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アイム

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歴史・時代って?

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 このカテゴリは私が好きなので1話丸々取り、それも勧誘までしますw

 歴史・時代は過去の世界、とりわけ歴史に残る事件や人物を中心に展開されます。その方向性は大きく分けて3つほどあると思います。

1.歴史の中で起こったことを忠実に辿り、その登場人物の活躍を描くもの。

2.歴史の中で起こったことに対し、もしもこうだったらという投げかけをするもの。

3.過去の時代ではあるものの、有名な人物などではなく、そこにいる仮想の人物の暮らしなどを描くもの。

 今一番多いのは2です。私もそうですが、転移・転生・生まれ変わりなどにより、過去の時代に歴史の知識を持った主人公が過ごす。その中での物語を描くものですね。かの司馬大先生は主に1を描いていました。あ、ちなみに私は文は書くですが、物語は描くを使います。
 逆に3は少ないですね。ドラマのJINなんかは基本は3で、歴史を改変するところを見ると2でも良い気がします。

 さて、私は初心者の方には歴史・時代で小説を描くことをお勧めします。それも、出来れば1に近い形で書くと良いでしょう。それは、実際に起きた出来事がガイドラインとなり、この後どう進めようと迷う必要がないからです。信長を題材にするのであれば、本能寺の変がエンディングです(あくまで1であれば)始める前から終わりが見えているわけです。桶狭間で名を売り、岐阜を得、徳川・浅井と結び、将軍を擁して、包囲され・・・・・・などなど、起こるイベントが最初から分かっています。
 初心者の方はキャラクター・物語と色々考えるだけで苦労するので、その方向性が分かっているだけでも非常に書きやすくなるでしょう。おまけに学生さんは歴史の勉強になるかもしれません。お母さんも勉強なら、と怒らない、かも?

 ただ、カテエラと呼ばれるものもあります。個人的には魔法が出てくるものです。あくまで、過去の世界であり、その先には今の我々の世界に繋がっている。そう考えれば魔法が活躍するというのはこのカテゴリではない。あくまで個人的にはそう考えます。
 例えば大魔法を主人公一人だけが使えるなら、敵城に向かって放てばいいんです。たった一人で向かい、イオナ○ンって。防ぎようもなければ、味方に被害もない。わざわざ合戦をする意味なんてありません。それでも合戦を行うのであれば、味方を殺したい理由があるのかもしれません。まぁ、でも、何処まで言ってもその作家の考えしだいです。

 このカテゴリには太平洋戦争あたりのお話も含まれます。逆にこの頃になると、多少の魔法が使えたところで意味がありません。鉄砲バキューンで終わりです。常にマジックシールドを全面に展開してください。活躍も大してできないでしょうね。最近深夜にアニメでやっていましたが、うーん、火線を集中すれば勝てると思うんだよなぁ。戦車でなく機関銃を持った兵を一杯用意しましょう。

 とは言え、転移・転生が既に魔法の様なものなので、そう言った意味で私の作品も人のことを言えませんがねw

 1の作品が大好きな人は歴史小説は1以外認めないと言う人もいます。それは、歴史小説と言う言葉が産まれた時、この類の小説が人気があり、そのために産まれた分類だからです。産まれたのは戦後くらいらしいですが、その前は講談などが主で、2に近い感じの話でした。因みに3は時代物と呼ばれます。はっきり言えば歴史にもしもはないと言う言葉があるように、2は邪道と言えば邪道です。

 ですが、歴史と言われて皆さんが真っ先に思い浮かべるであろう大河ドラマ。昨年の「真田丸」では主人公が真田幸村を名乗りましたが、史料で本人がその名を名乗った証拠はありません。真田幸村が総大将的な役割を務めることもありません。幸村の名は江戸時代の講談や小説が初出となります。真田10人衆と合わせ、架空の話ということです。

 もう一つ例を挙げれば今年の主人公・井伊直虎。女城主と言う事で選ばれたと言っても過言ではないのですが、昨月中頃に男性だったことを示す史料が(今さら)見つかりました。正直、主人公の性別をいじるともなれば、ファンタジーとすら言われかねません。

 さらに、実写映画化までされた信長協奏○。これは転移ものですが、その中では珍しく歴史を変えない系でしたね。

 言葉は時代により変化するものです。転移・転生ものなどは、昔は歴史ファンタジーと言われていました。でもそんなカテゴリはありません。その転移と言う一点だけ、下手すれば一行のそれをもってカテゴリを決めると言うのも少々乱暴に思いますが、皆さんはどう思われるでしょうか?
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