過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

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第2章 愛しのメイドと英雄の起源

閑話 ~出羽亀メイドの日常~

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前書き

次話で2章が終了となります

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私はセリス

イシス王国の副メイド長補佐をしている
正直なりたくはなかったが、親友サーシャの頼みなので断れない

親友のサーシャは今、恋をしている
異世界からいらした勇者様の一人、ユウジ・ハクト様に
私はなぜあのサーシャが、ユウジ様に恋をしているのか全くわからない

サーシャは努力の人だ
王宮にきた時は10歳だった
しかも村娘だと言う。メイドは人気のある職業だ
特に王宮のメイドとなると、村娘ではとてもじゃないがなれるわけがない
貴族の子女すら難しいのだ

サーシャは毎日メイド業を卒なくこなし、夜みなが寝静まった後に勉強していた
本もたくさん読んでいた
いつしか私はサーシャを妹のように思っていた
サーシャはそれからも毎日、毎日勉強を怠らなかった
正直驚いた。まだ年端も行かない少女なのに

サーシャは勉強の甲斐もあり博識になっていた、まだ12歳だ
メイド長のアマンダさんも度々サーシャに意見を求めるようになった
もはやアマンダさんの片腕だ
どこに行くのも必ずサーシャを連れていくようになった
そして異例の若さで副メイド長に就任した
小さな小さな副メイド長は私の誇りだった

それからのサーシャはただただひたすら自己研鑽に励んだ
もちろん容姿もだ
最初は可愛いらしかったサーシャも16歳になる頃には立派な女性になっていた
出るところはしっかり出ているのがわかる
くっ!羨ましくはない!羨ましくは・・・

18歳になったサーシャは、アマンダさんよりメイド長の仕事でさえも任されるようになった
もはや実質メイドのトップはサーシャだった
メイド長就任も目前と言われていた
サーシャも自信がついたのだろう、完璧なメイドとなった
サーシャもメイドに誇りを持っているらしく、より完璧であろうとしていた
だからだろうか、少し冷たい印象がした
完璧なメイドサーシャであろうとしているためか、本当のサーシャが隠れてしまったのだ
だから私は少し心配だった

勇者様が転移されてきた
サーシャはユウジ・ハクト様の専属となった
なんでも魔力欠損で倒れた勇者様だそうだ
なるほど、完璧なメイドであるサーシャが適任だ
みんなそう思っていた、私でさえも

ユウジ様は特にイケメンであるわけでもない
中の上ぐらい?まぁ普通かな?ってぐらい
身長は180は行かないぐらいだ
中肉中背で本当に平凡な人だ
何がそこまでサーシャを魅了するのかわからない
むしろサーシャには釣り合わないかもしれない
あっ!これはサーシャに怒られるかも・・・
サーシャのような非凡とユウジ様のような平凡
サーシャは人を見る目がないのかもしれない

勇者様と専属メイドの挨拶が終わった翌日、私の前にサーシャがいた。
完璧なメイドサーシャではなく、本当のサーシャだ
驚いた。何かがあったのは確かだ
サーシャは時折ぼっ~としたり、話をすればユウジ様のことばかりだった
誰でもわかった。サーシャは恋をしている
勇者とメイドの恋の予感にメイド達は興味津々だった
たった一日でサーシャを、素のサーシャに引き戻したユウジ様に私は興味を抱いた

私とユウジ様が話す機会は意外と早くきた
サーシャが副メイド長の仕事をしている間、ユウジ様のお世話係になったのだ
ユウジ様はただひたすら本を読んでいた
読んでいる最中に寝ていることもあった
訓練に参加されるわけでもなく、ただひたすら
お世話係になっても特に何もすることがない。暇だ
いや、仕事がないのは楽なのだが何もすることがない
なので邪魔にならない程度に話しかけてみた
最初は驚いていたみたいだが、会話には答えてくれる
会話が続かない。コミュ障?
何がいいのか全くわからない・・・

「ねぇ、サーシャ。ユウジ様のどこがいいの?」
ある日私はサーシャに尋ねてみた

「ふぇ!?ユ、ユウジ様の事はなんとも思ってないよ?」
動揺しすぎ、バレバレ

「バレバレだから。で、どこがいいの?」

「内緒」
本当にわからない・・・

いつものようにユウジ様は本を読んでいる
よく飽きないな・・・
でも最近わかったことがある
ユウジ様もサーシャのことになると積極的に会話するのだ
なんだ、お互い気にしてるのか
ある日ユウジ様から声を掛けてきた

「なぁ、セリス。サーシャってなにが好きなんだ?」
アバウトすぎる質問だな~

「甘いものとか好きですよ。逆に辛いのはダメです」

「女の子が甘いもの好きなのは知ってる。そうじゃなくて、趣味的なやつとか、好きな物?」
なら初めからそう言ってよ

「小物をよく集めてますね。後はエリクシルが好きみたいですよ」

「エリクシル?」
あ、知ってるわけないか

「蝶です。青っぽい蝶ですよ」

「へぇ~。たんぽぽに蝶、いいな!それ系のアクセサリーって売ってたりするよな?」
たんぽぽ?アクセサリーってプレゼントかな

「小物屋とかにありますね。たんぽぽってなんですか?」

「あ、こっちにはないのか。花だよ花。美しい花じゃないんだけど、「どんな環境」でも力強く咲き誇る花なんだ。最初サーシャ見たときさ、そんな印象受けたんだよ。たんぽぽが一面に咲き誇った様はとても美しい。サーシャの笑顔はそんな感じなんだよなぁ」
あれ?かなりサーシャを見てる?たんぽぽとかサーシャにピッタリなんじゃ・・・

「サーシャをよく見てるんですね。デートでもされるんですか?」

「毎日一緒にいるからな。その予定だよ。参考になった、ありがとう」

ふ~ん、デートは否定しないんだ
その後もサーシャについて話すことが「多く」なった
なんだサーシャ愛されてるじゃん、よかったね!

ユウジ様とサーシャのデートがメイド達の間で話題になった
サーシャはユウジ様の部屋の前で立ち尽くしていた
なにやってんの?中に入らないの?
どうやらサーシャは緊張して入れなかったらしい
サーシャ、そんなに初なの!?
そのまま堂々と二人で仲良く手を繋いで出掛けていった
今までも二人に関しては話題になってはいたが、恋人なのかは確信がいっておらず、サーシャの片想い?と周りは思っていた
しかし手を繋いで出掛けた姿を見て、二人が付き合ってるのが間違いない、確信した
私も含めてメイド達はそれはもう色めきたった
好奇心の塊になった

手を繋いで帰ってきた、サーシャの髪には髪飾りがあった
エリクシルなのは間違いないがあんな形のあったかな?
その夜ユウジ様が私達の部屋を訪ねてきた
サーシャお姫様抱っこされてる!?だ、大胆だ・・・
私達メイドはみんなそう思ったはずだ
そう思ったが、サーシャはユウジ様の腕の中で幸せそうに眠っていただけだった
本当幸せな顔してるな~
ユウジ様がサーシャを愛おしそうに見る目にドキッとした
ユ、ユウジ様、そんな目をされるんだ・・・

その日以降サーシャは、ユウジ様と部屋で一緒に食事をするようになった
ユウジ様は部屋に引きこもっているので、サーシャも当然部屋の中にいることが多い
私達は二人の恋が気になって仕方がない
でもサーシャと話せる機会はかなり少ない
以前は食事中に色々話せたが今は話せない、サーシャは真面目なので仕事中も話せない、夜は夜で早めに寝てしまう
二人の恋路が気になる。メイド達は恋ばなが好きだ
自然とユウジ様の部屋をこっそり伺うメイドが多くなった

ある日サーシャが部屋の中で怒鳴っていた
部屋の外にまで声が聞こえてきた
喧嘩?普段仲がいいだけに珍しい
気になって「いつものように」こっそり中を伺った
ユウジ様とサーシャがキスしてる!?
いやいや、恋人なんだしキスはするよね。な、仲直りのキスというやつだろうか?

サーシャの態度がおかしい
なんか生気を感じられない
話を聞いたら嫉妬している自分に自己嫌悪していたらしい
また私?以前もサーシャは私に対して嫉妬していた
ユウジ様と私が親しげに話していたのが気になっていたようだ
デート以降解消していたはずなのに。別の件かな?
詳しく聞くとユウジ様にはサーシャ含めて4人、好きな人がいて、そのうちの一人と今日デートしているらしい
あぁ、それは気になるよね~
にしても4人か、ユウジ様意外とモテるんだな
なんでもこの後3人でデートだそうだ
私はできるだけサーシャを元気づけた
その甲斐あったのか、サーシャは晴れやかな顔で出掛けていった

サーシャがデートから帰ってきた
幸せそうなのは誰が見てもわかる
顔もそうだし、腕も組んでるし
その日の夜のサーシャはご機嫌だった
どうやら一緒にデートした人と仲良くなったそうだ
サーシャが少し大胆になったのも、きっとその人のおかげだろう
サーシャを大胆にさせるなんて何者?

ユウジ様が転移されてきてから一ヶ月
様々なことが変わった、私は副メイド長補佐になった
サーシャはユウジ様と一緒に旅に出るみたいで、メイド長就任も副メイド長も断った
サーシャが抜ける穴は大きすぎる、改めて実感した
その為、緊急で副メイド長の育成が始まり、サーシャに頼まれて私がなることになった
当分はサーシャの下について仕事を学ぶことになった

また、サーシャはユウジ様の部屋で生活するようになった
私はどうしても我慢できないことがある
恋人同士なのだから愛しあうのはわかる
でも二人は「しょっちゅう」朝も愛しあうのだ
部屋の前で愛しあいが終わるのを待つことが多すぎる
通りすがりの同僚からは、また?大変ね?と言われる
いい加減にしろ!サーシャに説教して、ユウジ様を睨む
そんな日が続いた

ユウジ様に恋をしているのはサーシャだけじゃないみたいだ
同じ転移者で幼なじみらしいアカリ・シラサギ様もだ
アカリ様はとにかく美しい、それに体もすごい・・・
サーシャよりもスタイルは良さそうかな?
くっ!どいつもこいつも!羨ましい、はぁ・・・
なに?恋をすればいい体になるの?いい体だから恋するの?
アカリ様は隠してるのか自覚してないのかはわからないが、ひたすらユウジ様を目で追っている
これサーシャが知ったら嫉妬しない?
サーシャは何気に嫉妬深いから

最近かなり話題になっているのが、ユウジ様の新しい恋人のことだ
ある日サーシャが部屋の前でもじもじしていた
何してるかきになったので私も中を伺ったら、ユウジ様がサーシャ以外の人と愛しあっていた
私はその場から急いで立ち去った
初めてその行為をみたからだ
あ、あんなにすごいの?どきどきしっぱしだった
だからだろうか、「うっかり」同僚に話してしまった

それはもう大変な騒ぎだった
メイド長室からユウジ様の部屋のスペアキーを持ちだし見に行こうと、同僚達が行動し始めた
すごい行動力だ、普段の仕事もそうして欲しい
私も同僚の抑止力としてついていった
決して興味があったわけではない、うん、あくまで抑止力
そんなことを考えていたら中を伺ってた同僚達が固まっていた
わかる、初めて見たらそうなる。と思い、私もあくまで抑止力として必要だからと、中を伺った
そして私も固まった
ちょっと!ちょっと!ちょっと!何やってんの!?サーシャは!なななな、なんで3人で愛しあってんの!?
私達はその場から逃げ出した
サーシャは大人すぎた、階段を一足飛びで駆け上がっていたんだな、と実感した

その後3人が部屋から出てきた。デートかな?
行為のほうに目がいっていて気付かなかったが、ユウジ様の新しい恋人は絶世の美女だった
なにあれ?あんなに美しい人見たことがないんだけど?
私は同じ女性なのに思わず見惚れてしまった
アカリ様もかなり美しいが、新しい恋人の人は明らかにレベルが違う
人ってあんなに美しくなれるの?体もすごいし・・・くっ!
もうやだ、理不尽すぎるよ。神様なんて嫌いだ・・・

サーシャも新しい恋人の人もとても幸せそうだ
好きな人といられるというのはそんなにいいものなのだろうか
幸せそうなサーシャを見ると羨ましくなる
あの新しい恋人の人が前一緒にデートした人だろうか
サーシャからは嫉妬めいたものは感じない
きっとそうなんだろう
同じ人を好きなのに仲がいい、不思議だ
それもユウジ様の魅力なのだろうか?

ユウジ様といえば、あと2人恋人?がいるらしい
新しい恋人の人があんなに美しいなら、きっと他の2人も美しいのだろう
ユウジ様って何者?わからない
でも、サーシャ頑張って!
それにしてもユウジ様はスタイルいい人ばかり侍らせてるな
サーシャに、新しい恋人に、アカリ様に・・・
他の2人もどうせ我が儘ボディなんでしょ?
この女好きが!爆ぜろ!
おっと。つい本音が出てしまった

サーシャがデートから戻ってきた
ユウジ様はさも当たり前のようにサーシャをお姫様抱っこしていた
あまりも堂々としているので魅入ってしまった
まるで本物の王子様とお姫様みたいだ
サーシャは顔を真っ赤にしているが、満更でもないようだ
とても幸せそうだ
よかったね、サーシャ。ユウジ様に愛されてて
いつまでも二人睦まじくていて欲しい、切に願う

サーシャとユウジ様が旅立つ日まで残りわずか


私達は今日も、そして旅立つその日まで、
私達の自慢の副メイド長お姫様を観察していようと思う


私達メイドの憧れのシンデレラストーリー
その主人公は『サーシャ』あなたなのだから

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後書き

キャラクター紹介

白兎雄司 17歳 ♂ レベル:265

種族:人族
職業:勇者
称号:女神に愛されし者/全てを見通せし者/ヒモ勇者
   ダンジョンマスター/邪竜スレイヤー/唐揚げ勇者
   獣撃王/無に至りし者/子宝神に愛されし者
   餃子勇者

H178・W60

黒髪短髪

好き:最愛ヘイネ・嫁全員・コーヒー・Hな事
   もふもふ
嫌い:甘いもの・ヤンデレ(苦手)

最近の悩みはサーシャにどうやってイメプレを覚えさせるか

『人物紹介』

本作主人公「傲慢系主人公」
フツメン、黒髪短髪、中肉中背、平凡

女神ヘイネにより、過去2度勇者召喚している
女神アウラによって3度目の勇者召喚に巻き込まれる

2度の勇者経験があるので人生経験は豊富、察しもいい
基本女垂らしだが、手はなかなか出さない
神界にてヘイネと再会し、悠久の時の中で心を通わせ最愛となる

戦いと仲間についてはユウジなりの考えがある
戦いは容赦しない、躊躇しない、情けもかけないが基本
仲間については共に戦い「守る」ことはあっても、ただ「護られる」存在は仲間とは思ってない
闘う女性を美しく思っている
特にサーシャの愛の狂気には性的興奮を感じている

実はかなり甘えん坊。ヘイネに甘えるのが一番好き

性に関しては常に旺盛。現在はヘイネとサーシャにかなり満足している

「最強主人公」ポジション

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