怖いお兄さん達に誘拐されたお話

安達

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「んん゛っ、ん゛っ、んんん゛っ、ん゛っ、ぅ゛っ、ふ゛っ、んん゛っ!!!!」



苦しい…っ。きつい…っ。気持ち悪い…っ。せめて快楽だけでも感じなかったら大分楽だろうな。なのに馬鹿みたいに感じる。キスも長いことされて苦しい…。腰も痙攣が止まんねぇしとにかくキツかった。



「んん゛っ、ん゛っ、んん゛っ………ぷはっ!」



やっと口が開放された。俺の口からはどっちのか分かんねぇ唾液が零れ落ちた。けどそんなこと気にしてられねぇ。俺は本気で泣くぐらいには苦しかった。



「やめ゛っ、て゛…、たの゛っ、ぁ、たのむ゛っ!」

「きつそうだな。」



何笑ってんだよ…。くそ治…。動くのもやめろよ…。俺は本気できついんだ。健二にもやられてその後渚達にもやられてまた健二にされた…。その後だぞ。もう気絶させてくれよ…。



「あぁ゛っ、ぁ゛っ、あ゛っ、やめ゛っ、や゛っ、やた゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ!」

「本気で泣きやがって。可愛いやつ。けどやめねぇからな。快楽から逃げようともがいてるお前を見るのは悪くない。」



悪趣味のクソ野郎…。もうなんでもいいから早く終わってくれ…。早く…。早く出せよ…!!!



「あか゛っ、ぁ゛っ、あ゛っ、やめ゛っ、てくれ゛っ、ぁ゛っ、もぅ゛っ、むりた゛っ!」

「悪いな。俺は遅漏なんだよ。だからしばらくイキそうにねぇ。嬉しいだろ?長く俺と繋がっていれるんだ。喜べよ。」

「むり゛っ、ぁ゛っ、もうやた゛っ、いやた゛っ、ぁ゛っ!!」



嬉しいわけねぇだろ!俺はもう本当に嫌なんだ!きついんだ!だから俺は治から何とかして逃げようと身を捩りまくった。シーツを握りしめて治から距離を取ろうとした。けど俺がそれをしてる姿を見て治は笑ってきた。



「おいおい誠也。まだ逃げようとすんのか?諦めの悪いやつだな。快楽を逃げずに受け入れろよ。淫乱のくせに逃げようとしてんじゃねぇよ。」

「あか゛っ、ぁ!!!」



きついきついきつい…っ。もうやめてくれよ…っ。本当に…壊れちまう。俺が俺じゃなくなる。嫌だ…頼むからやめてくれ。腰も止めろ。俺はさっきからずっとイってんだよ!



「もぅ゛っ、むり゛っ、た゛っ、か゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ、あぁあ゛っ、んぁ゛っ、やめて゛っ、ぁ゛っ、やめろ゛っ!」

「はぁ…。その顔たまんねぇな。おら誠也。腰逃がしてんじゃねぇ。」

「いや゛っ、ぁ゛っ、いやた゛っ、はなせ゛っ!!」

「離さねぇって。まだまだよがり狂えよ。気持ちいいだろ?なぁ?」



気持ちいい…?馬鹿なことを言うな!気持ちいいのがいいって訳じゃねぇ!快楽も度を過ぎると拷問と同じ。苦しくてきつくて仕方がない。暴力を振るわれるよりも俺は…耐えられねぇ。



「や゛っ、ぁ゛っ、むり゛っ、いき゛っ、ぁ゛っ、いきた゛っ、くない゛っ、むりた゛っ、やめ゛っ!」

「イキたくない?はは、お前あんま笑わせんなよ。お前に意思は必要ない。俺がお前をイカせてんだからお前は喜んでイケ。な?誠也。」

「むり゛っ、ぁ゛っ、きつい゛っ、やめ゛っ、てくれ゛っ、ぁ゛っ!」



奥の奥まで抉られるように俺は突かれ続けていた。腰をがっちりもたれて腕も掴まれてる。何度も何度も奥を突かれてその度にイキ続ける俺を見て治は悪魔のように笑っていた。目の前が真っ白になって気絶できると思っても治が快楽でまた俺を起こす。その繰り返しで俺は狂いそうだった。



「あぁ゛っ、ぁ゛っ、たすけ゛っ、たすけて゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ、あ゛っ!」



そう助けを呼んだところで誰も俺の事を助けてくれない。分かってる。なのに気づけば俺は誰かに助けを求めていた。俺を助けてくれた人なんてこの人生でいなかったのに。



「おい誠也。お前馬鹿なのか?誰に助け求めてんだよ。この部屋には俺とお前だけだぞ。誰もいねぇ。だから誰もお前のことを助けねぇよ。はは、馬鹿なやつだな。」

「ん゛っ、く゛っ、ぅ゛っ!!」



涙が止まらない。苦しくてきつくて生理的な涙が出る。こんなに泣きじゃくったのはいつぶりだろうか。覚えてすらない。俺はいつからか感覚が麻痺しちまったからな。苦しくても何も思わなくなった。なのにこんなに今は泣かされてる。そんだけきついんだ…。



「ああ、そうだ。誠也。馬鹿なお前に1ついい事を教えてやるよ。いいか?よく聞けよ。」

「ぁあ゛っ、ぁ゛っ、んぁ゛っ、く゛っ、ぅ゛っ、あ゛っ!!」



こいつの話を聞く余裕なんてねぇ!まじで辛いんだ!とにかく奥を突かれることから逃げようと俺は必死になってる。それなのに話を聞く余裕なんか…。



「星秀の事だがな。」



…え?なんて?星秀さん…?星秀さんの話なのか?それなら聞かなきゃいけない。だから俺は苦しくて仕方がなかったけど頑張って治の話を聞こうとした。



「あいつは過去に4回ぐらい逃亡したんだ。でもな、一度も逃げきれたことは無かった。何故か分かるか?俺の組は大きいからだ。それだけ人数が居る。そんで監視カメラを乗っ取ってる。だからどこに逃げたかもすぐに分かるんだ。なのにあいつは馬鹿だから何度も逃げ出した。その度に酷い事をしたなぁ。だから誠也、お前はそうなるなよ。ただでさえ馬鹿なんだからお前は特に逃げ切れねぇ。分かったな。無駄な事はするなよ。」

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