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極道の世界
企み
「じゃあ俺はこの獲物を前にしてお預けですか?」
寝室に入ってくるや否や亮を止めに来た龍之介に対して亮はそう言った。そりゃそうだろう。今から抱く気満々だったのにそれが出来なくなってしまうのだから。そんな悔しさに浸っている亮とは裏腹に庵は心から安心していた。もう抱かれなくて済むから。多分だけど…。
「そうだ。お前の傷が悪化したら誰が俺を守んだよ。何のための舎弟だと思ってんだ馬鹿。」
「何言ってるんですか若。俺は片手でも充分強いですよ。この前なんてどこかはもう覚えてませんけど俺一人で20人ぐらい余裕で倒したじゃないですか。だから安心してください。てかそれを1番知ってるのは若じゃないですか。」
「それはそうなんだけどよ。さすがに庵に無理をさせすぎだ。」
「…それは若が抱き潰すからじゃないですか。」
確かにそうだ。亮の言う通りだ。全て龍之介のせい。間違えなくそうだ。庵は2人の会話を聞きながら静かにそう思った。そもそも龍之介が加減してくれたらいい話なのに。しかしそんな都合のいいようには進まない。庵の常識と彼らの思う常識はきっと真逆であるから。その為考えも全て違ってくるのだ。
「確かにそうだな。お前の言う通りだ亮。完全に俺のせいだ。だからお前はお預けだ。こんぐらい我慢しろ。俺の命令はちゃんと聞け。」
「嫌です。」
「はぁ?」
仕事でならなんでも言うことを聞くのにこういう時は相変わらず生意気な亮に龍之介は頭を思わず抱えた。そしてそれと同時に庵は嫌な予感を感じ始める。それはこのまま亮が引かなければ抱かれてしまう恐れがあったから。それも今は龍之介がこの部屋にいる。最悪の場合2人同時になんて考えたらもう庵はパニックになりそうだった。そんな感情に浸っている庵を差し置いて亮は話し続ける。
「さすがの俺でも我慢できません。勿論仕事なら我慢しますよ。義務ですからね。お金も発生してますし仕事なら迷うことなく若に従います。歯向かいません。けどそれとこれとでは話が別なので無理です。」
「たく、お前は…。」
龍之介自身も亮がここまで庵を気に入るとは思ってなかった。初めはちょっと顔がいいからと龍之介が気に入っただけだから。亮も亮でいつもの事かと気にしていない様子だった。なのにこんなに気に入っている。気に入っているどころか好きになっていっているようにも見えた。そんな亮に龍之介は頭を抱えるしかない。抱くのは別に構わない。庵はここにずっと置いておくつもりだから。この鳥籠から出すつもりも毛頭ない。だから龍之介は庵のことを何時でも抱けるし好きな時に呼び出せる。だからそれは別に良かった。しかし亮の生意気さが増してしまっているようにも最近龍之介は感じていた。その亮をこれ以上ヒートアップさせないよう龍之介は最大限いい言葉をかけようと口を開いた。
「おい亮。ならせめて素股にしてやれ。そっちの方が庵の負担も減るだろ。」
「…え?」
あれだけさっきまで庇ってくれてたのにこんな引っくり返しあっていいのか?いやよくない。庵は思わず目が点になった。そして理解に苦しんだ。やめて貰えると期待した分深い地獄に落とされた気分だ。しかしそんな庵とは逆に亮はさぞ嬉しそうだった。
「そうですね若。さすが若です。」
亮はそう言うともう我慢できないと言うように庵を押さえつけ始めた。そして庵の足を開こうと力づくで足を持った。その亮に焦った庵は暴れ出す。されるがままになんてなってたまるかと言わんばかりに暴れた。
「りょうっ、やめろよっ、俺はいいって言ってないっ…!」
「そりゃお前の意見は聞いてねぇからな。」
「なんでやつだっ、龍もなんか言ってよ…っ!」
意見ぐらい聞けよと亮のことを庵は睨んだ。しかしそんなことをしたところで亮は止まってくれない。止まろうともしてくれない。だから庵は近くにいた龍之介に駄目元でそう助けを求めた。だが龍之介は無慈悲にも助けてくれなかった。
「お前が蒔いた種だ。そもそもお前がそうやって暴れるから余計に亮が興奮すんだよ馬鹿。」
「いみわかんないっ、ねぇやだっ、助けてってばっ、亮をとめて、なんか言って!!」
「俺は充分言ったろ。充分すぎるぐらいにな。突っ込まれそうになってるところを素股にしてやったじゃねぇかよ。なのに文句あるってのか?あんま生意気ってると俺も黙って見てられなくなっちまうぞ。」
「っ、…ごっ、ごめんなさい!」
龍之介が黙って見てられなくなるという意味は1つしかない。2人同時に抱かれてしまうということだ。1人でも辛いのにそんなことされては溜まったもんじゃない。それに龍之介の計らいで幸いにも素股になったのにそれが変わるかもしれない。さすがにそれは嫌なので庵は歯向かうことはせず大人しく謝った。しかしそれは間違えだったかもしれない。この時亮の表情が一瞬にして変わってしまったから。
「たく、初めからそうしろ。素直に謝っとけ。そっちの方が早く終わんだからよ。」
龍之介はそう言ってソファに座り込んだ。このまま見るつもりなのだろうか。それはやめて欲しい庵。だってこのまま見られたら龍之介が興奮しかねない。だから庵はなんとしてでも龍之介を部屋の外に出そうとしたがそれよりも先に亮が話し始めてしまった。
「若、見るだけでいいんですか?どの道明日にはこいつ復活しませんよ。大分体にダメージ来てますからね。多分ベットから出て来れなくなると思います。だったら今一緒に楽しみませんか?」
寝室に入ってくるや否や亮を止めに来た龍之介に対して亮はそう言った。そりゃそうだろう。今から抱く気満々だったのにそれが出来なくなってしまうのだから。そんな悔しさに浸っている亮とは裏腹に庵は心から安心していた。もう抱かれなくて済むから。多分だけど…。
「そうだ。お前の傷が悪化したら誰が俺を守んだよ。何のための舎弟だと思ってんだ馬鹿。」
「何言ってるんですか若。俺は片手でも充分強いですよ。この前なんてどこかはもう覚えてませんけど俺一人で20人ぐらい余裕で倒したじゃないですか。だから安心してください。てかそれを1番知ってるのは若じゃないですか。」
「それはそうなんだけどよ。さすがに庵に無理をさせすぎだ。」
「…それは若が抱き潰すからじゃないですか。」
確かにそうだ。亮の言う通りだ。全て龍之介のせい。間違えなくそうだ。庵は2人の会話を聞きながら静かにそう思った。そもそも龍之介が加減してくれたらいい話なのに。しかしそんな都合のいいようには進まない。庵の常識と彼らの思う常識はきっと真逆であるから。その為考えも全て違ってくるのだ。
「確かにそうだな。お前の言う通りだ亮。完全に俺のせいだ。だからお前はお預けだ。こんぐらい我慢しろ。俺の命令はちゃんと聞け。」
「嫌です。」
「はぁ?」
仕事でならなんでも言うことを聞くのにこういう時は相変わらず生意気な亮に龍之介は頭を思わず抱えた。そしてそれと同時に庵は嫌な予感を感じ始める。それはこのまま亮が引かなければ抱かれてしまう恐れがあったから。それも今は龍之介がこの部屋にいる。最悪の場合2人同時になんて考えたらもう庵はパニックになりそうだった。そんな感情に浸っている庵を差し置いて亮は話し続ける。
「さすがの俺でも我慢できません。勿論仕事なら我慢しますよ。義務ですからね。お金も発生してますし仕事なら迷うことなく若に従います。歯向かいません。けどそれとこれとでは話が別なので無理です。」
「たく、お前は…。」
龍之介自身も亮がここまで庵を気に入るとは思ってなかった。初めはちょっと顔がいいからと龍之介が気に入っただけだから。亮も亮でいつもの事かと気にしていない様子だった。なのにこんなに気に入っている。気に入っているどころか好きになっていっているようにも見えた。そんな亮に龍之介は頭を抱えるしかない。抱くのは別に構わない。庵はここにずっと置いておくつもりだから。この鳥籠から出すつもりも毛頭ない。だから龍之介は庵のことを何時でも抱けるし好きな時に呼び出せる。だからそれは別に良かった。しかし亮の生意気さが増してしまっているようにも最近龍之介は感じていた。その亮をこれ以上ヒートアップさせないよう龍之介は最大限いい言葉をかけようと口を開いた。
「おい亮。ならせめて素股にしてやれ。そっちの方が庵の負担も減るだろ。」
「…え?」
あれだけさっきまで庇ってくれてたのにこんな引っくり返しあっていいのか?いやよくない。庵は思わず目が点になった。そして理解に苦しんだ。やめて貰えると期待した分深い地獄に落とされた気分だ。しかしそんな庵とは逆に亮はさぞ嬉しそうだった。
「そうですね若。さすが若です。」
亮はそう言うともう我慢できないと言うように庵を押さえつけ始めた。そして庵の足を開こうと力づくで足を持った。その亮に焦った庵は暴れ出す。されるがままになんてなってたまるかと言わんばかりに暴れた。
「りょうっ、やめろよっ、俺はいいって言ってないっ…!」
「そりゃお前の意見は聞いてねぇからな。」
「なんでやつだっ、龍もなんか言ってよ…っ!」
意見ぐらい聞けよと亮のことを庵は睨んだ。しかしそんなことをしたところで亮は止まってくれない。止まろうともしてくれない。だから庵は近くにいた龍之介に駄目元でそう助けを求めた。だが龍之介は無慈悲にも助けてくれなかった。
「お前が蒔いた種だ。そもそもお前がそうやって暴れるから余計に亮が興奮すんだよ馬鹿。」
「いみわかんないっ、ねぇやだっ、助けてってばっ、亮をとめて、なんか言って!!」
「俺は充分言ったろ。充分すぎるぐらいにな。突っ込まれそうになってるところを素股にしてやったじゃねぇかよ。なのに文句あるってのか?あんま生意気ってると俺も黙って見てられなくなっちまうぞ。」
「っ、…ごっ、ごめんなさい!」
龍之介が黙って見てられなくなるという意味は1つしかない。2人同時に抱かれてしまうということだ。1人でも辛いのにそんなことされては溜まったもんじゃない。それに龍之介の計らいで幸いにも素股になったのにそれが変わるかもしれない。さすがにそれは嫌なので庵は歯向かうことはせず大人しく謝った。しかしそれは間違えだったかもしれない。この時亮の表情が一瞬にして変わってしまったから。
「たく、初めからそうしろ。素直に謝っとけ。そっちの方が早く終わんだからよ。」
龍之介はそう言ってソファに座り込んだ。このまま見るつもりなのだろうか。それはやめて欲しい庵。だってこのまま見られたら龍之介が興奮しかねない。だから庵はなんとしてでも龍之介を部屋の外に出そうとしたがそれよりも先に亮が話し始めてしまった。
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