84 / 242
お風呂
しおりを挟む
「なぁ蓮さん。教えてくれねぇのか?」
風呂に入ったら教えると蓮さんは言っておきながら全然教えてくれる気配がない。なんでヤクザになったのかってことを。別に言いたくねぇならそこまで聞かねぇけどそういう感じじゃない気がすんだよな。蓮さんの様子を見る限りだけどよ。
「そうだなぁ。」
今は湯船に浸かり初めて数分経ったぐらいだ。そろそろ教えてくれてもいいはず。なのに蓮さんはそう言いながらニヤニヤするばかりで教えてくれようとはしない。けど俺は思うんだけど嫌ならニヤニヤとかしねぇよな?どっちかと言うと…蓮さんはなんか企んでる?って感じ…。
「…蓮さん。なんで焦らすんだよ。」
「別に焦らしてねぇよ。ただ教えて欲しいならオネダリしてみろよ誠也。」
「…は!?」
「何驚いてんだ。当たり前だろ。教えて欲しいんだろ?だったらそれなりの誠意を見せてみろ。」
なんだよそれ!つか教えてくれるって言ったのは蓮さんじゃねぇか!なんで俺がオネダリなんて女みてぇな事しなきゃいけねぇんだよ!
「嫌に決まってんだろ…!」
「じゃあ教えてやんねぇよ。」
「なんでだよ…!教えてくれるって言ったの蓮さんじゃねぇか…!」
「気が変わった。」
蓮さん…またニヤニヤしてやがる…っ。けど知りてぇな蓮さんがこの組に入ったわけ…。蓮さんには悪いけど俺がここから逃げ出せるヒントになるかもしれない。そうなる可能性が少しでもあるなら俺は知りたい。
「…わかった。何すればいいの?」
「へぇ。やる気じゃねぇか誠也。」
「うるせぇ…!」
「何顔赤くなってんだよ。」
そう言いながら蓮さんが俺の顔を鷲掴みにして抱きついてきた。こうなればもう俺は逃げられない。
「ちょ、っと、蓮さん…!」
「照れてんのか?」
「照れてねぇよ…!」
「図星かよ。」
「違ぇから…!退けよ…!」
「嫌じゃねぇくせに。俺はそんな力強く抱き締めてねぇぞ。お前でも頑張ったら逃げれる程度の力だ。なのに逃げないのは嫌じゃねぇからだろ?」
なんだその言い草は…!俺は腰も足も痛くて歩けねぇんだよ…!そんぐらい疲れてる疲労も溜まって全身が痛い状況だ…!そんな身体で逃げられるかよ…!
「違うって…!」
「違くねぇ。まぁ黙ってろ。大人しくキスさせてくれたら教えてやるから。」
「は…?!意味わかんね…っ、待てってっ!」
くっそ…っ。暴れようとする度腰が痛む…っ。うぅ…もう暴れずにされるがままになるか…。相手は蓮さんだし…。
「お?どうした誠也。暴れねぇのか?」
「…身体が痛ぇんだよ。」
「そうかそうか。」
「…今笑っただろ。」
「気のせいじゃね?」
絶対気のせいじゃねぇ。まぁいいけどよ。それよりも俺はもう暴れない。だからさっさとしたいことして終わらせてくれ。蓮さんの言う通り俺は別に…嫌じゃ…ねぇけどな…。
「…絶対違ぇ。気のせいじゃねぇ。」
「はは、そうだな。お前はほんとに可愛いやつだ。けど暴れねぇなら俺の好きにさせてもらうぞ?」
「…好きにしろ。」
どうせ暴れたところで蓮さんには適わない。それが意味すんのは俺がどの道キスされるってこと。それなら蓮さんの好きにさせてさっさと終わらせた方がいいだろ…。
「じゃ遠慮なく。」
風呂に入ったら教えると蓮さんは言っておきながら全然教えてくれる気配がない。なんでヤクザになったのかってことを。別に言いたくねぇならそこまで聞かねぇけどそういう感じじゃない気がすんだよな。蓮さんの様子を見る限りだけどよ。
「そうだなぁ。」
今は湯船に浸かり初めて数分経ったぐらいだ。そろそろ教えてくれてもいいはず。なのに蓮さんはそう言いながらニヤニヤするばかりで教えてくれようとはしない。けど俺は思うんだけど嫌ならニヤニヤとかしねぇよな?どっちかと言うと…蓮さんはなんか企んでる?って感じ…。
「…蓮さん。なんで焦らすんだよ。」
「別に焦らしてねぇよ。ただ教えて欲しいならオネダリしてみろよ誠也。」
「…は!?」
「何驚いてんだ。当たり前だろ。教えて欲しいんだろ?だったらそれなりの誠意を見せてみろ。」
なんだよそれ!つか教えてくれるって言ったのは蓮さんじゃねぇか!なんで俺がオネダリなんて女みてぇな事しなきゃいけねぇんだよ!
「嫌に決まってんだろ…!」
「じゃあ教えてやんねぇよ。」
「なんでだよ…!教えてくれるって言ったの蓮さんじゃねぇか…!」
「気が変わった。」
蓮さん…またニヤニヤしてやがる…っ。けど知りてぇな蓮さんがこの組に入ったわけ…。蓮さんには悪いけど俺がここから逃げ出せるヒントになるかもしれない。そうなる可能性が少しでもあるなら俺は知りたい。
「…わかった。何すればいいの?」
「へぇ。やる気じゃねぇか誠也。」
「うるせぇ…!」
「何顔赤くなってんだよ。」
そう言いながら蓮さんが俺の顔を鷲掴みにして抱きついてきた。こうなればもう俺は逃げられない。
「ちょ、っと、蓮さん…!」
「照れてんのか?」
「照れてねぇよ…!」
「図星かよ。」
「違ぇから…!退けよ…!」
「嫌じゃねぇくせに。俺はそんな力強く抱き締めてねぇぞ。お前でも頑張ったら逃げれる程度の力だ。なのに逃げないのは嫌じゃねぇからだろ?」
なんだその言い草は…!俺は腰も足も痛くて歩けねぇんだよ…!そんぐらい疲れてる疲労も溜まって全身が痛い状況だ…!そんな身体で逃げられるかよ…!
「違うって…!」
「違くねぇ。まぁ黙ってろ。大人しくキスさせてくれたら教えてやるから。」
「は…?!意味わかんね…っ、待てってっ!」
くっそ…っ。暴れようとする度腰が痛む…っ。うぅ…もう暴れずにされるがままになるか…。相手は蓮さんだし…。
「お?どうした誠也。暴れねぇのか?」
「…身体が痛ぇんだよ。」
「そうかそうか。」
「…今笑っただろ。」
「気のせいじゃね?」
絶対気のせいじゃねぇ。まぁいいけどよ。それよりも俺はもう暴れない。だからさっさとしたいことして終わらせてくれ。蓮さんの言う通り俺は別に…嫌じゃ…ねぇけどな…。
「…絶対違ぇ。気のせいじゃねぇ。」
「はは、そうだな。お前はほんとに可愛いやつだ。けど暴れねぇなら俺の好きにさせてもらうぞ?」
「…好きにしろ。」
どうせ暴れたところで蓮さんには適わない。それが意味すんのは俺がどの道キスされるってこと。それなら蓮さんの好きにさせてさっさと終わらせた方がいいだろ…。
「じゃ遠慮なく。」
61
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる