その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

すんのはじめ

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第12章

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 もう、冬を迎えて、ななのも冬休みになって、僕はななのと金曜日に休みを合わせて、少し遅れたけどクリスマスで食事でもと、誘っていたのだ。ななのは京都の高台寺辺りを歩きたいと言っていたので、京都まで出ることにしていた。

 もう、誰かに会っても構わないと思って、近くの駅で待ち合わせをしたのだが、案外誰とも出くわすこともなく、京都駅からバスで五条坂辺りまで来て、歩き出した。

 割と、冬の暖かな日で、僕達はふたりともダウンのジャケットを着ていたので、歩き出すと

「なんか 暑くなってきたネ それに、ダウンが邪魔でシュウにあんまーくっかれへんネン」

「そーだな こうなると じゃまなもんやなー 脱いでも、手に持つのって大変やしなー」

「あかん 私は脱ぐ!」と、手に持って、その下はハイネックのベージュのセーターに割とタイトなグレーのミニスカートだった。

「じゃぁ 僕も」と、なんとなく歩きづらかったのだが、ななのは僕と腕を絡ませてきていた。そして、途中の庭のきれいなカフェで、僕はコーヒー、ななのはケーキを食べていると

「なぁ 私等 まわりからどう見えるやろー 恋人カップルに見えるかなー」

「さぁ どうだろ どうでも良いけどー」

 歩き始めて途中で、アクセサリーの店が眼にとまって、ななのに誕生日のプレゼントと言って、選ばせた。そんなに高級なもので無かったけど、七宝焼なのだという小さなハートが付いたネックレスでプリセスサイズのものが良いと、その場で襟元に付けていたのだ。よっぽど、嬉しかったのか、その後は飛び跳ねるように歩いていた。

 八坂神社からは、四条通から川沿いを歩いて、予約しておいた窓から鴨川を見ることが出来る肉割烹のお店に入った。お昼ごろは満席だったので、少し、時間をずらしておいて、ステーキのコースを頼んでおいたのだが、僕にしては奮発したほうだった。ななのとの想い出になるからと思って・・。

「すごいわぁー シュウ 豪華! こんな高いのぉー シュウに初めてこんなのに連れてきてもらったの・・私が、6年の時 お洋服も買ってくれて あの時も 初めてだった うれしかったわー 今日も 大切な思い出になるよねー」と、肩が触れ合うようにしてきた。ななのはお店の人に言って僕と並ぶように座っていたのだ。それに、飲み物を聞かれた時に僕はビールを頼んだのだが、ななのは「ノンアルコールのお水」と、お店の人におどけて見せていた。「それは 当店でも 一番 贅沢なドリンクですね」と、返されていて、いわゆる、テンションが高い状態になっていたみたい。

「シュウ 私ね 2学期の成績2番だった 1学期は4番だったから、少し上がったの でも1番の子は女の子なんだけど、とっても、頭良くってね 赤羽麗花 私 抜かせそうもないわ」

「そうか ななのがそんな風に言うんじゃあ よっぽどなんだね」

「そう 全部 ほとんど100点よ 叶わない それにさー テストでもスラスラと書いて、早いの 時間余してるのよ 見返しもしてないわ 自信あるから どんな勉強してるのかしら・・ こっちは、毎日 必死なのに・・」

「どうだろう 案外 覚えが良いだけかも知れないよ ななの その子にペース乱されちゃーいけないよ ななのはななの 自分のペースでな ななのだって 立派な成績なんだから」

「そう 思うんだけどねー テストの時なんか その子の様子見ていると 焦ってしまって」

「それが 乱されているってことだよ テストの時なんか 絶対に自分を信じて向かわなきゃー」

「そだね 私にはシュウが付いているんだものね」と、又、肩を寄せてきていた。

 帰りは、夕方近くなっていたが、京都駅まで行って、スカイウォークまで・・まだ、大階段も飾り付けの灯もそのままだった。

「ここって シュウとの想い出の場所 素敵 だね 今は16になったのよ 大人に近づいている」と、あの時と同じように、その場で回ったりして楽しそうにはしゃいでいたのだ。

 僕も、感慨深いものがあった。あの時は可愛くて無邪気な女の子だったし、僕の心の底には、哀れみに近いものもあったが、あれから・・真直ぐに成長してくれて、今は・・僕にとってかけがいのない女性として、そこに居るのだ。
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