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「…腫れ…てる?」
そう言えば游さんやたらと乳首触ってきてた。くそ…っ、こんなん言い訳のしようがねぇじゃねぇかっ、けどここでバレる訳にはいかない。絶対に…誤魔化さないと…。
「ああ。誰かに吸われ続けないとこんなには腫れない。」
「そ、そんなの知らねぇよっ、さっき渚さんも俺のここいじってたじゃねぇかっ、そのせいだろ…。」
俺は毎日毎日体のどこかしらを触られてる。だからその名残が残っていてもおかしくは無い。それに触られてるのも不特定多数の人達からだ。健二や治、渚さんや蓮さん。だから俺はこう言えば渚さんを誤魔化せると思い込んでいた。
「いいや違う。違うな誠也。あれだけじゃこんなには腫れない。なぁ誠也。それはお前が一番わかってんだろ?」
「あ…ちょ、触るなっ!」
渚さんは俺の事を後ろから拘束しながらもう片方の手で乳首を触ってきた。その瞬間俺は異変に気づいた。いつもより…感じやすくなってる…。
「ほら、感じてんじゃねぇか。いつも以上に。お前は乳首腫らしてる時いつも以上に感じるだろ。つーことは誰かにここを触られてたってことだ。お前は何を隠してる。言え。」
「…な、何も隠してない!」
頼む…見逃してくれ渚さん…っ。星秀さんも無事だから…っ。俺もここから自由になりたいんだ…っ。頼む…っ。
「嘘をつくな。」
「…嘘じゃない。」
「へぇ。そいつを庇うのか誠也は。一体どんな奴なんだ?身体の相性が良かったのか?」
「そ、そんなんじゃないっ、ほんとに何も知らない…!」
もう渚さんには言い訳が効かない。分かってる…。俺もそれをちゃんと分かってんだよ…。けど…認めたらそこで全部終わる。違うと言い続ければそれでいい。游さんがまたここに来てくれるまでの時間を稼げばいいんだから。
「知らないねぇ。なぁ誠也。知ってるか?俺らは組長が攫ってきたこれまでの奴らを共有してんだ。だから大体あいつらがどうやって抱くのかも知ってる。俺の言ってる意味が分かるか?つまり俺はお前が嘘ついてんのも知ってるって事だ。」
「何も知らねぇって言ってんじゃねぇかっ、なんで信じてくれねぇんだ…!」
駄目だ…。このままだと俺は違う部屋に連れて行かれて拘束されそうだ…。どうしたらいい…。どうやったら渚さんを誤魔化せる…っ。
「信じる?馬鹿を言うな。つーかこんな嘘で俺を騙せると思ってることに俺は驚きを隠せねぇぞ誠也。」
「…ほんとに、何も知らないんだ。」
「誠也。お前脅されてんのか?それだったら助けてやるぞ。」
「…違う。」
渚さんに頭を撫でられた。いつもならそれに対して絶対に恐怖を感じない。けど今日は怖かった。渚さんが見たことないぐらいに怒ってたから。
「なるほど脅されてるじゃねぇのか。てことはお前の意思で俺に嘘ついてんのか。」
「…そんなんじゃないっ!」
「なるほどなるほど。てことは星秀が絡んでんだな。お前がなんの理由もなしにここから出るはずがない。だってお前には帰る場所がねぇんだから。ここを出たところでな。だからお前は帰省先を見つけた。ここよりもずっといい所でな。違うか?」
「ち、違うってずっと言ってんじゃねぇか…!」
俺は何も言ってないのに渚さんはどんどん見抜いていく。俺は…どうしたらいいんだ。
「あのな誠也、俺はヤクザだ。知ってるだろ?だから拷問もよくしてんだよ。その分俺は相手が嘘をついたりするとすぐに分かる。だからこれ以上嘘をついても無駄だ。いい加減諦めろ。」
「………………っ。」
「今正直に言えば何もしない。まだ俺は組長にもこのことを言ってねぇからな。だから話せ。今なら怒らねぇ。」
それは嘘だ。怒らないはずがない。この人は…今の渚さんは何をするか分からない。
「…言えない。」
「言えない?言えないって事はお前はここから逃げるつもりなんだな。」
「…………っ。」
「それは許さねぇよ。」
そう言いながら渚さんは俺の顔を鷲掴みにしてきた。こんな渚さん知らねぇ…。つか…なんでだよ。この人は俺に優しくしてくれてた。俺を気に入ったって…だったら俺が幸せになるのを望んでくれたり…しねぇのかよ。
「な、なんでだよっ、渚さんは俺には何もしないって…酷いことはしないって言ったじゃねぇか…。」
「それはあくまでお前がここにいるならって条件だろ?俺はお前を手放すつもりは無い。例え組長がお前に飽きたとしても俺はお前を逃がさない。」
「っ、離せよ…!!」
「いいや離さない。絶対に逃がさねぇぞ誠也。お前を他のやつなんかにやらねぇ。誰に何を言われた?どこの誰がお前を盗もうとしてんだ。」
「…絶対に言わねぇ。言うもんか。」
「そうか。なら言うまでイカせ続けてやる。泣いても喚いても…気絶してもやめねぇからな。」
そう言えば游さんやたらと乳首触ってきてた。くそ…っ、こんなん言い訳のしようがねぇじゃねぇかっ、けどここでバレる訳にはいかない。絶対に…誤魔化さないと…。
「ああ。誰かに吸われ続けないとこんなには腫れない。」
「そ、そんなの知らねぇよっ、さっき渚さんも俺のここいじってたじゃねぇかっ、そのせいだろ…。」
俺は毎日毎日体のどこかしらを触られてる。だからその名残が残っていてもおかしくは無い。それに触られてるのも不特定多数の人達からだ。健二や治、渚さんや蓮さん。だから俺はこう言えば渚さんを誤魔化せると思い込んでいた。
「いいや違う。違うな誠也。あれだけじゃこんなには腫れない。なぁ誠也。それはお前が一番わかってんだろ?」
「あ…ちょ、触るなっ!」
渚さんは俺の事を後ろから拘束しながらもう片方の手で乳首を触ってきた。その瞬間俺は異変に気づいた。いつもより…感じやすくなってる…。
「ほら、感じてんじゃねぇか。いつも以上に。お前は乳首腫らしてる時いつも以上に感じるだろ。つーことは誰かにここを触られてたってことだ。お前は何を隠してる。言え。」
「…な、何も隠してない!」
頼む…見逃してくれ渚さん…っ。星秀さんも無事だから…っ。俺もここから自由になりたいんだ…っ。頼む…っ。
「嘘をつくな。」
「…嘘じゃない。」
「へぇ。そいつを庇うのか誠也は。一体どんな奴なんだ?身体の相性が良かったのか?」
「そ、そんなんじゃないっ、ほんとに何も知らない…!」
もう渚さんには言い訳が効かない。分かってる…。俺もそれをちゃんと分かってんだよ…。けど…認めたらそこで全部終わる。違うと言い続ければそれでいい。游さんがまたここに来てくれるまでの時間を稼げばいいんだから。
「知らないねぇ。なぁ誠也。知ってるか?俺らは組長が攫ってきたこれまでの奴らを共有してんだ。だから大体あいつらがどうやって抱くのかも知ってる。俺の言ってる意味が分かるか?つまり俺はお前が嘘ついてんのも知ってるって事だ。」
「何も知らねぇって言ってんじゃねぇかっ、なんで信じてくれねぇんだ…!」
駄目だ…。このままだと俺は違う部屋に連れて行かれて拘束されそうだ…。どうしたらいい…。どうやったら渚さんを誤魔化せる…っ。
「信じる?馬鹿を言うな。つーかこんな嘘で俺を騙せると思ってることに俺は驚きを隠せねぇぞ誠也。」
「…ほんとに、何も知らないんだ。」
「誠也。お前脅されてんのか?それだったら助けてやるぞ。」
「…違う。」
渚さんに頭を撫でられた。いつもならそれに対して絶対に恐怖を感じない。けど今日は怖かった。渚さんが見たことないぐらいに怒ってたから。
「なるほど脅されてるじゃねぇのか。てことはお前の意思で俺に嘘ついてんのか。」
「…そんなんじゃないっ!」
「なるほどなるほど。てことは星秀が絡んでんだな。お前がなんの理由もなしにここから出るはずがない。だってお前には帰る場所がねぇんだから。ここを出たところでな。だからお前は帰省先を見つけた。ここよりもずっといい所でな。違うか?」
「ち、違うってずっと言ってんじゃねぇか…!」
俺は何も言ってないのに渚さんはどんどん見抜いていく。俺は…どうしたらいいんだ。
「あのな誠也、俺はヤクザだ。知ってるだろ?だから拷問もよくしてんだよ。その分俺は相手が嘘をついたりするとすぐに分かる。だからこれ以上嘘をついても無駄だ。いい加減諦めろ。」
「………………っ。」
「今正直に言えば何もしない。まだ俺は組長にもこのことを言ってねぇからな。だから話せ。今なら怒らねぇ。」
それは嘘だ。怒らないはずがない。この人は…今の渚さんは何をするか分からない。
「…言えない。」
「言えない?言えないって事はお前はここから逃げるつもりなんだな。」
「…………っ。」
「それは許さねぇよ。」
そう言いながら渚さんは俺の顔を鷲掴みにしてきた。こんな渚さん知らねぇ…。つか…なんでだよ。この人は俺に優しくしてくれてた。俺を気に入ったって…だったら俺が幸せになるのを望んでくれたり…しねぇのかよ。
「な、なんでだよっ、渚さんは俺には何もしないって…酷いことはしないって言ったじゃねぇか…。」
「それはあくまでお前がここにいるならって条件だろ?俺はお前を手放すつもりは無い。例え組長がお前に飽きたとしても俺はお前を逃がさない。」
「っ、離せよ…!!」
「いいや離さない。絶対に逃がさねぇぞ誠也。お前を他のやつなんかにやらねぇ。誰に何を言われた?どこの誰がお前を盗もうとしてんだ。」
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