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三章【限りなき獣】
次への備え
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閃光、爆発、下から突き上げる衝撃。アイムの予想通り大陸どころか星そのものを消滅させかねないエネルギーが一気に解き放たれた。
それはアイムの形成した魔力障壁の筒を一瞬で消し飛ばす。ほんのわずかながら破壊力を削られ、次にグレンの作った光の力場と衝突し、またしても一秒と保たせず破壊してしまった。
ズウラの作った山も数秒で砕けて吹き飛び、融けて張り付く。ニャーンが維持している怪塵の壁の内側に。彼女のそれだけは耐えている。アイム達が爆発の衝撃を弱めてくれたおかげで辛うじて耐え続ける。
エネルギーは上下に伸びて光の柱となった。以前ニャーンが『破壊』の力に覚醒した時のように。おかげで彼女は思い出して決意する。
「この力も、こうやって使うなら!」
その体から特大の赤い雷光が放たれ空を昇って行く。そうして鉛色の雲の向こうへ吸い込まれたかと思うと今度は急降下して白い壁が形成する筒の中に落ちた。エネルギーを放出し続ける球体が雷に打たれて砕け、雷光が通り過ぎた軌跡がエネルギーそのものも切り裂いて霧散させる。
静けさが戻って来た。おそらく危機は去っただろう。ニャーンの隣で彼女を支えていたズウラは安堵のあまりその場に座り込む。ニャーンも汗だくになって杖にすがりつきながらはにかんだ。
「や、やった……防げた……」
【お疲れ様です】
壁から鳥の姿に戻り、彼女の元へ舞い降りて来る白い怪物。するとさっきまで彼がいた場所には底の見えない巨大な穴が開いていた。もしニャーン達が防がなかったら間違いなく星の半分は消し飛んでいただろう。
へとへとの若者二人にアイムとグレンも近付いて来る。
『ようやったぞ、お主等』
『助かった、礼を言う』
こちらはまだ余力がありそうだ。
「つ、疲れました……」
『なんじゃ若いモンが情けない』
『もっと鍛えろ。免疫システムの次の攻撃が来たら、こんなものではないかもしれんぞ』
「はい……」
流石に歴戦の戦士達は違う。改めてそう思い知らされる若者二人。
すると彼等の会話に白い怪物が割り込む。
【それなのですが、たった今わかったのでお伝えしておきます。今の攻撃を防いでいる最中に私の一部が宇宙空間まで到達し、信号を傍受して報せて来ました。免疫システムの攻撃の第二波が間近に迫っています』
「えっ?」
――驚愕に目を見開く一同。一つ大きな危機を乗り越えたと思ったら、すぐにまたもっと大きな災いが襲いかかって来た。
『いつじゃ? いつこの星に到達する?』
【到達予想日時は今から三ヶ月後の午前六時二十三分】
「そんなに早く!?」
たった三ヶ月後には赤い凶星が再びこの星を襲う。ここで生きる全ての生命を駆逐するために。
「規模は?」
グレンが問いかけると、白い怪物は迷うように一瞬だけ間を空けてから回答する。
【かつての私と同等の『抗体』が十万体、全方向からこの星に接近中です】
「じゅっ……」
「じゅう、まん……?」
ニャーンとズウラはそれ以上何も言えなくなる。たった一つの凶星で千年苦しめられてきたのに、今度はその十万倍の戦力が送り込まれて来る。
だがアイムとグレンは互いの顔を見合わせ、頷き合った。何も絶望する必要は無い。二人は次にニャーンを見る。ズウラも彼等の視線に気付いて彼女を見つめる。
『逆に考えろ、これはチャンスじゃ』
『ああ、その十万体の凶星を全て味方にできたなら』
「あっ……そうか。そんなに心強いことはない! ニャーンさんならそれができる!」
「そ、そうなりますよね……やっぱり……」
ニャーンは一人だけ腰が抜けてしまいそうなままだ。なにせ彼女の肩にこの星の命運がかかってしまった。しかもそれが決する時は、すでに三ヶ月後に迫っている。
けれどアイムは狼の姿のまま、そんな彼女に鼻先を寄せた。
『アホウ、不安な顔をするな。お主一人で戦うわけではない』
『今の我々なら十万の凶星が相手だろうと露払いくらいはできるだろう』
「そうですニャーンさん。オレらが敵を叩きますから、貴女はそれを片っ端から味方に引き入れてくれればいいんです」
【その作戦を私も支持します。最も勝率が高い作戦です】
「みんな……」
ここにいるメンバー、ユニ・オーリと戦って勝利した者達の姿を順に見渡しニャーンも肩の力を抜いた。それもそうかと。
きっと自分達は勝てる。いや、きっとじゃなくて絶対に勝てる。そう考えて挑まなければ勝てるものだって勝てないに違いない。
深呼吸して気持ちを整え、大きく頷いてみせた。
「はいっ! 頼りにしてます!」
『お互い様じゃ』
目を細めるアイム。ユニ・オーリなどという悪意の塊に連れ去られておきながら、それでもこの娘は生き延びていてくれた。心も折られていない。グレンとズウラも彼女が今こうして笑えている事実を素直に喜ぶ。
今や誰もが彼女を頼りにしている。アイムもグレンもズウラも、それぞれがこの星の頂点に立つことのできる資質の持ち主。
だが怪塵という脅威に惑星全体が脅かされている今、やはり最も王位に相応しいのは彼女だろう。ニャーン・アクラタカこそが自分達の切り札である。
(ようやくここまで来たぞ、オクノケセラ。ようやっと希望が見えて来た。最大の懸念だったユニの奴めも消えた今、ワシらは必ず勝ってみせるからな)
空を見上げ、育て親に語りかけるアイム。そしてまたズタボロになった地上を見渡し千年越しに叶った宿敵との決着の実感を味わう。
しばらくして光の女神に育てられたのは本当かとニャーンに質問攻めにされるまで彼の上機嫌は続いた。
その頃、第七大陸から遠く離れた場所にもアイム達を観察する眼があった。紫色の光を放つ濁り切った鉛色の瞳が。
「死んだと思ってくれたようだね」
残念ながら死んではいない。アイムにも教えなかった最後の切り札が彼にはある。神から奪ったこの眼は限定的ながら空間転移を可能とするのだ。見えている範囲内であればどこにだろうと瞬時に移動できる。これを使って他のユニ・オーリが消え去る前に辛うじて一体だけ逃げ延びることができた。
「ふふ、今回は花を持たせてあげるよアイム。ようやく僕に勝てたね」
けれど最終的には自分が勝つ。今から三ヶ月後にその時が訪れる。
「誰も幸せになんてならせやしない」
不幸を味わえ。地獄を見ろ。そして神々を呪え。
自分と同じ苦痛に苛まれ続けろ。
「この世界も滅茶苦茶にしてやる。そして僕はまた『完成品』に近付くんだ。完璧な存在になれば、至高の領域に到れたなら、きっと気が付くだろう。僕がいる場所に、あの方も――」
しばし想像の世界に陶酔してから長らく愛用していた囚人服を脱ぎ捨てる。もうこれはいらない、単にアイムに対する当てつけとして着ていただけ。
彼との契約を律義に守り、第七大陸に留まり続けていた自分は囚人だった。あの鉱山の街は監獄。そこからついに抜け出した。今からは自由時間。
とはいえ、しばらくはなりを潜めておこう。せっかく死んだと思ってくれているのだから。最も嫌なタイミングで姿を現し、彼等が絶対にして欲しくないことをする。そのために今は身を隠しておく。
「ふふ、うふふ……フフフハハハハハハハ! 楽しかったなあ! こんなに楽しいのはアイビーに負けたあの戦い以来だ! 彼女達、今頃どうしてるだろう? まだ苦しんでるといいなあ!」
人の嫌がる顔が好きだ。拒絶されるのが嬉しい。否定されると笑えてしまう。
滑稽な人間どもめ。誰も彼もが自分と同じだと知らない。どうせ、お前もお前も、そこのお前も全部無価値な存在なのに。
だから完成品になりたい。唯一無二の価値ある存在になりたい。
自分は違う。そこだけは違う。そうなりたいという意志がある。だからいつかなれる。
「グレン・ハイエンド……ズウラ……彼等の力も素晴らしい。でも、やっぱりあの二人だな。僕が『完成品』になるには、まずあの二人から取り込まなくちゃ」
アイム・ユニティとニャーン・アクラタカ。
「準備しないと。彼等に鉱山を壊されたせいでまた魔力無しになってしまった。他にも色々と準備しておかないと。次は失敗したくないからね。確実に君達を手に入れたいんだ」
だから待っていろ。何も知らずに呑気な顔で。
「必ず迎えに行くよ、僕と一体になれば君達だって『完成品』になれるんだから嬉しいよね」
喜ぶはずもないことはわかっている。嬉しいのは自分だ。計画が実現したら二人は深く絶望するだろう。他の者達も。
今からその顔を見るのが楽しみでならない。
彼は他人の嫌がる顔が大好きなのだ。
それはアイムの形成した魔力障壁の筒を一瞬で消し飛ばす。ほんのわずかながら破壊力を削られ、次にグレンの作った光の力場と衝突し、またしても一秒と保たせず破壊してしまった。
ズウラの作った山も数秒で砕けて吹き飛び、融けて張り付く。ニャーンが維持している怪塵の壁の内側に。彼女のそれだけは耐えている。アイム達が爆発の衝撃を弱めてくれたおかげで辛うじて耐え続ける。
エネルギーは上下に伸びて光の柱となった。以前ニャーンが『破壊』の力に覚醒した時のように。おかげで彼女は思い出して決意する。
「この力も、こうやって使うなら!」
その体から特大の赤い雷光が放たれ空を昇って行く。そうして鉛色の雲の向こうへ吸い込まれたかと思うと今度は急降下して白い壁が形成する筒の中に落ちた。エネルギーを放出し続ける球体が雷に打たれて砕け、雷光が通り過ぎた軌跡がエネルギーそのものも切り裂いて霧散させる。
静けさが戻って来た。おそらく危機は去っただろう。ニャーンの隣で彼女を支えていたズウラは安堵のあまりその場に座り込む。ニャーンも汗だくになって杖にすがりつきながらはにかんだ。
「や、やった……防げた……」
【お疲れ様です】
壁から鳥の姿に戻り、彼女の元へ舞い降りて来る白い怪物。するとさっきまで彼がいた場所には底の見えない巨大な穴が開いていた。もしニャーン達が防がなかったら間違いなく星の半分は消し飛んでいただろう。
へとへとの若者二人にアイムとグレンも近付いて来る。
『ようやったぞ、お主等』
『助かった、礼を言う』
こちらはまだ余力がありそうだ。
「つ、疲れました……」
『なんじゃ若いモンが情けない』
『もっと鍛えろ。免疫システムの次の攻撃が来たら、こんなものではないかもしれんぞ』
「はい……」
流石に歴戦の戦士達は違う。改めてそう思い知らされる若者二人。
すると彼等の会話に白い怪物が割り込む。
【それなのですが、たった今わかったのでお伝えしておきます。今の攻撃を防いでいる最中に私の一部が宇宙空間まで到達し、信号を傍受して報せて来ました。免疫システムの攻撃の第二波が間近に迫っています』
「えっ?」
――驚愕に目を見開く一同。一つ大きな危機を乗り越えたと思ったら、すぐにまたもっと大きな災いが襲いかかって来た。
『いつじゃ? いつこの星に到達する?』
【到達予想日時は今から三ヶ月後の午前六時二十三分】
「そんなに早く!?」
たった三ヶ月後には赤い凶星が再びこの星を襲う。ここで生きる全ての生命を駆逐するために。
「規模は?」
グレンが問いかけると、白い怪物は迷うように一瞬だけ間を空けてから回答する。
【かつての私と同等の『抗体』が十万体、全方向からこの星に接近中です】
「じゅっ……」
「じゅう、まん……?」
ニャーンとズウラはそれ以上何も言えなくなる。たった一つの凶星で千年苦しめられてきたのに、今度はその十万倍の戦力が送り込まれて来る。
だがアイムとグレンは互いの顔を見合わせ、頷き合った。何も絶望する必要は無い。二人は次にニャーンを見る。ズウラも彼等の視線に気付いて彼女を見つめる。
『逆に考えろ、これはチャンスじゃ』
『ああ、その十万体の凶星を全て味方にできたなら』
「あっ……そうか。そんなに心強いことはない! ニャーンさんならそれができる!」
「そ、そうなりますよね……やっぱり……」
ニャーンは一人だけ腰が抜けてしまいそうなままだ。なにせ彼女の肩にこの星の命運がかかってしまった。しかもそれが決する時は、すでに三ヶ月後に迫っている。
けれどアイムは狼の姿のまま、そんな彼女に鼻先を寄せた。
『アホウ、不安な顔をするな。お主一人で戦うわけではない』
『今の我々なら十万の凶星が相手だろうと露払いくらいはできるだろう』
「そうですニャーンさん。オレらが敵を叩きますから、貴女はそれを片っ端から味方に引き入れてくれればいいんです」
【その作戦を私も支持します。最も勝率が高い作戦です】
「みんな……」
ここにいるメンバー、ユニ・オーリと戦って勝利した者達の姿を順に見渡しニャーンも肩の力を抜いた。それもそうかと。
きっと自分達は勝てる。いや、きっとじゃなくて絶対に勝てる。そう考えて挑まなければ勝てるものだって勝てないに違いない。
深呼吸して気持ちを整え、大きく頷いてみせた。
「はいっ! 頼りにしてます!」
『お互い様じゃ』
目を細めるアイム。ユニ・オーリなどという悪意の塊に連れ去られておきながら、それでもこの娘は生き延びていてくれた。心も折られていない。グレンとズウラも彼女が今こうして笑えている事実を素直に喜ぶ。
今や誰もが彼女を頼りにしている。アイムもグレンもズウラも、それぞれがこの星の頂点に立つことのできる資質の持ち主。
だが怪塵という脅威に惑星全体が脅かされている今、やはり最も王位に相応しいのは彼女だろう。ニャーン・アクラタカこそが自分達の切り札である。
(ようやくここまで来たぞ、オクノケセラ。ようやっと希望が見えて来た。最大の懸念だったユニの奴めも消えた今、ワシらは必ず勝ってみせるからな)
空を見上げ、育て親に語りかけるアイム。そしてまたズタボロになった地上を見渡し千年越しに叶った宿敵との決着の実感を味わう。
しばらくして光の女神に育てられたのは本当かとニャーンに質問攻めにされるまで彼の上機嫌は続いた。
その頃、第七大陸から遠く離れた場所にもアイム達を観察する眼があった。紫色の光を放つ濁り切った鉛色の瞳が。
「死んだと思ってくれたようだね」
残念ながら死んではいない。アイムにも教えなかった最後の切り札が彼にはある。神から奪ったこの眼は限定的ながら空間転移を可能とするのだ。見えている範囲内であればどこにだろうと瞬時に移動できる。これを使って他のユニ・オーリが消え去る前に辛うじて一体だけ逃げ延びることができた。
「ふふ、今回は花を持たせてあげるよアイム。ようやく僕に勝てたね」
けれど最終的には自分が勝つ。今から三ヶ月後にその時が訪れる。
「誰も幸せになんてならせやしない」
不幸を味わえ。地獄を見ろ。そして神々を呪え。
自分と同じ苦痛に苛まれ続けろ。
「この世界も滅茶苦茶にしてやる。そして僕はまた『完成品』に近付くんだ。完璧な存在になれば、至高の領域に到れたなら、きっと気が付くだろう。僕がいる場所に、あの方も――」
しばし想像の世界に陶酔してから長らく愛用していた囚人服を脱ぎ捨てる。もうこれはいらない、単にアイムに対する当てつけとして着ていただけ。
彼との契約を律義に守り、第七大陸に留まり続けていた自分は囚人だった。あの鉱山の街は監獄。そこからついに抜け出した。今からは自由時間。
とはいえ、しばらくはなりを潜めておこう。せっかく死んだと思ってくれているのだから。最も嫌なタイミングで姿を現し、彼等が絶対にして欲しくないことをする。そのために今は身を隠しておく。
「ふふ、うふふ……フフフハハハハハハハ! 楽しかったなあ! こんなに楽しいのはアイビーに負けたあの戦い以来だ! 彼女達、今頃どうしてるだろう? まだ苦しんでるといいなあ!」
人の嫌がる顔が好きだ。拒絶されるのが嬉しい。否定されると笑えてしまう。
滑稽な人間どもめ。誰も彼もが自分と同じだと知らない。どうせ、お前もお前も、そこのお前も全部無価値な存在なのに。
だから完成品になりたい。唯一無二の価値ある存在になりたい。
自分は違う。そこだけは違う。そうなりたいという意志がある。だからいつかなれる。
「グレン・ハイエンド……ズウラ……彼等の力も素晴らしい。でも、やっぱりあの二人だな。僕が『完成品』になるには、まずあの二人から取り込まなくちゃ」
アイム・ユニティとニャーン・アクラタカ。
「準備しないと。彼等に鉱山を壊されたせいでまた魔力無しになってしまった。他にも色々と準備しておかないと。次は失敗したくないからね。確実に君達を手に入れたいんだ」
だから待っていろ。何も知らずに呑気な顔で。
「必ず迎えに行くよ、僕と一体になれば君達だって『完成品』になれるんだから嬉しいよね」
喜ぶはずもないことはわかっている。嬉しいのは自分だ。計画が実現したら二人は深く絶望するだろう。他の者達も。
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