母子(おやこ)スワッピング -ママ(母さん)を愛しすぎて-

山田さとし

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第五部 禁断の果実

第十二章 誓い

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【ただし16歳】
【2016年 9月16日】

二時間後。
高杉家のリビングで。

※※※※※※※※※※※※

「あふぅ・・ぐぅ・・んん・・・」
「んみゅぅ・・んふぅ・・あむぅ・・・」

重なる唇から熱い息が漏れている。
私は求められるまま唇を預けていた。

「あぁ・・はぁっ・・はぁっ・・・」
唇を放した正さんが荒い息を吐いている。

ソファーに仰向けに寝る私に覆いかぶさるようにして、熱い視線を送ってくる。
強引なキスに戸惑いながらも、私は愛する人との痺れる余韻を噛み締めていた。

「綺麗だ・・母さん・・・」
見上げる私に向かって囁く。

熱い眼差しに胸がキュンとなる。
両手を差し伸べ顔を引き寄せる。
唇が重なると自然と舌が絡み合っていく。

何度も何度も繰り返す度に。
いつの間にか私達は学習していたらしい。

「あむぅ・・んん・・・」
「おはぁ・・あうぅ・・ぐぅ・・・」

互いの唾液が美味しい。
絡め合いながら貪っていく。

そう。
唇が腫れるほどに。

※※※※※※※※※※※※

「はぁっ・・はぁっ・・・」
荒い息を吐きながら僕は限界を感じていた。

これ以上は。
理性を保つことが出来ないことに。

「か、母さん・・・」
追い詰められるような気持ちで声を漏らした。

このまま続けていると理性を保つ自信がなかったから。
キス以上のものを求めてしまいそうで怖かったんだ。

『ママと約束したんだ・・・』
守の言葉が脳裏にこびりついていた。

母親である礼子さんから懇願されたという。
息子の想いは受けとめるが時間が欲しいと。
最初、守は意味が分からなかったらしいけど僕にはすぐに理解できた。

だって、そうじゃないか?
二人きりの生活で一線を越えてしまったら、行きつくところまで行くのは必然のことだろう。
いくら血が繋がっていないとはいえ母と息子だ。
妊娠でもしたら大変なことになる。

守も礼子さんから丁寧に説明されて理解した。
だから当分は母親に許される範囲で愛し合うことにしたと言っていた。
だから僕も踏みとどまることにしようと思う。
母さんに告白してキスできただけでも望外の喜びなのだから。

「が、我慢するよ・・・」
「えっ・・・?」

僕の言葉が意外だったのか驚きの声が返ってきた。
もしかしたら、母さんは最後まで許してくれたのかもしれない。
僕はこみ上げる欲情を抑えながら声を震わせた。

「母さんを僕のものにしたい・・でも・・・」

僕は守から聞いた礼子さんの話を頭の中で参考にしながら、途切れがちに呟いていった。
母さんとの恋を大切に育てていきたいと。
衝動で二人の関係を壊したくないと。

「ただし・・さん・・・」
見上げる瞳が潤んで光っている。

「へへ・・恰好つけすぎかな・・・?」
照れくさくて頭をかいた。

礼子さんの受け売りだとはさすがに言えなかった。
きっと母さんは僕が冷静な男だと勘違いしているだろうけど、守達の関係を言うわけにいかないから適当にごまかすことにした。

「今はキスまでで我慢するよ・・・」
「ただしさん・・・」

一瞬、残念そうに顔を曇らせたが、母の唇から白い歯がこぼれる。
僕の背中を引き寄せると両手でギュッとして耳元で囁いた。

「ありがとう・・ただしさん・・・」
甘い息がくすぐったく響いていく。

「そうね、ゆっくり・・愛し合いましょう」
「母さん・・・」

再び唇が重なる。
ひとしきり柔らかな感触を味わった後、僕と母さんは見つめ合っていた。

窓の外は夕日も沈んで街の灯りが目立ち始めている。
リビングは薄暗く、キッチンの照明だけがボンヤリと母さんの顔を浮かび上がらせていた。
それでも美しさはそのままで僕の胸を熱くさせる。
いつまでもこのままでいたいと思ってしまう。

突然、僕のお腹が鳴った。
クスリと笑った母さんに僕も微笑んだ。

「じゃあ、お風呂に入ってくるね・・・」
コクリと頷いた母をソファーに寝かせたまま、僕は立ち上がった。

母さんもほつれた髪を整えながら起き上がると僕を潤んだ瞳で見つめている。
いじらしい表情に胸が熱くなった僕は再び抱きしめたくなる衝動を我慢して浴室へと向かうのだった。
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