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第一部 礼子(れいこ)と守(まもる)
第二章 私が母になった理由
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姉夫婦が亡くなった時は息子が四歳の頃でした。
私は大学二年生で十九歳。
勿論、独身で。
処女でした。
あっけない二人の死に。
両親も途方に暮れていて。
姉の夫は親兄弟もいなく親戚は当然、引き取るのを拒むと思いました。
私の父は高齢だし母も病弱で、親代わりになるとしては不安があるのは明白です。
そう、だから。
残された男の子が不憫で。
思わず私は言ったのです。
「この子は私が引き取ります」
それ以来、二人は寄り添う様に生きてきたのです。
私は大学二年生で十九歳。
勿論、独身で。
処女でした。
あっけない二人の死に。
両親も途方に暮れていて。
姉の夫は親兄弟もいなく親戚は当然、引き取るのを拒むと思いました。
私の父は高齢だし母も病弱で、親代わりになるとしては不安があるのは明白です。
そう、だから。
残された男の子が不憫で。
思わず私は言ったのです。
「この子は私が引き取ります」
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