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運命とは

初夜9

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私から仕掛けたキスはあっさりと主導権を奪われ 嵐のような貪るような激しいキスに変わり

腰の動きも再開され キスと同様荒々しいものになった

それでも 最奥にガツガツ当たらない様にしてくれている

中でイクことを覚えたからか 内壁を激しく擦られても 痛みより 気持ちいいが勝ってきて

「んっ んっ んっ はぁ・んんっつ・・あっ そ こっ・・・あっ あん んんん~」

口から漏れる 吐息にも甘さが滲み出し ギルデガルドにも私が快感を得ている事を気付かれたと思う

腰の動きがより 速くなった

意図していないのに 徐々に ギルデガルドのを離さないとでもいうかの様に 絡み付けて締めつけるように膣が収縮し 摩擦が大きくなる

そしてそれが さらに快感が増す要因となっているようだった

「ギ ルゥ ・もっ イ クゥ・・・イッ ちゃう~ あああ・・・」

私が達するのとほぼ同時に 身体の中に温かさが拡がっていく

ギルデガルドのキスが優しいものに変わり 名残を惜しむ様に最後チュッと唇に軽くキスをしながら 中のものを引き抜き

「愛してる 百合愛」

ギュッと一瞬強く抱き締めてから 私の上から離れていった


疲労困憊ってこういうことを言うのだろうか 手がパタリとシーツの上に落ちると いつもより重力を強く感じ シーツに張り付き 指一本ですら 自分で持ち上げる事が出来そうにない

こういうのって疲れるのは男の人だけじゃないのね

官能小説やもちろんエロビデオなんて借りた事も見た事もなかったし そこまで深く人の話を聞いた事も無かったから知らなかった

このまま 眠りたいな・・・

あ~ でも まだ アイゼンがいるな

気力 体力 限りなくゼロに近い

このまま ことに及んだら 死んでしまう・・・気がする

「回復」

とりあえず自分にだけ
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