お腹が痛いのでトイレに行きたいと周りの者に伝え その場を離れ 木立の中に隠していた馬に乗り 急いで城を後にした
その後 百合愛が早く寝たいからと 自分の収納から食事を出して食べる事も 百合愛の為に用意していた食事が 急遽 客室に泊まる事になった公爵へと回される事になった事も 誰にも予測できるものではなかった
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