だからってなんだよー 私は負けない

すんのはじめ

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第2章

2-6

 連休が終わって、先生から

「あれっ しばらく 送ってみてくれってさ だから、週の土曜か日曜に採って送るようにすればと思うんだけど いいかい?」

「ほっ あんなもんでもぉ? でも 私 時間持て余してるから良いよ!」

「しばらくは 僕も付き合うけど そのうち君がやるんだよ」

「チェッ 先生とずぅーと一緒じゃあないのかぁー」

「そうだよ 君が自立するためだよ」

「自立? ・・・なんで?」

「まぁ そのうちわかるよ お母さんを少しでも助けたいんだろう?」

「うん 手伝いになれれば・・・」

 次の週から、毎週末に私達は山に入って、葉っぱ採りをした。ヒイラギ、山桜、山椿の葉っぱを各々300枚にヤブラン、クマイチゴの実も入れた。厚めのキッチンタオルを湿らせて、ポリ袋に入れて、ローソンから郵パックで配送したのだ。資材と送り状は先生が用意してくれていた。

 ― ― ― ☆ ☆ ☆ ― ― ―

「いいか 要領はここにまとめてきた 説明するぞ」

「うっ うん」

「とりあえず 7月末まではお試し期間 その間は1枚 5円だ それ以降も続くようだったら 7円になる。納品書もちゃんと書いて、一緒に送るんだ。ただし、向こうに付いた時点で 枯れていたり、虫喰いのひどいのははじかれて、その分は差し引かれる。駄目なのは、僕にメールで写真に撮って送ってくれる。夏になると、場合によってはクール便を使った方がいいかもね。 1ト月程 続けたら お母さんにやっていることを説明しなさい。それと、本格的になったら、大家さんに あの山の採集権を交渉したほうが良いんだけど、それは 今後の課題だ。 夏休みに入ったら、すぐり君は郵便局で預金口座をつくりなさい。銀行はこの辺りにはないからね 郵便局。 おそらく、今 送っているものは1回 4500円~5000円になると思う 送料、資材を引いても 3500円以上にはなる。その分は向こうで貯めといてくれるから、君が口座を開いた時に振り込んでくれる段取りになっている わかったかな 此処まで なにか 質問は?」

「はぁー だって いきなりなんだものー こんなの・・・ 私 出来るかなー」

「かなー じゃぁなくて やるんだよ! すぐり君はアクティブだし慎重だ 君ならできる!」

「う・・・ん あのー お金 稼げるのはわかった 先生の取り分は?」

「僕はその稼ぎからは要らない 僕からの条件は すぐり君が勉強も頑張って 出来ればクラスで1番になってくれることなんだ」

「はっぁー 1番? ・・・そっちの方が難しい」

「そんなの やってみなきゃーわからない それにな 上のほうに居ると それが当たり前に習慣になるんだ 下の方になると、それが当たり前って思ってしまうんだ だから、1学期から頑張れ!」

「うん あのさー 私からの条件 その 君って やめてよー すぐりって せめて、二人だけの時は・・・」

「まぁ この二つが順調になったらな」

「約束だよ その時は・・・先生の女 えへっ だって 私にとっては 抱いて寝てくれた 初めての男の人だよ」

「人聞きの悪いこと言うなよー 脅迫かぁー?」

「ちがうよー だってさー 先生のこと好きだって言ってるのに 普通にスルーしちゃうしさー」

「それは 教師と生徒だからー 僕だって 先生1年生だよ せっかく先生になったのに 1年でクビになりたくないからな ただ ここだけの話 君は可愛いと思う それに、僕のイワナ獲りの先生だからな」

「よぉーし まぁ いいや やっぱり 私的には 先生のこと好きなんだぁー だめ? カナ?」

「・・・」返事は無い でも、私には 貫一兄ちゃんと同じくらい好きな人なのだ。
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