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第三章 「変化した路」と「約束を守るために」
新たな場所で8
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とっても間が空きます…。
***********
初めて先生たちに会ってから、かれこれ3年たちました。
ユリス先生には、詩歌と外国語を教わることになんていたのですが、約ひと月で本での自習で、あらかたの知識を詰め込んでしまったため、それらのすり合わせのみで終わっってしまいました。そのせいでしょうか。二月たったあたりで、「もう教えることがありません!」と言われ逃げられてしまいました。
ホウエン先生は、気配が薄いお姉さん(?)でした。生物学上は男性ですが…というやつです。曰く、茶道と香道をするときには男性だけれども、それ以外は女性として生きているのだそうです。この先生にも、三カ月が過ぎたあたりで、免許皆伝をもらいました。今では、月に一回の頻度ですが茶会をしています。香道の最終試験では、官服に焚き染めるための独自のお香の調合しました。これで第一印象が決まるから大切にしなよとも言われましたね。懐かしいです。
礼儀だって、もう大丈夫とセバスが言っていました。護身術もマスターしましたよ。
口調も固いものに直しました。
そして今日ようやくこの日が来ました。
「今日をもって、華道の免許皆伝です。お疲れさまでした。正直、たった三年でここまで至るとは思っていませんでしたよ。」
「今日までご指導いただき、ありがとうございました、ライラ先生。」
そう、ようやく全員の先生から卒業を認められたのです。
正直に言って、ライラ先生はとても厳しかったです。二胡に関してはもう認められていたのですが、華道が本当に……。ですが、お父様の傍付きにしていただける最少の年齢であった5歳よりも前に皆伝がもらえてよかったです。
実はあと、半年しか猶予がなかったので。
先生が帰られた後、帰っていたお父様に報告に行きます。
「お父様、先ほど、ライラ先生から免許皆伝をいただきました。約束の5歳までギリギリでしたが間に合いましたよ。」
「おお!そうか。」
驚いた様子のお父様は、少し考えてから再び口を開いた。
「……実はだな、レイシェン。小生は、スェイデリゼの代表として、近々公国で行われる会議に出なくては行けなくなってね。そのついでにと国内の視察も命じられているせいで、最低でも7カ月は邸に戻れない予定なのだよ。帰ってから申請するとなると、約束の5歳を過ぎてしまう。先日そのことを奏上したら、陛下が特例として、五歳以下でも申請日の翌日から傍付きとして扱い、今回の視察に連れて行くことを許可するとおっしゃってね。……一緒に来るかね?」
「もちろんです。ただ、その場合会議にも傍付きとして出ることになるのでしょうか?それは少々不安なのですが…。」
「まあ、そうなるね。でも、心配はいらないよ。先生達から免許皆伝をもらっているなら、会議が始まるまでに一人前にしてあげられるから。」
この時のお父様は笑顔だったのも関わらず、とても寒気がする笑顔だった…。
「は、はい。頑張ります……。」
「小生の仕事次第だけど、約3週後に出発する予定だ。今日中に職場に申請の使いを出し、傍付きだとを示す房飾りを用意しよう。慌ただしいが、明日から私とともに出仕し、傍付きとして勉強しなさい。」
房飾りの形と色で、階位を示すのですよね。
「僕が用意しなくてはいけないものは何かあるでしょうか?」
「動きやすいが公式の場に適した服を着て、筆記用具を持っていればいいだろう。細かいことはセバスが分かっているはずだ。」
「わかりました。それにしても、なぜ特例を許されたのでしょうか……。」
「ああ、それは小生が日々レイシェンの噂を流しているせいだよ。”天才だ”とね。」
「は……!?な、なんていうことをなさっておられるのですか!」
「何か悪いのかな?このおかげで、陛下の興味をひけて、出遅れずに済んだのに。なんでも、そんな天才が親の都合で学ぶ期間が減るのは国の損失だとね。その分、愚か物だったら容赦はしないってさ。とりあえず、小生は仕事をかたづけなくてはならないから、もう出ていきなさい。」
「はい。失礼いたしました。」
明日から…。夢へまた一歩近づきました。兄上に再会できる日も遠くはないのですね。
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初めて先生たちに会ってから、かれこれ3年たちました。
ユリス先生には、詩歌と外国語を教わることになんていたのですが、約ひと月で本での自習で、あらかたの知識を詰め込んでしまったため、それらのすり合わせのみで終わっってしまいました。そのせいでしょうか。二月たったあたりで、「もう教えることがありません!」と言われ逃げられてしまいました。
ホウエン先生は、気配が薄いお姉さん(?)でした。生物学上は男性ですが…というやつです。曰く、茶道と香道をするときには男性だけれども、それ以外は女性として生きているのだそうです。この先生にも、三カ月が過ぎたあたりで、免許皆伝をもらいました。今では、月に一回の頻度ですが茶会をしています。香道の最終試験では、官服に焚き染めるための独自のお香の調合しました。これで第一印象が決まるから大切にしなよとも言われましたね。懐かしいです。
礼儀だって、もう大丈夫とセバスが言っていました。護身術もマスターしましたよ。
口調も固いものに直しました。
そして今日ようやくこの日が来ました。
「今日をもって、華道の免許皆伝です。お疲れさまでした。正直、たった三年でここまで至るとは思っていませんでしたよ。」
「今日までご指導いただき、ありがとうございました、ライラ先生。」
そう、ようやく全員の先生から卒業を認められたのです。
正直に言って、ライラ先生はとても厳しかったです。二胡に関してはもう認められていたのですが、華道が本当に……。ですが、お父様の傍付きにしていただける最少の年齢であった5歳よりも前に皆伝がもらえてよかったです。
実はあと、半年しか猶予がなかったので。
先生が帰られた後、帰っていたお父様に報告に行きます。
「お父様、先ほど、ライラ先生から免許皆伝をいただきました。約束の5歳までギリギリでしたが間に合いましたよ。」
「おお!そうか。」
驚いた様子のお父様は、少し考えてから再び口を開いた。
「……実はだな、レイシェン。小生は、スェイデリゼの代表として、近々公国で行われる会議に出なくては行けなくなってね。そのついでにと国内の視察も命じられているせいで、最低でも7カ月は邸に戻れない予定なのだよ。帰ってから申請するとなると、約束の5歳を過ぎてしまう。先日そのことを奏上したら、陛下が特例として、五歳以下でも申請日の翌日から傍付きとして扱い、今回の視察に連れて行くことを許可するとおっしゃってね。……一緒に来るかね?」
「もちろんです。ただ、その場合会議にも傍付きとして出ることになるのでしょうか?それは少々不安なのですが…。」
「まあ、そうなるね。でも、心配はいらないよ。先生達から免許皆伝をもらっているなら、会議が始まるまでに一人前にしてあげられるから。」
この時のお父様は笑顔だったのも関わらず、とても寒気がする笑顔だった…。
「は、はい。頑張ります……。」
「小生の仕事次第だけど、約3週後に出発する予定だ。今日中に職場に申請の使いを出し、傍付きだとを示す房飾りを用意しよう。慌ただしいが、明日から私とともに出仕し、傍付きとして勉強しなさい。」
房飾りの形と色で、階位を示すのですよね。
「僕が用意しなくてはいけないものは何かあるでしょうか?」
「動きやすいが公式の場に適した服を着て、筆記用具を持っていればいいだろう。細かいことはセバスが分かっているはずだ。」
「わかりました。それにしても、なぜ特例を許されたのでしょうか……。」
「ああ、それは小生が日々レイシェンの噂を流しているせいだよ。”天才だ”とね。」
「は……!?な、なんていうことをなさっておられるのですか!」
「何か悪いのかな?このおかげで、陛下の興味をひけて、出遅れずに済んだのに。なんでも、そんな天才が親の都合で学ぶ期間が減るのは国の損失だとね。その分、愚か物だったら容赦はしないってさ。とりあえず、小生は仕事をかたづけなくてはならないから、もう出ていきなさい。」
「はい。失礼いたしました。」
明日から…。夢へまた一歩近づきました。兄上に再会できる日も遠くはないのですね。
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