黒曜の誓い、竜を狩る者たち

ンヴ

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「調律者……! 俺は、お前を倒す! そして、誰一人として犠牲にすることなく、みんなで未来を掴み取ってみせる!」

俺、ウルフルムの魂の叫びは、絶望に覆われた宇宙の狭間に響き渡った。それは、あまりにも無謀で、そして非現実的な宣言だったかもしれない。目の前には、宇宙の法則そのものを操る、絶対的な力を持つ調律者が立ちはだかっている。そして、俺たちの力は、もはや限界に近かった。

しかし、俺の瞳には、一点の曇りもなかった。仲間たちの顔が、脳裏に焼き付いている。彼らの笑顔を、未来を、絶対に失うわけにはいかない。たとえ、それがどれほど困難な道であろうとも。

「フン……面白い。ならば見せてみよ、人間。お前のその矮小なる意志が、この宇宙の摂理にどこまで抗えるのかをな」
調律者は、俺の言葉を嘲笑うかのように、さらに強大な「無への回帰」の力を放ってきた。砕け散った星々の残骸が、俺たちに向かって降り注ぎ、空間そのものが悲鳴を上げている。

「ウルフルム……!」
ルナが、か細い声で俺の名を呼んだ。彼女の瞳には、不安と、しかしそれ以上に、俺への絶対的な信頼が宿っていた。

「大丈夫だ、ルナ。俺たちなら、必ず……!」
俺は、砕け散りかけた虹色の魂の剣を、再び強く握りしめた。そして、心の奥底に眠る、全ての力を呼び覚まそうとした。

その時、奇跡が起こった。

俺の決意に呼応するように、意識を失いかけていた仲間たちの魂が、微かに、しかし確かに輝き始めたのだ。

「……ウルフルム……聞こえるぜ……。お前が諦めねえんなら……俺だって、まだ戦える……!」
ザナックの魂が、不屈の闘志を取り戻し、炎のように燃え上がる。

「……兄さんの過ちも……私の闇も……全て受け入れて……未来を……!」
アルドリスの魂が、光と闇の調和した輝きを放つ。

「私たちの故郷の悲劇を……繰り返させはしない……!」
「ええ……この手で、希望の未来を掴むために……!」
カイとリアラの魂が、互いを支え合うように、強く共鳴する。

「僕たちの知識と技術は……世界を救うためにあるんだ……!」
「諦めない……! 最後まで、みんなと一緒に……!」
リオとセナの魂が、純粋な探求心と仲間への想いを力に変える。

「……時の流れは、決して一方通行ではない……。未来は、常に可能性に満ちている……!」
クロノスの魂が、時間の牢獄から解放され、再び輝きを取り戻す。

「星々は……あなたたちの選択を……祝福しています……!」
アウストラの魂が、宇宙の真理と繋がり、俺たちに力を送る。

「堕天使の汚名は……この私が必ず雪ぐ……! 正義の光よ、再び……!」
ミカエルの魂が、神々しいまでの輝きを放つ。

そして、遠く離れた二つの世界からも、ガラン元隊長やエルネスト魔術師団長、緑鱗族のガルドたち、そして俺たちがこれまで出会ってきた全ての人々の祈りが、温かい光となって俺たちの元へと集まってくる。

仲間たちの魂の輝きは、俺の魂と共鳴し、そして、砕け散った虹色の魂の剣の破片を、再び一つに結びつけようとしていた。それは、もはや俺一人の力ではない。仲間たちとの絆、そして世界中の人々の希望が凝縮された、究極の力だった。

「みんな……ありがとう……!」
俺の目から、熱いものが込み上げてきた。

そして、その全ての光の中心で、ルナが静かに祈りを捧げ始めた。
彼女の体から放たれる聖なる光は、もはやドラゴンの力でも、聖女の力でもない。それは、宇宙の全ての生命を慈しみ、そして調和へと導く、「原初の愛」とでも言うべき、究極の癒しの光だった。

「お願い……みんなの想いを……ウルフルムの剣に……! そして……この宇宙に……再び光を……!」
ルナの祈りは、まるで宇宙の歌のように、全ての魂に響き渡り、そして、俺の再生しつつある魂の剣に、無限の力を注ぎ込んでいく。

俺の魂の剣は、仲間たちの魂の色、そしてルナの愛の光を吸収し、かつてないほどの、眩いばかりの七色の輝きを放ち始めた。それは、もはや破壊のための剣ではない。世界を創造し、未来を切り拓くための、「希望の剣」だった。

「調律者……! これが、俺たちの……いや、この宇宙の全ての生命の……答えだ!」
俺は、再生した「希望の剣」を構え、調律者に向かって、最後の戦いを挑む。
仲間たちの魂と共に。
そして、ルナの愛を胸に――。
物語は、ウルフルムと仲間たちの、そして宇宙全体の運命を賭けた、最終決戦のクライマックスへと突入する。
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