スペースウォーリャーズ

大和煮の甘辛炒め

文字の大きさ
4 / 40
phase1 一章 赫翼のエリアルヘロン

四話 休憩

しおりを挟む
 「し、質問ですか?」

「ええ、まず一つ目。あなたはこのゲームをやったことがある?」

「今日が初めてです」

ユカが目を細める。

「そう。では二つ目。他のクランの人間と接触した事は?」

「いえ一度も、、、、あ、エレンって人には会いましたけど」

ユカの目がより一層細くなる。

なんか、、、、疑われてないか?物凄く不安だ。

「エレン、、、、『プライマル』クランの副長よね」

ユカが後ろに控えている男に尋ねる。

「恐らく。何か話したのでしょうか」

「ハナサギくん、エレンとは何か話した?」    

「いや、特には」

後ろからミネー達がやってくる。

「ユカ、俺が誘ったんだ。怪しいやつじゃないさ。俺が神に誓ってやる」

ミネーが俺の肩をガシッと掴んで親指を立てる。

コイツ、いい奴すぎる!俺が女なら惚れてるぞ!

「そうだけど、、、、いくらなんでもおかしいわ。初日に赤蛇を撃退したのよ?チートを積んでるとも思えないし、やっぱり経験者としか、、、、」

「もしくはシンギュラリティ、とか?」

俺以外の全員の表情が凍り付く。

と、特異点?俺が?誰か説明してくれ。

「もし、もしそうだとしたら、、、、ハナサギ君」

ユカが少し震えた声で言う。

「シンギュラリティについて知っている事は?」

「何も知りません」

「結構遡らなきゃだけど、、、、」

ユカの話しを要約すると、四年前に『スペースウォーリャーズ』がリリースされてから少し経った時、金色と銀色のエリアルアーマードスーツが一機現れたらしい。
その金銀のエリアルは形態を変え、今より殺伐としていたスペースウォーリャーズの世界でメキメキと頭角を現し、いつしかそのエリアルは『エリアルSプライマル』と呼ばれるようになった。
エリアルSプライマルのパイロットは『プライマル』クランを結成し、スペースウォーリャーズ最強の座に着いた、、、、とのことだ。

「えと、それで俺がシンギュラリティである根拠は、、、、?」

「そのプライマルの戦績がね、赤蛇の単独撃破、黒蛇の単独撃破、第二回イベントからずっと一位キープとか言う化け物具合。赤蛇単独撃破なんて彼と君だけなんだから」

「黒蛇?赤蛇より強いんですか?」

「強いし珍しい。目撃例が極端に少ないし、とんでもないほど強いみたいよ。第二イベントについてはそのうち話すわ」

「君が黒蛇と遭遇し、それを単独撃破できたら君はシンギュラリティとして認められることになる。全プレイヤーにね」

ユカが一区切り置く。

「とりあえず今は歓迎するわ、ハナサギ君。疑ってごめんなさいね」

「いえ、気にしないでください」

よくわからんが疑い?は晴れたみたいだな。と言うかプライマル。そんなやばい奴がいるのか、、、、あんまり関わりたくないなぁ。

「ハナサギ、お前のエリアルヘロンの武装って初期のやつだよな」

ヨッシーが尋ねてくる。

「多分。装備にも色んな種類があるのか?」

「あったりまえだろ。ちょっと休憩したらブレイクコロニーに行って素材集めるか」

ヨッシーの提案にユカが頷く。

「ヴァリュート達にもハナサギ君を紹介しないといけないしね」

「ヴァリュート?」

「私達と同じクランのパイロットよ。いまブレイクコロニーでジャンク漁りしてるのよ」

次から次へと知らない単語が出てくる。頭がパンクしそうだ。

「もう、、、、説明は良いや、、、、」

⭐️⭐️⭐️
 
件のブレイクコロニーにて。

金と銀のエリアルアーマードスーツがアステア連邦の艦隊に向かっていく。

少し後ろにエリアルフェンリルが控えている。

「エレン、お前は艦隊をやれ。アーマードスーツは俺が相手しよう」

「了解した、プライマル」

エリアルフェンリルが馬鹿でかいレーザーキャノンを構えて、所定の位置につく。

エリアルSプライマルの元に数多のエステア連邦のアーマードスーツが迫る。

赤蛇も混じっているようだ。

「赤蛇か、、、、もう俺の相手ではないな。全機落とす!」

エリアルSプライマルのパイロットが不敵な笑みを浮かべる。

敵のアーマードスーツが間合いに入った刹那、エナジーブレードが唸りを上げる。

彼はエリアルSプライマル、カガリ。

『スペースウォーリャーズ』史上最強のパイロットである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...