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第2章
2-3
次の日、登校の時、貫次が後ろから来る気配を感じると、私のリュックをポーンと叩いて「おはよう」と、走り去っていった。
なんだ 今日は あっさりしているなぁーと・・・駅で降りてきた美里ちゃんと花乃ちゃん。
「おっはー すぐりちゃん」
「すぐりちゃん あんたぁ 何 背中に貼ってるのぉー」
「えぇー なにが?」と、リュックを降ろして見ると (危険な女です 近寄るな)と書いた張り紙が・・・あのやろぉー やりやがった。くそー 仕返ししてやる!
その日、私は家に一旦帰って、スカートを穿き替えて、あいつが帰って来る頃を見計らって、畑の横の坂道で待った。坂の下からあいつが登って来るのが見えて、その場にすわりこんで・・・泣いているふりをして待った。
「どーした すぐり 泣いとるんかー?」
「うん さっき 知らない男の人に、いきなりパンツ脱がされて・・・」
「ええー お前 怪我無いのか? それで、何かされたのか?」
「ううん 大丈夫 脱がされただけで あそこにパンツ投げて行きよったー」
「そうか それだけなのか 良かったー」
私は、こんなに心配してくれるとは意外なので、ちょっと やめようかと躊躇したけど
「あのねー あそこ 拾ってきてぇなー」
「えっ あぁー あれかー」と、貫次は取りに行ってくれたけど、戻ってくるときには、指先でパンツを振り回すようにしてきて
「お前 今 その下穿いて無いのかーぁ?」と、私がスカートを押さえているのを見て
「あほっ 穿いてるわー」私は、家からもう1枚 別の白いパンツを用意してきたのだ。貫次に拾わせようという策略なのだ。
「はよぉー 返してよー」
「そーだな お前 中学になっても こんな色気無いもんなんかぁー」
「ほっといてー それより 女の子のパンツをそんな風に振り回して 変態やなー 私が、近所に言いふらしたら どーなるやろなー 変態のうわさ ひろがって 顔も見せられへんよーなるんちゃう?」
「・・・お前 何言い出すネン まさかー お前が取って来てって・・・」
「バラしてほしぃなかったら 朝のことも謝れ!」
「・・・そうかぁー はめたなーぁ ・・・ 臭い芝居しやがってー・・・ これは・・・落とし物として交番に届けてやる」
「えー やめてぇー それは私のヤン 返してぇーな」
「あかん お前のんやって証拠ないやろー お前 今 穿いてるんやろー? おかしいやないかー だろ?」
「・・・ごめんなさい 私のです 返してください」
「そーだなぁー これは愛崎すぐりのものですって 紙に書いてみな 証拠となるよーにな!」
「・・・」私が、メモ用紙にその通りに書くと、貫次は取りあげて
「うん これでいい」
「じゃぁ 返してよー」
「だめだ! ちゃんと そこに両手をついて 私が悪うございました 申し訳ございません もう 貫次様には逆らいません って言え! そうだ お詫びにそのスカートを捲ってな❕」
「・・・そんなこと・・・ この変態がぁー」
「おーぉー 交番に行こうかなぁー」
「待って!」と、私は 恥ずかしくって・・・でも、言われたようしていたのだけど
「良し! だけど、その白パン みんなは もっと 色のついたのとか柄のもの穿いとるぞー こぉてもらえやー あっ 貧乏やからあかんかー でも、愛崎すぐりは 今から 俺様の家来だからな! わかったな! これは、今後の様子を見るために預かっておく!」
「えぇー そんなー 約束とちゃうヤン」
「なんも 返すってゆうてへんやろー? 安心しろ これはこの紙を貼って 俺の部屋に飾っておくからー」
「やめてよー この変態!」
「おーぉー そんな風ゆうてええのかなー 逆らいませんってゆうたとこやろー? 交番 交番はどこかなー」と、鼻歌のようにして去って行ったのだ。
やられたー つまんないことを考えてしまったばっかーに・・・私が浅はかだった。おまけに、パンツまで見せてしまった。色気の無いものを・・・
悔しい私は、次の日の朝 (私は危険な女です と篠田貫次は言っています)と書いたものを自分でリュックに貼って、家を出た。坂道であいつの自転車の音がして
「なんだよー それはぁー」
「はぁー 見たまんまだよ! おはようね」と、言う私の背中から剥がそうとして
「だめ! 私が貼ったんやからー やめてよー」
「お前は根性あるのー すまん 俺が悪かった 貼るのやめてくれ! もう ギスギスするのやめようぜ 普通に仲良くしょうよ!」
「うん 私も 意地はっとったかもー 私もごめんなさい」と、紙を取って頭を下げていると
「俺は 愛崎すぐりのことが好きなんだよ」と、走り去っていった。
「えぇー なんやねん どさくさに紛れてよー」
なんなん さっきの・・・私 告られたの? だったら もっと ちゃんと言って欲しい。でも あいつのことだから、からかわれただけなんかもー と、余計にもやもやしていたのだ。
その次の日からは、ごく普通にあっさりと 「おはよう」と、交わすだけだった。たまに「今日は いい天気だね」と、付け加えるだけなのだ。この前 私のことを好きだって言ったのは何だったのよー
なんだ 今日は あっさりしているなぁーと・・・駅で降りてきた美里ちゃんと花乃ちゃん。
「おっはー すぐりちゃん」
「すぐりちゃん あんたぁ 何 背中に貼ってるのぉー」
「えぇー なにが?」と、リュックを降ろして見ると (危険な女です 近寄るな)と書いた張り紙が・・・あのやろぉー やりやがった。くそー 仕返ししてやる!
その日、私は家に一旦帰って、スカートを穿き替えて、あいつが帰って来る頃を見計らって、畑の横の坂道で待った。坂の下からあいつが登って来るのが見えて、その場にすわりこんで・・・泣いているふりをして待った。
「どーした すぐり 泣いとるんかー?」
「うん さっき 知らない男の人に、いきなりパンツ脱がされて・・・」
「ええー お前 怪我無いのか? それで、何かされたのか?」
「ううん 大丈夫 脱がされただけで あそこにパンツ投げて行きよったー」
「そうか それだけなのか 良かったー」
私は、こんなに心配してくれるとは意外なので、ちょっと やめようかと躊躇したけど
「あのねー あそこ 拾ってきてぇなー」
「えっ あぁー あれかー」と、貫次は取りに行ってくれたけど、戻ってくるときには、指先でパンツを振り回すようにしてきて
「お前 今 その下穿いて無いのかーぁ?」と、私がスカートを押さえているのを見て
「あほっ 穿いてるわー」私は、家からもう1枚 別の白いパンツを用意してきたのだ。貫次に拾わせようという策略なのだ。
「はよぉー 返してよー」
「そーだな お前 中学になっても こんな色気無いもんなんかぁー」
「ほっといてー それより 女の子のパンツをそんな風に振り回して 変態やなー 私が、近所に言いふらしたら どーなるやろなー 変態のうわさ ひろがって 顔も見せられへんよーなるんちゃう?」
「・・・お前 何言い出すネン まさかー お前が取って来てって・・・」
「バラしてほしぃなかったら 朝のことも謝れ!」
「・・・そうかぁー はめたなーぁ ・・・ 臭い芝居しやがってー・・・ これは・・・落とし物として交番に届けてやる」
「えー やめてぇー それは私のヤン 返してぇーな」
「あかん お前のんやって証拠ないやろー お前 今 穿いてるんやろー? おかしいやないかー だろ?」
「・・・ごめんなさい 私のです 返してください」
「そーだなぁー これは愛崎すぐりのものですって 紙に書いてみな 証拠となるよーにな!」
「・・・」私が、メモ用紙にその通りに書くと、貫次は取りあげて
「うん これでいい」
「じゃぁ 返してよー」
「だめだ! ちゃんと そこに両手をついて 私が悪うございました 申し訳ございません もう 貫次様には逆らいません って言え! そうだ お詫びにそのスカートを捲ってな❕」
「・・・そんなこと・・・ この変態がぁー」
「おーぉー 交番に行こうかなぁー」
「待って!」と、私は 恥ずかしくって・・・でも、言われたようしていたのだけど
「良し! だけど、その白パン みんなは もっと 色のついたのとか柄のもの穿いとるぞー こぉてもらえやー あっ 貧乏やからあかんかー でも、愛崎すぐりは 今から 俺様の家来だからな! わかったな! これは、今後の様子を見るために預かっておく!」
「えぇー そんなー 約束とちゃうヤン」
「なんも 返すってゆうてへんやろー? 安心しろ これはこの紙を貼って 俺の部屋に飾っておくからー」
「やめてよー この変態!」
「おーぉー そんな風ゆうてええのかなー 逆らいませんってゆうたとこやろー? 交番 交番はどこかなー」と、鼻歌のようにして去って行ったのだ。
やられたー つまんないことを考えてしまったばっかーに・・・私が浅はかだった。おまけに、パンツまで見せてしまった。色気の無いものを・・・
悔しい私は、次の日の朝 (私は危険な女です と篠田貫次は言っています)と書いたものを自分でリュックに貼って、家を出た。坂道であいつの自転車の音がして
「なんだよー それはぁー」
「はぁー 見たまんまだよ! おはようね」と、言う私の背中から剥がそうとして
「だめ! 私が貼ったんやからー やめてよー」
「お前は根性あるのー すまん 俺が悪かった 貼るのやめてくれ! もう ギスギスするのやめようぜ 普通に仲良くしょうよ!」
「うん 私も 意地はっとったかもー 私もごめんなさい」と、紙を取って頭を下げていると
「俺は 愛崎すぐりのことが好きなんだよ」と、走り去っていった。
「えぇー なんやねん どさくさに紛れてよー」
なんなん さっきの・・・私 告られたの? だったら もっと ちゃんと言って欲しい。でも あいつのことだから、からかわれただけなんかもー と、余計にもやもやしていたのだ。
その次の日からは、ごく普通にあっさりと 「おはよう」と、交わすだけだった。たまに「今日は いい天気だね」と、付け加えるだけなのだ。この前 私のことを好きだって言ったのは何だったのよー
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