その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

すんのはじめ

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第11章

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 夏も近づいてきて、仕事が終わって、近くのスーパーに食べ物を仕入れに行った時、偶然、ななのちゃんに鉢合わせをして、彼女は制服のまま買い物に来ていたみたいだった。僕の買い物カゴをのぞいて

「なんやの カップ麺とか、肉ばっかーやんか 野菜は?」

「あぁ 面倒やからな ななの おかず買いにきたんか?」

「そーやー シュウ まともなん食べてるん?」

「まぁな 一応は・・」

「私が あんまり 行かれへんからなー 心配 あっ そうや 魚屋さんに 私 お願いするわー いっしょに来て!」と、魚屋コーナーに連れて行かれて

「お兄さん この小アジ ごめん 半分だけ 骨取ってぇー お願い」と、可愛い顔をして、そこの担当の人に言っていた。

「なんだよ ななのちゃん いつも 自分でやってるン違うのか?」

「うん 今日は 私の大切な人と半分こにするネン ウチの分は私がやるけどな 面倒やろけど おねがぁーい」と、又、甘えた声を出していた。

 出来上がった骨を抜いたほうを僕に渡して

「さーっと お湯に通して、たまねぎの水さらしと併せて お酢と醤油とショウガね 七味かけて食べるんよ 生のたまねぎ 精つくからね ちゃんと食べてネ」

「あぁ わかった ななの なんか・・離れている 嫁さんみたい」

「そうよー 君の可愛い お嫁さんよ! うふっ 今度 おいしいもの作りにいくネッ」

「ななのちゃん 素通りなんかよー おっ 今日はお兄さんと一緒なんかぁ?」と、肉屋の前を歩いていると、中から声が

「あっ おじさん 今日はお肉買われへんねん」と、ななのちゃんも応えると

「ほんでも 声ぐらい掛けてくれよ こっちも元気出るからな」

「んじゃぁー ちょこっとだけ 網焼き用 4枚だけ ちょっとで ごめんなー」

「よーし! 任せとけ 待ってろよ」と、奥から包んだものを渡してきて

「赤身だからな 漬け焼きで冷凍しとけば、1週間ぐらいは大丈夫だよ もっと、栄養付けなあかんでー そんなにやせっぽっちでー おっぱいも大きぃならんどー」と、セクハラやないかと、だけど、それなりに肉が入っていたのだけども、ラベルの値段はおそらく安いものなんだ。

「おじさん 私 少しずつだけど、大きくなってるよー 心配せんとって! おじさんとこのお肉たべてるからネ! でも、いつも ありがとうネ また 買いに来るね おじさんもお肉ばっかーやから お腹どんどん出てくるんやでー」と、ななのも負けてなくて、遠慮してなかった。

「いいんだよ いつでも声掛けてくれよ 買わなくてもいいんだぞ 可愛い声聞ければな 又、美人のお姉さんと一緒にな」

 なんだか、知らない間にななのは人気者の愛想のいい女の子になっていたのだ。

「みんな 良い人でしょ? 親切にしてくれて、いつもおまけとか安くしてくれるんだぁー お肉屋さんのおじさんにはバレンタインのチョコあげたの お店の裏からネ だからネ だから、よけいに親しくしてくれる あの人、お母さんのこと姉ちゃんって思ってるんよ」

「うふっ みんな ななのの笑顔が可愛いからカナ」

「そーだね 最初のうちはビクビクしながら買い物してたんだけどね ぁっ そう あんなぁー シュウ 私 スカート 長い?」

「うー なんで? そんなもんやろー」

「ナナコはな 最近 短かーしてんねん 鈴音も 折り返してるんやって 私 ダサい?」

「うー まだ 1年やからな 大きいのか?」

「だって 短いほうが 可愛いやろ?  それにな 長いとうっとおしいネン」

「まぁ 男は 短いほうが 好きやからー 可愛くみえるのカナー」

「そうか シュウも そう?」

「ななのはさー もともと 可愛いから・・ そんなことで無理しなくても・・」

「そう? ダサくない?」

「あぁ 可愛い 折り返すのって 校則違反やろう? そんなことで、指導されるんも つまらんやんか べつに そのまんまでも可愛いよ」

「うん そだねっ シュウが嫌じゃぁなかったら それでええネンや」と、途中まで一緒に帰ってきた。その間にも、「ちゃんと御飯食べてネ」 っと・・・ただ、腕も組まないで歩いていたのだけれど、僕は、ななのが愛おしくてたまらなかった。いつも 僕のことに気を使ってくれているのだ。

 ― ― ― * * * ― ― ― 

 ななのちゃんは夏休みになると、僕の出勤前にお弁当を持ってきてくれるという毎日になっていた。そして、そのまま僕の部屋で勉強しているみたいだった。

 僕が帰るとテーブルに座って、教科書を広げていた。タンクトップにジョギングパンツで髪の毛をまとめて頭の上にもってきているという姿なのだ。行き帰りには、その上からサマーワンピースを着ているのだけれども・・。

「なぁ その恰好 何とかならんのか? そのー 露出が多いというかー  それっ 下着ちゃうんか?」

「下着とはちょっとちゃう なんでー 暑いねんモン あぁ シュウ こんな恰好見たら ムラムラするんやろー?」

「バカいえー いまさらー だからぁー エァコンつけろやー」

「もったいないヤン 学校もエァコン無いでー 身体 冷えすぎるの嫌や」

「だけど 熱中症になったらー 一人っきりやしー」

「お水飲んでるしー それに、あんまり暑かったら シャワー浴びてるし 大丈夫ってゆうてるヤン」

「わかったよー それとー いつも 弁当作ってくれてるけど あの おかずとか 僕が渡しているお金 使ってないやろー」

「まぁ でも ウチのおかずの余ったやつとかやからー あんまり 細かいことできひんヤン シュウのやから ええねんて」

「そんな訳にいかないよー ちゃんと 使ってくれ いつも、やりくりしてくれてるけどー 足らなかったら、もっと、出すしー」

「うーん わかった 考えてやるよー なぁ シュウも一緒に住んでくれたら、そんな面倒なことにならへんねんけどなぁー 晩ご飯なんかも節約できるしー 家賃も安く済むんちゃう?  そしたら、もっと 一緒に居られる」

「あのなぁー そんなこと 出来る訳ないやないかー なにを言い出すネン ななのって からかってる時 ホッペがへこむんやな その癖 最近 わかった」

「ふふっ そーなんかなー ばれたか でも ほんまに そんなことになったら 私 毎日が夢のよう」

「それでも 毎日 楽しそうやんか」

「ううん ほんまは 私 学校の勉強 嫌いやね 仕方なくやってるだけ でないと シュウと同じ階段 歩かれへんやんかー」

 意外な言葉だったけれど、案外 本当のことなのかも知れない ホッペがへこんでいる様子はなかったのだ。
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