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第2.5章 ラピスラズリ
閑話 はじめての神の気まぐれ!
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前書き
閑話の前回までのあらすじ
ニケは意外と嫉妬深い。そしてアルテミスがなにかを企む。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
side -アルテミス-
□□□□ ~荒れ狂う女神~ □□□□
「歩様の浮気者ぉぉぉぉぉ!浮気者!浮気者!浮気者ぉぉぉぉぉ!」
───パリンッ!
───パリンッ!
───パリンッ!
目の前にある、時の水晶が次々と破壊されていく。
その勢いは止まる気配すらない。
「・・・」
「・・・」
───パリンッ!
───パリンッ!
───パリンッ!
「.....これ誰の経費?」
「そんなのデメテルに決まってるじゃない」
「.....なんで?」
「この中にいる女神で一番のお姉さんだから」
「.....(泣)」
この、時の水晶もタダではない。経費がかかっている。
と言うよりも、普通は滅多に壊れない。だから結構高い。
あたしは素早く一緒に鑑賞していた、デメテルに押し付けた。
あたし、狩猟の神アルテミスと豊穣の神デメテルは、知慧の神アテナっちの部屋へと遊びに来ていた。
そこでアテナっちの付き神である勝利の神ニケちゃんと一緒に、アテナっちの旅行様子を鑑賞している最中だ。
最初は楽しく鑑賞していたのだけれど.....
アテナっちの旅行の付き人に選ばれた異世界人アユムっちの行動に、ニケちゃんがブチギレている。
なんでもアユムっちの願いがニケちゃんで、ニケちゃんも満更ではないらしい。
どうしてニケちゃんが人間なんかを?と思ったが、単純にニケちゃんが純粋だからだとわかった。
好きだと言われて好きになった、とそんな感じだ。
戦いに明け暮れていたニケちゃんには、そういう恋愛に関する知識が全くない。
嫉妬すら知らなかったぐらいだ。
だからこそ純粋な好意をぶつけられて、一瞬で恋に落ちたのかもしれない。
そのニケちゃん。恐ろしく嫉妬深いことがわかった。
いや、アユムっちの行動も悪い部分が多々ある。エッチな行動が多いのだ。
それでも.....
「私というものがありながらぁぁぁ!歩様の浮気者!女たらし!しゃれこうべ!」
いやいや。しゃれこうべは違うよ、ニケちゃん。
───パリンッ!
───パリンッ!
───パリンッ!
「.....(泣)(泣)」
これ以上はさすがにデメテルがかわいそう。
あまり被害が拡大すると、確実にデメテルがパパに怒られる。
「ニケちゃん?さすがに少し落ち着こう?」
「.....(こくこくっ)」
「.....アァ?」
「ひぃ!?あたし!あたしだよ!アルテミス!」
「.....(ぶるぶる)」
ニケちゃんに睨まれた私達は震え上がった。
蛇に睨まれたカエルそのものだ。
「.....ハッ!大変失礼しました。お許しください」
「う、うん。今後は気を付けてね?」
「.....れ、冷静沈着」
「ご安心ください。今後このような見苦しい失態は.....」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「アユムさんは私のこと嫌いですか?」
「嫌いじゃないですが......」
「その言葉はずるいです。好きか嫌いかはっきりしてください!」
「す、好きです?」
「ありがとうございます!アユムさん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・。
「あ、あ、あ、歩様の浮気者ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
───パリンッ!
やめんか!少しは自制心を養え!
「.....(泣)(泣)(泣)」
.....デメテルごめん。パパには一人で怒られてね?巻き添えは絶対いや!
□□□□ ~アユムっちへの興味~ □□□□
とりあえずニケちゃんを落ち着かせることに成功した。
振り返ると凄まじい数の水晶の破片が散らばっている。
.....デメテルの尊い犠牲は無駄にしないよ。
「.....勝手に殺すな」
「生きてた!?」
「デメテル様、申し訳ありません.....」
「.....ん」
なんとか落ち着かせたのはいいものの、これ以上見せない方がいい気がしてきた。
特にアユムっちと一緒に行動している女の子が強烈すぎる。
行動力、アユムっちへの想いが強烈すぎて、ニケちゃんに刺激を与えかねない。
そこで私はもう鑑賞会をやめる提案をした。
「どうしてですか?」
「だってまたニケちゃんが嫉妬に狂うでしょ?」
「そ、そんなことはございません!」
「じゃあハッキリ言うけど、アユムっちと一緒にいる女の子は確実にアユムっちのこと好きだよ?大丈夫?」
「・・・はい」
「.....(ぶるぶる)」
全然大丈夫じゃないじゃん!どす黒い神気が溢れ出てきてるから!
ニケちゃんは勝利の女神だ。
あらゆるものにおいて勝利を導く女神だから、神気の量が凄まじく多い。
神格は私達の方が上でも、神気量は私達よりも遥かに上だ。
だからこそ、アテナっちの付き神に選ばれたんだけど。
「少しは自制しないとアユムっちに嫌われるよ?」
「.....え?そ、そういうものなんですか?」
「.....嫉妬深い女は重い」
「ど、どうすれば歩様に嫌われないのですか!?」
自制って言ってるじゃん。必死すぎだから。
それにしても、こんなに想われているなんてアユムっちは幸せものだね~。
私にはアユムっちのどこがいいのかが全くわからない。
優しいのはなんとなくわかるがそれだけだ。男らしさが全くない。
魅力のないもやしっこにしか見えない。
それでも、アテナっちやニケちゃんのお気に入りという事実は変わらない。
なにかあるんだろうか?ちょっと興味が沸いてきた。
「.....アルテミス、悪い顔してる」
「ちょっとね」
「.....はぁ。いつも私が尻拭いしてる」
うるさいなぁ!姉さんは黙っててよ!楽しければなんでもいいじゃん!
□□□□ ~神の気まぐれ~ □□□□
お説教が効いたのか、その後はニケちゃんも大人しく鑑賞してくれている。
水晶の割れる数がかなり減ったのがその証拠だ。
それはいい。それはいいのだが.....別の問題が出てきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もっと言うなら、私のお母さんを見つめすぎなところですね!
私以外の女性を見つめるのはマナー違反ですよ!」
「ラズリさん以外ダメなの!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
───パリンッ!
「.....はぁ」
「.....(泣)(泣)(泣)(泣)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「じゃあ!私がアユムさんのはじめての彼女ですね!」
「え?彼女ではない・・・」
「そういう契約ですが?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「.....アルテミス様。彼女とはなんでしょうか?」
「え?えっと.....(デメテル助けて!)」
「.....(ふるふる)」
もう!使えない姉さんだな!
にしても、答えるのやだなぁ.....ニケちゃんはなんであたしに聞くの。
「.....アルテミス様?」
「ひぃ!?か、彼女ってのは特別な人ってことかな。お互い好き同士がなるもの」
「.....好き同士?歩様はあの小娘が好きなんですか?」
「い、いや。あの女の子が勝手に言ってるだけかな」
───パリンッ!
「ひぃ!?」
「.....(ぶるぶる)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さ、さすがにこれは恥ずかしいですね......」
「や、やめますか?
俺もアテナで慣れているとは言え、正直恥ずかしいです」
「いえ、お願いします。そういうお願いですから」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちょっと!ちょっと!アユムっち!それはさすがにないわ~。
アユムっちは女の子の体を、アテナっちにするように拭き始めた。
話を聞くにそういう契約らしいが、さすがにこれはあたしもドン引きだ。
アテナっちは付き人の仕事だからいいが、女の子はありえない。
好きな女性がいるなら普通は断る案件だと思う。
それにしてもこの女の子.....
「.....最低」
デメテルもアユムっちにはご立腹みたいだ。
いや、もしかしたら無駄な出費への当て付けかもしれない。
彼女さんの罪は当然彼氏持ちだよ。アユムっち。
───パリンッ!
この案件は水晶を割られても仕方がないと思う。
「.....あっ(泣)」
そう割りきれない神も一人いるみたいだが.....
その後もニケちゃんの嫉妬は続いた。
ただ明らかに嫉妬の質が変わった気がする。
最初の方はアユムっちに怒りの矛先が向いていたが、今は.....
そんな微妙な変化にあたしが気付いたとき、突然ニケちゃんの様子が大きく変わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ニケさんって.....女性ですよね?」
「と、友達ですよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「わ、私は友達.....?あ、ゆ、む、様?う、嘘、です、よね.....?」
アユムっちの言葉を聞いたニケちゃんが、信じられないと言った表情ではらりはらりと涙を流し始めた。
これにはさすがのあたしとデメテルも仰天した。
「う、嘘に決まってるよ!」
「.....絶対嘘。間違いない」
「ど、どうして、歩、様は、嘘を、つかれ、たんです、か?」
こんな純粋な子を泣かすなんてアユムっちは本当に罪な男だね!まったく!
しかしどうやって答えよう?
アユムっちは、単に女の子にバレないようにするために嘘をついただけだと思う。
でもそれをそのまま伝えてもいいものかどうか。
ニケちゃんは純粋なだけにちゃんと伝わるかどうかはわからない。
「取り乱して申し訳ありません。それでどうして歩様は嘘をつかれたんでしょうか?」
「.....女の子にバレないようにするため」
そのまま伝えちゃって大丈夫!?なんかあれこれ悩んでたあたしがバカみたいじゃない!
「解せません。私と歩様の間柄はバレても問題ないものなはずですが.....」
「.....むぅ。私はわからない。アルテミスお願い」
ちょっと!?あたしに丸投げとかふざけんな!
「アルテミス様?どういうことでしょう?」
「え、えっと。それは.....」
「それは?」
「ふ、二人だけの秘密にしたかったんじゃないかな?
ほら、アユムっちって女性と付き合った経験ないんでしょ?
恥ずかし.....じゃなくて、初めての思い出はニケちゃんと二人だけの秘密にしたかったんだよ、きっと!」
あぶない、あぶない。
恥ずかしくて、なんて言ったら、恥ずかしいことなんて何一つない、とか反論されるところだった。
なんか支離滅裂になっちゃったけど、大丈夫かな?
「さすがはアルテミス様!恋の神アフロディーテ様に勝るとも劣らぬ名推察です!」
「ま、まあね。あたしは狩猟の神。狙った獲物は逃さないからね」
「.....ナイス(グー!)」
グー!じゃない!くそ姉貴!妹に丸投げするとかどんだけ無責任なんだよ!
「.....と言うことは、あの小娘は私と歩様の二人だけの秘密に土足で踏み込んで来たわけですね?」
「.....え?」
ちょっ!?なにこの展開!?懸念してた問題がここでくるの!?
「たかが人間の分際で、私と歩様のステキな思い出を汚したんですよね?」
「・・・」
「.....アルテミスのせい。私は知らない」
・・・。
め、めんどくせ。
もうどうでもいいや。なんかこのままのほうが面白そうだし。
そもそも、全部アユムっちが悪いんじゃん。
なんであたしがフォローしないといけないんだか。
.....そうだ!
むしろ、もっと修羅場にしてみたら面白そうかも!
「あたしはニケちゃんを応援するよ!頑張ってね!泥棒猫なんかに負けないでね!」
「泥棒猫、ですか?」
「そうそう。あの女の子みたいに、横から好きな人を奪っていこうとする人だよ。とっても悪い人」
「.....アルテミス、大丈夫?」
今更善人ぶるのは無しだよ、姉さん。
こうなったらとことんいってやろう。神は時に気まぐれなんだから。
「あの小娘は泥棒猫.....とっても悪い人.....」
「そうそう。ニケちゃんからアユムっちを盗ろうなんてひどいよね~」
「神である私から歩様を奪う?なんて大それた小娘なんでしょう.....」
「泥棒猫だからね~。獣の如くアユムっちをかっ拐うつもりなんだよ~。獣は神を畏れないから」
「獣の分際で許さない。私と歩様の邪魔をする泥棒猫は許さない。許さない。許さない。許さない.....」
なんかわくわくしてきた!あ~楽し!やっぱりこうでなくちゃね!
「あ!もしかしたら!」
「アルテミス様、どうされました?」
「アユムっちが今までおかしかったのは、あの泥棒猫のせいなんじゃない?」
「.....アルテミス。さすがに言い過ぎ」
姉さんは黙ってて!今、興にのってきたところなんだから!
「.....アルテミス様」
「ひ、ひぃ!」
ニケちゃんの底冷えするような低い声。
何人も予断を許さない、その雰囲気に私は心底恐怖した。
そして一瞬で頭を冷やされた私は、この事態に持っていった自分の愚かさを心から後悔した。
でも、それでも.....
一度沸いた悪戯心には逆らえなかった。
神は気まぐれで、あたしはもっと気まぐれだから。
「よ、よく聞いてね?アユムっちのニケちゃんへの気持ちは本物なはずだよ」
「その通りです」
「でも、ニケちゃんは今まで嫉妬に狂っていたよね?なんでだと思う?」
「それは.....歩様が浮気者だからでは?」
「違うよ。ニケちゃんだけはアユムっちを信じてあげないと!」
「!!!」
本当、ニケちゃんは純粋だな~。あ~おもしろ!あひゃひゃひゃw
「で、ではどうして歩様は奇怪な行動にでたんでしょうか?」
「アユムっちのニケちゃんへの愛は本物。だけどアユムっちは人間だよね。そして人間は万能じゃない」
「確かに人間は万能ではありません.....え?ま、まさか」
「そう!そのまさか!アユムっちは唆された!」
「.....そうですか。全てはあの泥棒猫のせいだったのですね。
道理でおかしいと思っていたのです。
あの歩様が、私を裏切るようなことをするはずがありません。
歩様の意思ではなく、あの泥棒猫のせいだと考えると全て合点がいきます」
ニケちゃんのまわりにどす黒い神気が立ち込めてきた。相当お怒りみたいだ。
とても恐ろしいが、とても面白い展開。
ぜひとも、ニケちゃんと女の子の修羅場を見てみたい!
「このままだと、アユムっちは泥棒猫の毒牙にかかるかもね?」
「な、なにか良案はございませんか?」
「実はね。あたしは近々アユムっちに会えるんだ。だからその時に・・・(ごにょごにょごにょ)」
そこであたしは、ニケちゃんに一つの提案をした。
「ま、まさかそれは.....」
「既に仕込みは済んでるよ」
「し、しかしそれは.....神界規定に背いていますよね?私にはできません」
「ふ~ん。じゃあ泥棒猫にアユムっちを盗られちゃうね~」
「くっ!」
ニケちゃんは真面目だからすぐに乗ってこないことは折り込み済み。
でもあたしは、苦労して作り上げたこの修羅場を見てみたい!
だから必ずあたしの提案には乗ってもらうよ!
あたしの気まぐれが、ニケちゃんを徐々に追い詰めていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
次回、第二部!
この後は、ラズリさんを含むキャラクターステータスとキャラクター紹介を掲載します。
閑話の前回までのあらすじ
ニケは意外と嫉妬深い。そしてアルテミスがなにかを企む。
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side -アルテミス-
□□□□ ~荒れ狂う女神~ □□□□
「歩様の浮気者ぉぉぉぉぉ!浮気者!浮気者!浮気者ぉぉぉぉぉ!」
───パリンッ!
───パリンッ!
───パリンッ!
目の前にある、時の水晶が次々と破壊されていく。
その勢いは止まる気配すらない。
「・・・」
「・・・」
───パリンッ!
───パリンッ!
───パリンッ!
「.....これ誰の経費?」
「そんなのデメテルに決まってるじゃない」
「.....なんで?」
「この中にいる女神で一番のお姉さんだから」
「.....(泣)」
この、時の水晶もタダではない。経費がかかっている。
と言うよりも、普通は滅多に壊れない。だから結構高い。
あたしは素早く一緒に鑑賞していた、デメテルに押し付けた。
あたし、狩猟の神アルテミスと豊穣の神デメテルは、知慧の神アテナっちの部屋へと遊びに来ていた。
そこでアテナっちの付き神である勝利の神ニケちゃんと一緒に、アテナっちの旅行様子を鑑賞している最中だ。
最初は楽しく鑑賞していたのだけれど.....
アテナっちの旅行の付き人に選ばれた異世界人アユムっちの行動に、ニケちゃんがブチギレている。
なんでもアユムっちの願いがニケちゃんで、ニケちゃんも満更ではないらしい。
どうしてニケちゃんが人間なんかを?と思ったが、単純にニケちゃんが純粋だからだとわかった。
好きだと言われて好きになった、とそんな感じだ。
戦いに明け暮れていたニケちゃんには、そういう恋愛に関する知識が全くない。
嫉妬すら知らなかったぐらいだ。
だからこそ純粋な好意をぶつけられて、一瞬で恋に落ちたのかもしれない。
そのニケちゃん。恐ろしく嫉妬深いことがわかった。
いや、アユムっちの行動も悪い部分が多々ある。エッチな行動が多いのだ。
それでも.....
「私というものがありながらぁぁぁ!歩様の浮気者!女たらし!しゃれこうべ!」
いやいや。しゃれこうべは違うよ、ニケちゃん。
───パリンッ!
───パリンッ!
───パリンッ!
「.....(泣)(泣)」
これ以上はさすがにデメテルがかわいそう。
あまり被害が拡大すると、確実にデメテルがパパに怒られる。
「ニケちゃん?さすがに少し落ち着こう?」
「.....(こくこくっ)」
「.....アァ?」
「ひぃ!?あたし!あたしだよ!アルテミス!」
「.....(ぶるぶる)」
ニケちゃんに睨まれた私達は震え上がった。
蛇に睨まれたカエルそのものだ。
「.....ハッ!大変失礼しました。お許しください」
「う、うん。今後は気を付けてね?」
「.....れ、冷静沈着」
「ご安心ください。今後このような見苦しい失態は.....」
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「アユムさんは私のこと嫌いですか?」
「嫌いじゃないですが......」
「その言葉はずるいです。好きか嫌いかはっきりしてください!」
「す、好きです?」
「ありがとうございます!アユムさん!」
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・・・。
「あ、あ、あ、歩様の浮気者ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
───パリンッ!
やめんか!少しは自制心を養え!
「.....(泣)(泣)(泣)」
.....デメテルごめん。パパには一人で怒られてね?巻き添えは絶対いや!
□□□□ ~アユムっちへの興味~ □□□□
とりあえずニケちゃんを落ち着かせることに成功した。
振り返ると凄まじい数の水晶の破片が散らばっている。
.....デメテルの尊い犠牲は無駄にしないよ。
「.....勝手に殺すな」
「生きてた!?」
「デメテル様、申し訳ありません.....」
「.....ん」
なんとか落ち着かせたのはいいものの、これ以上見せない方がいい気がしてきた。
特にアユムっちと一緒に行動している女の子が強烈すぎる。
行動力、アユムっちへの想いが強烈すぎて、ニケちゃんに刺激を与えかねない。
そこで私はもう鑑賞会をやめる提案をした。
「どうしてですか?」
「だってまたニケちゃんが嫉妬に狂うでしょ?」
「そ、そんなことはございません!」
「じゃあハッキリ言うけど、アユムっちと一緒にいる女の子は確実にアユムっちのこと好きだよ?大丈夫?」
「・・・はい」
「.....(ぶるぶる)」
全然大丈夫じゃないじゃん!どす黒い神気が溢れ出てきてるから!
ニケちゃんは勝利の女神だ。
あらゆるものにおいて勝利を導く女神だから、神気の量が凄まじく多い。
神格は私達の方が上でも、神気量は私達よりも遥かに上だ。
だからこそ、アテナっちの付き神に選ばれたんだけど。
「少しは自制しないとアユムっちに嫌われるよ?」
「.....え?そ、そういうものなんですか?」
「.....嫉妬深い女は重い」
「ど、どうすれば歩様に嫌われないのですか!?」
自制って言ってるじゃん。必死すぎだから。
それにしても、こんなに想われているなんてアユムっちは幸せものだね~。
私にはアユムっちのどこがいいのかが全くわからない。
優しいのはなんとなくわかるがそれだけだ。男らしさが全くない。
魅力のないもやしっこにしか見えない。
それでも、アテナっちやニケちゃんのお気に入りという事実は変わらない。
なにかあるんだろうか?ちょっと興味が沸いてきた。
「.....アルテミス、悪い顔してる」
「ちょっとね」
「.....はぁ。いつも私が尻拭いしてる」
うるさいなぁ!姉さんは黙っててよ!楽しければなんでもいいじゃん!
□□□□ ~神の気まぐれ~ □□□□
お説教が効いたのか、その後はニケちゃんも大人しく鑑賞してくれている。
水晶の割れる数がかなり減ったのがその証拠だ。
それはいい。それはいいのだが.....別の問題が出てきた。
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「もっと言うなら、私のお母さんを見つめすぎなところですね!
私以外の女性を見つめるのはマナー違反ですよ!」
「ラズリさん以外ダメなの!?」
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───パリンッ!
「.....はぁ」
「.....(泣)(泣)(泣)(泣)」
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「じゃあ!私がアユムさんのはじめての彼女ですね!」
「え?彼女ではない・・・」
「そういう契約ですが?」
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「.....アルテミス様。彼女とはなんでしょうか?」
「え?えっと.....(デメテル助けて!)」
「.....(ふるふる)」
もう!使えない姉さんだな!
にしても、答えるのやだなぁ.....ニケちゃんはなんであたしに聞くの。
「.....アルテミス様?」
「ひぃ!?か、彼女ってのは特別な人ってことかな。お互い好き同士がなるもの」
「.....好き同士?歩様はあの小娘が好きなんですか?」
「い、いや。あの女の子が勝手に言ってるだけかな」
───パリンッ!
「ひぃ!?」
「.....(ぶるぶる)」
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「さ、さすがにこれは恥ずかしいですね......」
「や、やめますか?
俺もアテナで慣れているとは言え、正直恥ずかしいです」
「いえ、お願いします。そういうお願いですから」
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ちょっと!ちょっと!アユムっち!それはさすがにないわ~。
アユムっちは女の子の体を、アテナっちにするように拭き始めた。
話を聞くにそういう契約らしいが、さすがにこれはあたしもドン引きだ。
アテナっちは付き人の仕事だからいいが、女の子はありえない。
好きな女性がいるなら普通は断る案件だと思う。
それにしてもこの女の子.....
「.....最低」
デメテルもアユムっちにはご立腹みたいだ。
いや、もしかしたら無駄な出費への当て付けかもしれない。
彼女さんの罪は当然彼氏持ちだよ。アユムっち。
───パリンッ!
この案件は水晶を割られても仕方がないと思う。
「.....あっ(泣)」
そう割りきれない神も一人いるみたいだが.....
その後もニケちゃんの嫉妬は続いた。
ただ明らかに嫉妬の質が変わった気がする。
最初の方はアユムっちに怒りの矛先が向いていたが、今は.....
そんな微妙な変化にあたしが気付いたとき、突然ニケちゃんの様子が大きく変わった。
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「ニケさんって.....女性ですよね?」
「と、友達ですよ」
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「わ、私は友達.....?あ、ゆ、む、様?う、嘘、です、よね.....?」
アユムっちの言葉を聞いたニケちゃんが、信じられないと言った表情ではらりはらりと涙を流し始めた。
これにはさすがのあたしとデメテルも仰天した。
「う、嘘に決まってるよ!」
「.....絶対嘘。間違いない」
「ど、どうして、歩、様は、嘘を、つかれ、たんです、か?」
こんな純粋な子を泣かすなんてアユムっちは本当に罪な男だね!まったく!
しかしどうやって答えよう?
アユムっちは、単に女の子にバレないようにするために嘘をついただけだと思う。
でもそれをそのまま伝えてもいいものかどうか。
ニケちゃんは純粋なだけにちゃんと伝わるかどうかはわからない。
「取り乱して申し訳ありません。それでどうして歩様は嘘をつかれたんでしょうか?」
「.....女の子にバレないようにするため」
そのまま伝えちゃって大丈夫!?なんかあれこれ悩んでたあたしがバカみたいじゃない!
「解せません。私と歩様の間柄はバレても問題ないものなはずですが.....」
「.....むぅ。私はわからない。アルテミスお願い」
ちょっと!?あたしに丸投げとかふざけんな!
「アルテミス様?どういうことでしょう?」
「え、えっと。それは.....」
「それは?」
「ふ、二人だけの秘密にしたかったんじゃないかな?
ほら、アユムっちって女性と付き合った経験ないんでしょ?
恥ずかし.....じゃなくて、初めての思い出はニケちゃんと二人だけの秘密にしたかったんだよ、きっと!」
あぶない、あぶない。
恥ずかしくて、なんて言ったら、恥ずかしいことなんて何一つない、とか反論されるところだった。
なんか支離滅裂になっちゃったけど、大丈夫かな?
「さすがはアルテミス様!恋の神アフロディーテ様に勝るとも劣らぬ名推察です!」
「ま、まあね。あたしは狩猟の神。狙った獲物は逃さないからね」
「.....ナイス(グー!)」
グー!じゃない!くそ姉貴!妹に丸投げするとかどんだけ無責任なんだよ!
「.....と言うことは、あの小娘は私と歩様の二人だけの秘密に土足で踏み込んで来たわけですね?」
「.....え?」
ちょっ!?なにこの展開!?懸念してた問題がここでくるの!?
「たかが人間の分際で、私と歩様のステキな思い出を汚したんですよね?」
「・・・」
「.....アルテミスのせい。私は知らない」
・・・。
め、めんどくせ。
もうどうでもいいや。なんかこのままのほうが面白そうだし。
そもそも、全部アユムっちが悪いんじゃん。
なんであたしがフォローしないといけないんだか。
.....そうだ!
むしろ、もっと修羅場にしてみたら面白そうかも!
「あたしはニケちゃんを応援するよ!頑張ってね!泥棒猫なんかに負けないでね!」
「泥棒猫、ですか?」
「そうそう。あの女の子みたいに、横から好きな人を奪っていこうとする人だよ。とっても悪い人」
「.....アルテミス、大丈夫?」
今更善人ぶるのは無しだよ、姉さん。
こうなったらとことんいってやろう。神は時に気まぐれなんだから。
「あの小娘は泥棒猫.....とっても悪い人.....」
「そうそう。ニケちゃんからアユムっちを盗ろうなんてひどいよね~」
「神である私から歩様を奪う?なんて大それた小娘なんでしょう.....」
「泥棒猫だからね~。獣の如くアユムっちをかっ拐うつもりなんだよ~。獣は神を畏れないから」
「獣の分際で許さない。私と歩様の邪魔をする泥棒猫は許さない。許さない。許さない。許さない.....」
なんかわくわくしてきた!あ~楽し!やっぱりこうでなくちゃね!
「あ!もしかしたら!」
「アルテミス様、どうされました?」
「アユムっちが今までおかしかったのは、あの泥棒猫のせいなんじゃない?」
「.....アルテミス。さすがに言い過ぎ」
姉さんは黙ってて!今、興にのってきたところなんだから!
「.....アルテミス様」
「ひ、ひぃ!」
ニケちゃんの底冷えするような低い声。
何人も予断を許さない、その雰囲気に私は心底恐怖した。
そして一瞬で頭を冷やされた私は、この事態に持っていった自分の愚かさを心から後悔した。
でも、それでも.....
一度沸いた悪戯心には逆らえなかった。
神は気まぐれで、あたしはもっと気まぐれだから。
「よ、よく聞いてね?アユムっちのニケちゃんへの気持ちは本物なはずだよ」
「その通りです」
「でも、ニケちゃんは今まで嫉妬に狂っていたよね?なんでだと思う?」
「それは.....歩様が浮気者だからでは?」
「違うよ。ニケちゃんだけはアユムっちを信じてあげないと!」
「!!!」
本当、ニケちゃんは純粋だな~。あ~おもしろ!あひゃひゃひゃw
「で、ではどうして歩様は奇怪な行動にでたんでしょうか?」
「アユムっちのニケちゃんへの愛は本物。だけどアユムっちは人間だよね。そして人間は万能じゃない」
「確かに人間は万能ではありません.....え?ま、まさか」
「そう!そのまさか!アユムっちは唆された!」
「.....そうですか。全てはあの泥棒猫のせいだったのですね。
道理でおかしいと思っていたのです。
あの歩様が、私を裏切るようなことをするはずがありません。
歩様の意思ではなく、あの泥棒猫のせいだと考えると全て合点がいきます」
ニケちゃんのまわりにどす黒い神気が立ち込めてきた。相当お怒りみたいだ。
とても恐ろしいが、とても面白い展開。
ぜひとも、ニケちゃんと女の子の修羅場を見てみたい!
「このままだと、アユムっちは泥棒猫の毒牙にかかるかもね?」
「な、なにか良案はございませんか?」
「実はね。あたしは近々アユムっちに会えるんだ。だからその時に・・・(ごにょごにょごにょ)」
そこであたしは、ニケちゃんに一つの提案をした。
「ま、まさかそれは.....」
「既に仕込みは済んでるよ」
「し、しかしそれは.....神界規定に背いていますよね?私にはできません」
「ふ~ん。じゃあ泥棒猫にアユムっちを盗られちゃうね~」
「くっ!」
ニケちゃんは真面目だからすぐに乗ってこないことは折り込み済み。
でもあたしは、苦労して作り上げたこの修羅場を見てみたい!
だから必ずあたしの提案には乗ってもらうよ!
あたしの気まぐれが、ニケちゃんを徐々に追い詰めていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
次回、第二部!
この後は、ラズリさんを含むキャラクターステータスとキャラクター紹介を掲載します。
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