母娘淫乱調教―レモンティーな朝焼け―

山田さとし

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第一部 「圭子16歳」

第三章2 キスの味(挿絵付き)

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『マモル君・・・・』
圭子がイタズラを覚えたのも、そんな時だった。

『あっ・・あぁ・・・』
指先はぎこちない動きで少女の身体を探る。

『んっ・・んんっ・・・』

未開発ながらも圭子は徐々に喜びを感じ、敏感な場所を少しずつ知るようになっていた。
自分の身体にこんな秘密が隠されているとは思いもしなかった。

(これが・・・)

大人になると言う事なのだろうか。
知識はあっても実際に体験すると不思議な気持ちがした。

(あぁ・・気持ち・・いい・・・)

イタズラする事に罪の意識を抱きながらも少年を想いながら味わう淡い快感に、喜びを感じる圭子であった。

(ママも・・・こんな事したのかな?)

身体に余韻が残るまま眠りにつく少女は何時も同じ事を考えていた。
母のようになりたい。
幼い頃からの憧れは圭子の心に強く根付いていたのだ。

美しく優しい母。
母は圭子よりわずか一年遅い年齢で父と結婚をした。
父と愛し合い、自分を生んだ。

(わたしも・・ママのように・・・)

眠りにつく時はいつも夢の中で少年と結ばれる事を願う。
それが少女のささやかな楽しみだった筈なのに。

※※※※※※※※※※※※※※※

『い、いやぁ・・・』

しかし、昨夜の夢は最悪であった。
目覚めた時、圭子は汗をビッショリかいていた。

『はぁっ・・はぁっ・・・』
荒い息を吐く少女の細い肩が小刻みに震え、目は虚ろに宙をさ迷っていた。

『いやっ・・いやぁ・・・』
おぞましさを振り払うように何度も首を振った。

それでも悪夢はしつように脳裏にこびりつき、圭子から生気を奪っていた。
最近の寝不足のせいもあったが、今朝の顔色の悪さにはそういう訳があったのだ。

※※※※※※※※※※※※※※※


「いやっ・・大嫌いっ!」
今も駅に向かう途中で、愛おしい少年の面影を押しのけるおぞましい男のイメージに対して少女は嫌悪感一杯の言葉を投げた。

(ひどいっ・・ひどいよぉ・・・)

涙ぐんだ瞳は怒りの色に染まっている。
不条理というには余りにも悲惨な夢だった。

(どうして、あんな奴に・・・)

いくら夢とはいえ、信じられない事だ。
自分が許せない圭子だった。

「ごめんね、マモル君・・・」
か細い呟きは駅の人ごみの中で消えてしまう。

まるで自分の未来を暗示するかのようで、少女の胸に不安が広がっていくのだった。
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