僕の居る世界と君の居る世界

姫乃

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始まりのモノガタリ

恋々乃っていう名前だから。

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 彼女は少し下を見て答えた。
「・・・ココノ。」
「え?」
「私のことは、ココノって呼んで!」
彼女は少し微笑みながら俺にそう告げた。
「お、おう分かった…。 んでココノここどこだよ 夢にしちゃあ結構設定細かいんだけど?」
聞いてみた。もう気になって仕方ないこの疑問を。
「それを答えてもいいけど・・その前に名前教えてくれない?」
少し首をかしげた。
「あ、あぁまだ言ってなかった。俺は優斗!」
「わかった 優斗ね。 えっとそれで、ここはどこかって話だけど…ここは…ユーラ。小さな村なの。」
「ユーラ村・・・?外国か?」
「ううん。ここは…異空間で作られた世界。」
おれは目を丸くした。こんなに驚いたことは久々である。
「は?い、異空間…?姫・・じゃなくてココノどういうことだよ」
「…優斗 何も知らないの?じゃあ空間違いで迷い込んだってこと? ここは普段生活している優斗の世界とは裏の世界。って言うと簡単かな?」
顎に手を当てながらそう答えた。
…が、頭の悪い俺には何も理解出来なかった。
裏の世界ってなんだ。どうして迷い込んだのか。
すこし難しい顔して考えてる俺にココノは声をかけた。
「えっと混乱させちゃってごめんね。ここではなんだしとりあえず家においで。」
そう言ってくれた。
この町並みを少し先に行くと二階建ての一軒家が2.5個分の豪邸と言ってもいいのではないかというぐらいの”ココノの家”に着いた。
「でかいな・・・」
そう俺が関心している中長く続いた廊下を進む。
「優斗 ここの部屋を使って」
「一部屋使っちゃっていいのかよ?」
そう俺が聞くとココノは
「全然いいの 大きな家だけど住んでいるのは私も合わせてほんと数人しかいないの。」
と言ってくれた。

部屋に入るとベッドにソファあとはテーブルと勉強机、カーテンは見た目的には高級そうだった。
「・・・優斗、さっきの話だけど」
「ああ、俺がここに居るって話?」
「そう。ここの家に居る”ヒカリア”に聞くといいかもしれなくて・・!」
「あ、あとそれでね 優斗は 何者なの・・・?」
「え、俺!?高一のただの男子!ってとこかな」
俺はココノにむかってニヒっと笑って見せた。
「そう・・・」
少し安心したような柔らかい表情で俺を見た。
-ガチャ
「ちょっと!ココノ様に何してんのよっ」
聞いたことない声の主に俺は怒られてしまった。
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