その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

すんのはじめ

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第12章

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 2日の日も、ななのは元気良く入って来て、まだ寝ていた僕の上に乗って来て

「起きろー」と、前みたいな調子に戻っていた。そして、僕の顔を覗き込むようにしみじみと見てきた。

「どうした? なんか・・珍しいか?」

「うぅんー おはようの チュッは?」

 僕がななのを抱きしめて、唇を合わせて・・・強く、抱き締めてしまったのか しばらくすると ななのは僕を両手でばたばたと叩くようにして、離れようとしてきて、必死になってベッドの横に座り込んでいた。

「すまん ついな ごめんな」

「ううん 違うの ごめんなさい シュウだってわかっているんだけど・・・ なんだかわかんないけど・・怖くなってきてしまって」と、両手で顔をふさぐように・・・

「いいんだ ななのことを僕は まだ よくわかってなかったから・・」と、ななのの背中を包み込むようにすると、振り返って来て僕に抱きついてきて、顔をうずめて

「ごめんね シュウ また、小さい時のこと 思い出してしまって・・ 私 まだ、大人になれてないんだね」と、濡れたまつ毛で見上げてきた。彼女は、相手から強引なことをされると、拒否反応を起こしてしまうみたいなのだ。もしかすると、あの花火の夜。ななのの肩が震えているようだったのは、怯えていたのだけど、僕に応えるため、無理してこらえていたのだったのだろうか。

 僕は、ななのの唇に軽くチュッとして

「ななの ゆっくりと 僕を愛してくれればいいんだよ 君が昔のことは すべて忘れるように 僕も ななのを愛していくから」

「うん でも 今でも シュウのことは すんごーく 好き! 愛してるよ」

 その後は、お澄ましのお雑煮を作ってくれて

「うん このおつゆもうまい ななのは天才カナ」

「そーだよ 天才 うふっ 愛してる人につくったんだものネ」

 その日は、ちらし寿司も作ってきていてくれて、それも上手かった。

「少し、残ったの 晩に食べてネ あと、おつゆ作っとくから、うどん茹でてー 冷蔵庫にお揚げさん炊いたんとネギ入れてあるから」

「ななの いつも すまんなー」

「どうして これっくらい シュウの彼女でしょ! それより、シュウ ちゃんと食べてよー 私の居ない時、心配よー」

「わかってる まぁ 出来るだけバランスだろー? まぁ 野菜も食べるようにしてるよ コンビニでサラダも買うようにしてるから」

「そんな もったいないことしないで 野菜買ってきて、自分でカットぐらいしてよー」

「うん まぁ ドレッシングも付いているから ついな」

「ドレッシングぐらい 好み言ってもらったら 私が作っておきます!」

「うわぁー 恐い顔するなよー 可愛いのが台無しだよ」

「うんもおぉー」と、ななのはじゃれあってきていた。そして、バイトに行く前にチュッとしてご機嫌で出て行った。

 ― ― ― * * * ― ― ―

  3日の日は、昼前にななのがやってきた。僕が、トンカツを食べたいと言っていたので、厚めのロース肉を買ってくるので、少し遅くなるからと・・。

「社長に言ってね 厚めに切ってもらってきたの 油 もったいないから、カツレツみたいなものね あと、夜用には肉じゃが作っとくね」

「うん 頼む」

「明日は お母さんも休みだから 来れないんだぁー」

「そう 僕は、明日は 初出勤なんだよ」

「あっ そうかー じゃぁ 朝 お弁当だけ持ってくるネ」

「そんなー いいよ ゆっくり寝ればいいじゃぁないか」

「いいの! 冬休みの間しか 持ってこれないんだものー 明日は、お母さんとお買い物に行くから 楽しみにしてるんだぁー」

「そうなんだー それは、いいね  仲良くって」

「私ね お母さんに頼んで、バイトは土日だけにしてもらったの 私もバイトするからって、休んでって だって 昼間は他の会社で働いてるやんかー それで、夜もって・・身体壊すやんかー 小さい頃は お母さんを軽蔑してた あんないやらしい男に身体をもてあそばせて、ベタベタしてさー だけど、私を育てるために 自分を犠牲にしてたんやねー だから、今は、少し 楽して欲しいんやー」

「うん まぁな でも ななのだって身体 大切にな 僕のご飯作ったり 無理するなよ」

「私は 若いんだものー 大丈夫 それに、シュウの為だったら、楽しいよ こんなことしか出来ること無いもん 神様がね せっかく、あの時、シュウに引き会わせてくれたんだものー」

「そんな 大げさな・・ でも ななのが幸せそうなので 良かった」

「シュウが幸せにしてくれたんよ」

「それは・・ ななのが自分から幸せを掴んでいったんだよ 僕が、ななのを幸せにするのは もっと 後だ」

「シュウ ごめんね 私・・・ 私のすべてを愛してもらわなきゃぁなんないのにネ シュウだって 男だからー」

「ななの 前も言ったけど 君はまだ 高校生だし、勉強第一だよ そんな風に考えるのは・・やめた方がいいよ 気にするなって! 僕は、君が笑顔見せてくれるだけで 満足だよ それに ななのは僕にとって 大切な女性だよ」

「わかった でも キスして欲しい時もあるんだからネ もう16歳なのよ えへぇー シュウのこと 好き!」と、抱き着いてきていた。

 僕とななのの間はそんな関係のまま、春を迎えて、ななのは2年生になろうとしていた。 
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