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第五部 メス奴隷の歓び
第一章 別れ
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裕子入社3年目「特別秘書室」
20●0年3月30日 PM 1:00
※※※※※※※※※※※※※※※
裕子はノートパソコンを起動させると、パスワードを打ち込んだ。
「あぁ・・・」
その瞬間、熱い気持ちが湧きあがりタメ息が漏れた。
「kouzou」の文字を刻むだけでジュンと溢れ出す。
「御主人様」のスペルを見るだけで濡れてしまう。
だが、それは早苗が設定したパスワードだ。
裕子は変更することにした。
新しいパスワードは。
「kouzou & satoru」。
裕子が身も心も捧げる「御主人様」達の名前である。
この数日で裕子は全く別の女に変貌していた。
そう。
男達の奴隷として調教されたのである。
社内イチ美貌の才女。
クールなマドンナが二人の性奴隷になったのだ。
今、誰もいない「特別秘書室」で「裏の秘書」としての仕事を始めるところだった。
昨日まで隣に座っていた早苗はいない。
今朝の飛行機で、レズビアンパートナーが待つカナダへ旅立って行った。
裕子の腫れぼったい目から涙が滲む。
さっき、あれほど泣いたというのに。
そっとハンカチで拭うと、裕子は高速スピードでキーボードを叩き始めた。
この一ヶ月の間に早苗から叩きこまれた「裏の帳簿」の整理である。
本当は明日の月曜日からが一人体制の初日だったが、幸造と悟に頼んで日曜日の今日、出社することにしたのだ。
「奴隷秘書」としての「仕事はじめ」の日として。
だが、無人になった隣の椅子を見る度に、寂しさが込み上げる。
全ての意味での「教官」だった早苗とは別れたくなかった。
今でも早苗とハグした時の温もりが残っている。
裕子は愛おしい女の顔を思い浮かべるのであった。
※※※※※※※※※※※※※※※
裕子入社3年目「羽田空港」
20●0年3月30日 AM 10:00
※※※※※※※※※※※※
「やっぱり、残れんのかいなぁ・・・」
幸造が名残惜しそうに言う。
「無理言っちゃダメだよ、オヤジ・・・」
悟が務めて冷静な表情で言った。
だが、握りしめた右手が微かに震えていることに裕子は気づいていた。
早苗も同じなのだろう、裕子と目を合わせるとクスッと笑った。
「幸造様も悟ちゃんも・・・ありがとう。
こんなオバサンを名残惜しんでくれて・・・」
「オバサンなんて・・・」
悟のムキになりそうな言葉を早苗のハグが消した。
「悟ちゃん・・大好きよ・・・」
耳元で熱く囁く。
背の高い悟を抱きしめるためにヒールの踵を浮かす。
悟の肩に顎を乗せて幸造にも声をかける。
「さようなら、幸造様・・・
もう二度と会うことはないけど・・・」
「あ、あほぉ・・・
遊びにでも帰ってくれば、ええやないかぁ?」
「駄目よ・・・
お婆ちゃんになった姿なんか見せられないわ」
早苗の気持ちは裕子には痛いほど理解できた。
愛する男達に年老いた自分を見せたくない。
自分が早苗でもそう思ったことだろう。
だが、彼女が言うほど若さは失っていない。
とても45歳には見えないくらい瑞々しく感じる。
合わせて大人の妖艶な魅力を漂わせ、女の裕子でさえ欲情した目で見てしまうほどだ。
実際に早苗とは何度も肌を重ねたのではあるが。
裕子の視線に気づくと早苗は両手を広げた。
カジュアルなスーツに身を包んだスタイルの良いプロポーションは、空港を行きかう人達の目に留まる。
「裕子・・・」
微笑む早苗が愛おしい名を呼ぶ。
「おネェ様・・・」
裕子は二人の秘密を匂わす名を口にした。
「おネェ様・・・」
もう一度、抱きしめる早苗の胸に溶け込ませた。
「うっ・・ううぅっ・・・」
そのまま肩を震わせ泣きじゃくるのだった。
いじらしい裕子をギュッとしながら男達に言った。
「わたし・・生涯、男とは恋しない・・・
幸造様と悟様だけが・・私の全て・・・
最後に素敵な思い出をありがとう・・・
私の一生の宝物にします・・・」
「早苗・・・」
「早苗さん・・・」
父と息子は涙ぐむ早苗に、つられそうになるのを必死に堪えていた。
「ワシらもお前のことは一生、忘れん・・・
帰りたかったら、いつでも来い・・・
金やったら何ぼでも送ったるさかい・・・」
「そうだよ、早苗さん・・・
いつまでも待っているから・・・」
これ以上、話していると裕子と同じように泣き出してしまいそうで早苗は無理に笑顔をみせると、身体を離してチェックインゲートに向かった。
「さようならぁ・・・」
一言、声を出すと大きく手を振りながらゲートへの中に消えていった。
出発前の空港ロビーで三人は、ジッと見送るしかなかった。
会社に向かう車中で、裕子は悟に肩を抱かれながら泣き続けていた。
幸造と悟はいじらしい天使を間に挟んで座りながら、旅立ったもう一人の天使を思い浮かべるのだった。
早苗は異国の人となり、今日から裕子は一人になる。
男達の「奴隷秘書」として生まれ変わるのだった。
※※※※※※※※※※※※※※※
裕子入社3年目「特別秘書室」
20●0年3月30日 PM 2:00
数時間後。
※※※※※※※※※※※※
キーボードの音が「特別秘書室」に響いている。
裕子は資料作成に集中していた。
その時。
インターホンが鳴った。
直ぐに受話器をとった。
裕子の喉が上下する。
「はい・・・」
仕事始めの第一声だった。
「裕子・・・」
優しく低い声が聞こえた。
愛おしい男、悟の声だった。
それだけで熱い気持ちが湧きあがる。
「はい、御用でしょうか・・・?」
務めて冷静な口調で聞いた。
本当は胸の高まりが止まらないのだったが。
初めての「奴隷秘書」としての仕事が始まろうとしていた。
今日は日曜日。
会社は休みだが、裕子達三人だけが出社している。
それは裕子の「仕事始め」を誰にも邪魔させないようにするためだった。
20●0年3月30日 PM 1:00
※※※※※※※※※※※※※※※
裕子はノートパソコンを起動させると、パスワードを打ち込んだ。
「あぁ・・・」
その瞬間、熱い気持ちが湧きあがりタメ息が漏れた。
「kouzou」の文字を刻むだけでジュンと溢れ出す。
「御主人様」のスペルを見るだけで濡れてしまう。
だが、それは早苗が設定したパスワードだ。
裕子は変更することにした。
新しいパスワードは。
「kouzou & satoru」。
裕子が身も心も捧げる「御主人様」達の名前である。
この数日で裕子は全く別の女に変貌していた。
そう。
男達の奴隷として調教されたのである。
社内イチ美貌の才女。
クールなマドンナが二人の性奴隷になったのだ。
今、誰もいない「特別秘書室」で「裏の秘書」としての仕事を始めるところだった。
昨日まで隣に座っていた早苗はいない。
今朝の飛行機で、レズビアンパートナーが待つカナダへ旅立って行った。
裕子の腫れぼったい目から涙が滲む。
さっき、あれほど泣いたというのに。
そっとハンカチで拭うと、裕子は高速スピードでキーボードを叩き始めた。
この一ヶ月の間に早苗から叩きこまれた「裏の帳簿」の整理である。
本当は明日の月曜日からが一人体制の初日だったが、幸造と悟に頼んで日曜日の今日、出社することにしたのだ。
「奴隷秘書」としての「仕事はじめ」の日として。
だが、無人になった隣の椅子を見る度に、寂しさが込み上げる。
全ての意味での「教官」だった早苗とは別れたくなかった。
今でも早苗とハグした時の温もりが残っている。
裕子は愛おしい女の顔を思い浮かべるのであった。
※※※※※※※※※※※※※※※
裕子入社3年目「羽田空港」
20●0年3月30日 AM 10:00
※※※※※※※※※※※※
「やっぱり、残れんのかいなぁ・・・」
幸造が名残惜しそうに言う。
「無理言っちゃダメだよ、オヤジ・・・」
悟が務めて冷静な表情で言った。
だが、握りしめた右手が微かに震えていることに裕子は気づいていた。
早苗も同じなのだろう、裕子と目を合わせるとクスッと笑った。
「幸造様も悟ちゃんも・・・ありがとう。
こんなオバサンを名残惜しんでくれて・・・」
「オバサンなんて・・・」
悟のムキになりそうな言葉を早苗のハグが消した。
「悟ちゃん・・大好きよ・・・」
耳元で熱く囁く。
背の高い悟を抱きしめるためにヒールの踵を浮かす。
悟の肩に顎を乗せて幸造にも声をかける。
「さようなら、幸造様・・・
もう二度と会うことはないけど・・・」
「あ、あほぉ・・・
遊びにでも帰ってくれば、ええやないかぁ?」
「駄目よ・・・
お婆ちゃんになった姿なんか見せられないわ」
早苗の気持ちは裕子には痛いほど理解できた。
愛する男達に年老いた自分を見せたくない。
自分が早苗でもそう思ったことだろう。
だが、彼女が言うほど若さは失っていない。
とても45歳には見えないくらい瑞々しく感じる。
合わせて大人の妖艶な魅力を漂わせ、女の裕子でさえ欲情した目で見てしまうほどだ。
実際に早苗とは何度も肌を重ねたのではあるが。
裕子の視線に気づくと早苗は両手を広げた。
カジュアルなスーツに身を包んだスタイルの良いプロポーションは、空港を行きかう人達の目に留まる。
「裕子・・・」
微笑む早苗が愛おしい名を呼ぶ。
「おネェ様・・・」
裕子は二人の秘密を匂わす名を口にした。
「おネェ様・・・」
もう一度、抱きしめる早苗の胸に溶け込ませた。
「うっ・・ううぅっ・・・」
そのまま肩を震わせ泣きじゃくるのだった。
いじらしい裕子をギュッとしながら男達に言った。
「わたし・・生涯、男とは恋しない・・・
幸造様と悟様だけが・・私の全て・・・
最後に素敵な思い出をありがとう・・・
私の一生の宝物にします・・・」
「早苗・・・」
「早苗さん・・・」
父と息子は涙ぐむ早苗に、つられそうになるのを必死に堪えていた。
「ワシらもお前のことは一生、忘れん・・・
帰りたかったら、いつでも来い・・・
金やったら何ぼでも送ったるさかい・・・」
「そうだよ、早苗さん・・・
いつまでも待っているから・・・」
これ以上、話していると裕子と同じように泣き出してしまいそうで早苗は無理に笑顔をみせると、身体を離してチェックインゲートに向かった。
「さようならぁ・・・」
一言、声を出すと大きく手を振りながらゲートへの中に消えていった。
出発前の空港ロビーで三人は、ジッと見送るしかなかった。
会社に向かう車中で、裕子は悟に肩を抱かれながら泣き続けていた。
幸造と悟はいじらしい天使を間に挟んで座りながら、旅立ったもう一人の天使を思い浮かべるのだった。
早苗は異国の人となり、今日から裕子は一人になる。
男達の「奴隷秘書」として生まれ変わるのだった。
※※※※※※※※※※※※※※※
裕子入社3年目「特別秘書室」
20●0年3月30日 PM 2:00
数時間後。
※※※※※※※※※※※※
キーボードの音が「特別秘書室」に響いている。
裕子は資料作成に集中していた。
その時。
インターホンが鳴った。
直ぐに受話器をとった。
裕子の喉が上下する。
「はい・・・」
仕事始めの第一声だった。
「裕子・・・」
優しく低い声が聞こえた。
愛おしい男、悟の声だった。
それだけで熱い気持ちが湧きあがる。
「はい、御用でしょうか・・・?」
務めて冷静な口調で聞いた。
本当は胸の高まりが止まらないのだったが。
初めての「奴隷秘書」としての仕事が始まろうとしていた。
今日は日曜日。
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