幻想国物語

ンヴ

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怪人の独裁

最終話

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すると後ろから
ビームのようなものが
青年の胸を貫いた。

青年はもう
動かなくなっていた。

貴族は言った
「なにが起こった!?」

そこに
侯爵が現れた。
「貴族失格だよ
お前は
たかが庶民の靴を
舐めるという
屈辱を味わうなんて
死んだ方がいいぞ。」

そう言われた
貴族は言った
「侯爵!
申し訳ありません、
だからどうか
殺さないでください!!」

侯爵は言った
「だめだ」

侯爵の手から
ビームのようなものが出て
その貴族の頭を
消し飛ばした。

そして体も
ビームのようなものに
消し飛ばされ
跡形も残らなくなっていた。

それを見ていた市民は言った
「貴族が貴族を
容赦なく殺すなんて

この国はもう
いつ崩壊しても
おかしくないだろう。

この国には

絶望感しか
残されていない
のではないのかと
考えてしまうな。」

侯爵は言った
「この国は
狂いに狂ってしまった。

俺の頭の中も
あの偉大なるデオノサの
せいなのか知らんが
人を殺戮することに
何にも抵抗が
なくなってしまった。

デオノサのあの
貴族になるための試験は
洗脳のようなものだったのか?

あの試験に合格するために
あの試験について勉強する
事で暴力的なものや
殺害シーンや拷問シーンを
何百回以上見続けて
しまった。

なぜならそうでもしないと
あの偉大なるデオノサ様が
考えた貴族になるための
試験に合格できないからだ。

多分そのせいなのかは
わからないが
ちょっとでも
デオノサの思想に
そぐわない行動を
した市民を見ると
こんな奴らは
どんな暴力を振るっても
どんな拷問を行なっても
どんな殺し方をしても
いいはずなんだ
と考えるように
なってしまった。

俺は優秀な成績で
試験に合格したことで
侯爵になり
デオノサ様から
特徴な力を与えてもらえたが
その代わりに俺は
何か大切なものを
失ってしまった
のではないかと
最近考えてしまうな。

あぁ、またこの国の
どこかできっと
冷酷非情な
殺人鬼が
人々を殺しては
また殺しているのだろう。

俺もいずれ
誰かに殺されてしまう
のだろう。」

その時侯爵の体が
ビームにより
消し飛ばされた。

市民は言った
「あいつは
この国で最も人を殺戮している
殺人鬼だ!」

その市民も
ビームにより
消し飛ばされた。

殺人鬼は言った
「どうせ
人を少しくらい
殺しても
この国は
崩壊しない。

なぜなら
この国には
たくさん人がいる

だから
別に殺してもいいだろ。」

数日後
デオノサが言った
「嘘だろ?
この国の
人口の半分が
人を殺しているだと!?

俺がこの国の王になって
たった2カ月で
人口が3分の1になるなんて!

一億人くらいから
3300万人くらいに
なってしまってる!」

デオノサの秘書が言った
「おそらく
デオノサ様の
つくりだした
この国の殺人至上主義の
ような環境が
人口の半分以上が
殺人をしてしまったことにより
その時点で人口は半分くらいに
なりますよね。

さらにその中の
殺人をしてしまった人の
一部の殺人鬼が
大量殺人をしたことで

人口が3分の1になって
しまったという
研究結果があります。」

デオノサが言った
「こんな国に
しなければよかった。

なぜこんな国に
してしまったんだ。

俺は法律なんて
なくなってしまえ
と思っていた。

そんな時に
俺は声が聞こえた

もしこの国を
法律のない国に
したいと思うなら
お前に力を与えてやる

俺はそう思っていたから
わかりましたと言った。

それにより
この特殊な力を得た

しかしそのせいで
この国は崩壊寸前だ。

俺は恐怖と暴力だけで
世界は支配できるものだと
考えていたが
それにより支配したものは
いずれこんな結末に
なってしまうのだろうか。」

さらに一カ月が経った。

デオノサが支配する
国内で殺されてしまうかも
知れないという恐怖からか
殺し合いが始まった後

人口は数十人くらいに
なってしまったらしく、
もはやデオノサの国は
崩壊してしまった。

そしてデオノサは
居場所を失い
最後は他国で
餓死した遺体が
発見された。
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みんなの感想(2件)

if
2020.03.17 if

力が何かの暗示

解除
のた猫
2019.06.01 のた猫

ぽかーん。

解除

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