【R18】転生王妃の異世界生活

かなめ

文字の大きさ
9 / 23

朝食の時間

しおりを挟む
朝になり、専属侍女のマリーとリサがカーテンを開けて起こしてくれた。

「「サラ様、おはようございます。」」

開けたところから太陽の光が入ってきて、サラの意識を覚醒させていく。

「おはよう」

サラが微笑みながら言うと、2人も微笑み返してくれた。
着替えを手伝ってもらい、髪をブラシでとかしてもらった。窓から差し込んでくる太陽の光に反射してキラキラとサラの髪が輝いている。それにマリーはうっとり顔だ。

準備が終わり朝食を食べに行く。
昨日の夕食も美味しかったが、朝食も美味しい。量は少なめにしておいてとお願いしていたので割と質素な食事だった。ベーコンに半熟の目玉焼き、トマトスープにパンだ。目玉焼きの半熟加減が見事でサラは、ご機嫌だ。なんとも可愛くてその場に居合わせている、セバスとセシリア、専属侍女2人は自然と笑みが溢れる。ただ通りがかっただけの侍女は鼻血を出して倒れた。

「大丈夫?」

サラが立ち上がり、侍女の元へ行こうとする。すると侍女のマリーがサラを止める。

「ここで働いているものは皆鼻血を出しやすいのです。どうかお気になさらず。」

この場で鼻血を出した侍女だけでなく、サラの可愛らしさにこれからも人が倒れると見越したマリーはそう言う。マリーの機転に他の3人はマリーにグッとサインを出し、サラに頷く。その間に倒れた侍女は他の侍従と侍女によって運ばれていく。

「そうなの?」

サラの疑問に4人が間髪入れずに応える。

「「「「そうでございます。」」」」

あまりの迫力にサラはのけぞる。

「わ、わかったわ。でも、本当に具合が悪くなったらいつでも休んでいいからね?」

サラの優しさに4人は涙目だ。それには理由がある。
彼らが今まで仕えてきた貴族たちは彼らのことをただの便利な道具としか思っていない。お茶を飲みたいと言えば用意してくれるし、掃除してと言えばしてくれる、ただの便利なモノだ。そんな貴族に仕えてきた彼らにとって、サラの言葉は予想以上に響く嬉しい言葉だったのだ。

「サラ様に一生仕えさせていただきますっ!」

マリーが思い切り言う。サラはビクッとするがもう一度確認する。

「休みたくなったら休んでいいからね?」

他の3人がマリーを窘めて、うんうんと頷く。
欲しかった答えが聞けてまたもやサラは上機嫌になる。通りがかった侍従が鼻血を出し、駆け寄ろうとしたがマリーに手で制され、セバスがパチンと指を鳴らすと彼もまた運ばれていった。

朝食の時間、セバスたちはサラの優しさを知るのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました

春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。 名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。 誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。 ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、 あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。 「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」 「……もう限界だ」 私は知らなかった。 宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて―― ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

処理中です...