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第5章
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修学旅行から帰ってきて、翌週、私は昂君を誘った。隣り街の公園。簡単なアスレチックとか長ーい滑り台あるところ。
「行こうよー 昂のかわいい真珠ちゃんが誘ってんだから― お弁当も作るしー」
「わかったよ 相合傘 壊すわけいかんからな」
私は、朝からお弁当づくりに奮闘して、紅いジーンのジャンパースカートにツバつきのキャスケットを被って出掛けた。バスで公園に向かうんだけど、昂は先に駅前のバス停に来ていた。
「おはよう 昂 お天気良くて、よかったね やっぱり、ウチの行いがええからかなー」
「ああ」と、相変わらず不愛想。
「なぁ もうちょっとなんかないのー 可愛いねとか 昂のこと考えてコレ着て来たのに―」
「なんや 考えてって」
「ううん ええねん お弁当ちゃんと作ってきたんやで― あー あとなー フリスビーも 昂としようって思ってんねん」私は、かまわず はしゃいでいた。
「リュックの中 何が入ってんだよー そんなに膨らんで」
「えー お弁当に水筒でしょ おしぼり、レジャーシート、タオル2本 あー昂の分もだから あとー フリスビーとおやつでしょ 折りたたみの傘、着替用のシャツ、下着セットかなー それと、外側のポケットには、ハンカチでしょ ティシュと傷テープ リップクリーム」
「あのさー 泊まりに行くんかよー その着替用ってなんだよー」
「汗かいたら、気持ち悪いでしょ その為。 下着セットはお出掛けするときは、この頃、必ず、持たされるんだ お母さんに 学校行く時も、いつも、持ってるよ」
「なんだそれ おしっこ漏らした時の為かー?」
「ちがうよー いいじゃん まさかの時の為よ 後・・・ まぁ 昂には関係ない」
公園に着いて、アスレチックから遊びだして、丸太渡りから始まって、ロープの綱渡りっていくんだけど、その度に、昂君に早くしろよとか、ドン臭いとか浴びせられながら、何とか一通りを終えていた。
「だいぶ バランスが良くなってきたな トレーニングの成果だよな 真珠 後は、腕の力をもう少し 腕立てをやるかー」
「げー 昂はウチを 何処へ向かわせようとしてるのー」
「べつにー 軟弱なんよりいいだろー スーパー女の子に・・」
「あのさー この頃 ウチの足 太腿のところ太くなったような気がすんねんけど 前はバンビちゃんみたいにスラーとしてた思うけどなぁー」
「まぁ ええやん あんまり、華奢なんも、見苦しいぞ それっくらい筋肉あるほうが丁度いいねん」
その後、広場の上で、お弁当を広げて、食べていたんだけど「うまい」と、言ってくれた。
「あのなー こうやって 足にグーっと伸ばすように力入れると 最近、プクっと筋肉が出るんや」と、私は、伸ばした足をさすっていたら、昂君が「どれ」とギュッと掴んできて
「何すんねん! やーらしいなぁ アホ! いきなり」
「なんやねん そんな言い方すんなよ いきなりでなかったら、ええんかー どんだけ固いんかなって思ったから」
「うーん だって びっくりするやんか・・ つもりあるやんか・・ 言ってくれたら、べつに、ええかもしれん 昂やったらー もう、お尻も触られてるしな―」
「あれは たまたま 偶然やったんやって 真珠がおぼれるかと焦ったから」
「うそやぁー どさくさに紛れてやろー」
食べ終わった後、私達はフリスビーをして遊んだんだけど
「おーおー 真珠 やるやん 恰好ついてるよ」
「そーやろー 真珠ちゃんも できるんやでー」と、実は、お兄ちゃんと少し練習していたのだ。
帰る時、長ーい滑り台のところに向かって行って
「最後に滑って帰ろーな 昂 滑って 先に」
「なんでー 俺が後ろちゃうんか 見守ってやるから」
「いいのー 先に行けって」
滑り出すと、けっこうスピードも出て、途中カーブもあったりして、私はキャーキャー叫びながら降りて行った。先に下で昂が両手を広げて待っていた。
「あー 昂 ぶつかるやん どいてよー」と、
「真珠 受けとめるからなー」と、
結局、昂はしゃがんで、私を両手で抱きしめるように受け止めていたから、私は、昂に覆いかぶさるように・・。まともに、首に手をまわして抱きついてしまって、昂の顔が真横に来ていた。気がついて、すぐに私は降りたんだけど・・
「あんなとこに居るから・・抱きついてしまったやんか」と、言ったものの顔が火照っていたのだ。
「ええやん べつに・・ 今のは、偶然ちゃうし、先に言ったからな」
「そんなー 急に言ったって・・・ でも、ありがとうね 帰ろうか あんなー、ウチ 着替えたいねん シャツ そこの樹の下で着替えるから 昂 あっち 向いててな」
「えー 面倒臭い奴やなー」
「これから バス乗るやろー 汗臭いのって嫌やろー」
と、私はしゃがんで着替え始めたんだけど
「真珠 ブラジャー してんのか?」と、向こう向きながら、聞いてきた。
「してるよっ でもスポブラみたいのんやし、見てもおもろーないでー あのなー 昂 ウチやから ええけど、他の女の子にそんなん聞いたら、軽蔑されるからね ウン 終わったよ さぁ 行こ―」
バスを待ちながら、私は、昂君と手を繋ぎながら
「今日は ありがとうね 楽しかったよ」と、昂君の顔を覗き込んだら
「うん 弁当もうまかった それに、真珠の・・・ちょいちょい見れたしな レインボーカラー」
「・・・あのなぁー 見せたかったんちゃうでー 昂やったら見られてもええわって・・思ったんやから、勘違いせんとってなー」
「どう ちゃうね それって・・」
「そやからー 特別やねん 今日はな でも、いつもは、レギンスとか穿いているからな 見納め! 言わさんとってなー もーう そんなことー」
「行こうよー 昂のかわいい真珠ちゃんが誘ってんだから― お弁当も作るしー」
「わかったよ 相合傘 壊すわけいかんからな」
私は、朝からお弁当づくりに奮闘して、紅いジーンのジャンパースカートにツバつきのキャスケットを被って出掛けた。バスで公園に向かうんだけど、昂は先に駅前のバス停に来ていた。
「おはよう 昂 お天気良くて、よかったね やっぱり、ウチの行いがええからかなー」
「ああ」と、相変わらず不愛想。
「なぁ もうちょっとなんかないのー 可愛いねとか 昂のこと考えてコレ着て来たのに―」
「なんや 考えてって」
「ううん ええねん お弁当ちゃんと作ってきたんやで― あー あとなー フリスビーも 昂としようって思ってんねん」私は、かまわず はしゃいでいた。
「リュックの中 何が入ってんだよー そんなに膨らんで」
「えー お弁当に水筒でしょ おしぼり、レジャーシート、タオル2本 あー昂の分もだから あとー フリスビーとおやつでしょ 折りたたみの傘、着替用のシャツ、下着セットかなー それと、外側のポケットには、ハンカチでしょ ティシュと傷テープ リップクリーム」
「あのさー 泊まりに行くんかよー その着替用ってなんだよー」
「汗かいたら、気持ち悪いでしょ その為。 下着セットはお出掛けするときは、この頃、必ず、持たされるんだ お母さんに 学校行く時も、いつも、持ってるよ」
「なんだそれ おしっこ漏らした時の為かー?」
「ちがうよー いいじゃん まさかの時の為よ 後・・・ まぁ 昂には関係ない」
公園に着いて、アスレチックから遊びだして、丸太渡りから始まって、ロープの綱渡りっていくんだけど、その度に、昂君に早くしろよとか、ドン臭いとか浴びせられながら、何とか一通りを終えていた。
「だいぶ バランスが良くなってきたな トレーニングの成果だよな 真珠 後は、腕の力をもう少し 腕立てをやるかー」
「げー 昂はウチを 何処へ向かわせようとしてるのー」
「べつにー 軟弱なんよりいいだろー スーパー女の子に・・」
「あのさー この頃 ウチの足 太腿のところ太くなったような気がすんねんけど 前はバンビちゃんみたいにスラーとしてた思うけどなぁー」
「まぁ ええやん あんまり、華奢なんも、見苦しいぞ それっくらい筋肉あるほうが丁度いいねん」
その後、広場の上で、お弁当を広げて、食べていたんだけど「うまい」と、言ってくれた。
「あのなー こうやって 足にグーっと伸ばすように力入れると 最近、プクっと筋肉が出るんや」と、私は、伸ばした足をさすっていたら、昂君が「どれ」とギュッと掴んできて
「何すんねん! やーらしいなぁ アホ! いきなり」
「なんやねん そんな言い方すんなよ いきなりでなかったら、ええんかー どんだけ固いんかなって思ったから」
「うーん だって びっくりするやんか・・ つもりあるやんか・・ 言ってくれたら、べつに、ええかもしれん 昂やったらー もう、お尻も触られてるしな―」
「あれは たまたま 偶然やったんやって 真珠がおぼれるかと焦ったから」
「うそやぁー どさくさに紛れてやろー」
食べ終わった後、私達はフリスビーをして遊んだんだけど
「おーおー 真珠 やるやん 恰好ついてるよ」
「そーやろー 真珠ちゃんも できるんやでー」と、実は、お兄ちゃんと少し練習していたのだ。
帰る時、長ーい滑り台のところに向かって行って
「最後に滑って帰ろーな 昂 滑って 先に」
「なんでー 俺が後ろちゃうんか 見守ってやるから」
「いいのー 先に行けって」
滑り出すと、けっこうスピードも出て、途中カーブもあったりして、私はキャーキャー叫びながら降りて行った。先に下で昂が両手を広げて待っていた。
「あー 昂 ぶつかるやん どいてよー」と、
「真珠 受けとめるからなー」と、
結局、昂はしゃがんで、私を両手で抱きしめるように受け止めていたから、私は、昂に覆いかぶさるように・・。まともに、首に手をまわして抱きついてしまって、昂の顔が真横に来ていた。気がついて、すぐに私は降りたんだけど・・
「あんなとこに居るから・・抱きついてしまったやんか」と、言ったものの顔が火照っていたのだ。
「ええやん べつに・・ 今のは、偶然ちゃうし、先に言ったからな」
「そんなー 急に言ったって・・・ でも、ありがとうね 帰ろうか あんなー、ウチ 着替えたいねん シャツ そこの樹の下で着替えるから 昂 あっち 向いててな」
「えー 面倒臭い奴やなー」
「これから バス乗るやろー 汗臭いのって嫌やろー」
と、私はしゃがんで着替え始めたんだけど
「真珠 ブラジャー してんのか?」と、向こう向きながら、聞いてきた。
「してるよっ でもスポブラみたいのんやし、見てもおもろーないでー あのなー 昂 ウチやから ええけど、他の女の子にそんなん聞いたら、軽蔑されるからね ウン 終わったよ さぁ 行こ―」
バスを待ちながら、私は、昂君と手を繋ぎながら
「今日は ありがとうね 楽しかったよ」と、昂君の顔を覗き込んだら
「うん 弁当もうまかった それに、真珠の・・・ちょいちょい見れたしな レインボーカラー」
「・・・あのなぁー 見せたかったんちゃうでー 昂やったら見られてもええわって・・思ったんやから、勘違いせんとってなー」
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「そやからー 特別やねん 今日はな でも、いつもは、レギンスとか穿いているからな 見納め! 言わさんとってなー もーう そんなことー」
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