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「誠也悪い、待たせちまったな。」
携帯をポケットにしまいながら慎都さんが寝室に入ってきた。俺には話した内容を教える素振りもない。俺はそんなに弱いんだろうか。守られなきゃいけないほど弱いのか…?そんなことない。俺だって…俺だって…っ。
「風呂に入ろうな。おいで誠也。」
「…慎都さん。」
「ん?」
風呂に入ろうと言う時慎都さんはいつも両手を広げる。俺を抱っこしてくれるから。それがいつもの流れなんだ。だけど俺も弱くはない。1人で立つことぐらい出来る。そんな風にして甘えてちゃ駄目なんだ。
「1人で風呂まで行ける。」
「は?体も辛いだろうが。無理すんな。」
「辛くない。」
「お前何意地張ってんの?さっきの話気になるからか?」
そう言って慎都さんは俺の頭を撫でてきたんだ。俺の事を心配してくれてる。ただ…俺はその行為をして欲しくなかった。わがままってわかってる。だけどなんだか宥められてる気分になって…嫌だった。
「俺だって1人でできる…!!渚さんからだって何があっても逃げ切れるんだよ!だから俺は大丈夫だ!」
俺は慎都さんの手を払いのけて慎都さんから少し距離を取った。そしたら慎都さんも驚いたような顔をしたけどそれは一瞬だった。すぐに険しい顔になる。この顔を見せられると俺は負けそうになる…。でも駄目だ。
「何が出来るんだよ。お前に?何が出来るってんだよ。ろくに立つことも出来ねぇのに。」
「それは…っ。」
慎都さんの言う通りなんだ。だけど俺は証明したかった。俺一人でも大丈夫って。だから慎都さんも俺の事を気にせず仕事をして欲しいって。ただそう言いたかっただけなのに空気が悪くなってしまった…。
「誠也、そこまでいうなら見せてみろ。俺にかかってこい。」
「…そ、それはっ。」
そんなの出来ない。負ける。俺は慎都さんみたいに強くはない。逃げることも出来ない。そもそも今は事後だ。その調子で勝てるわけがないじゃんか。
「出来ねぇのか?なぁ誠也。渚も游ぐらい強いぞ。俺一人倒せなきゃどうにもなんねぇだろうな。」
「……で、でも今はやった後だし…っ。」
「どんな状況になってるかなんて分かんねぇだろ?ほら早く。来いよ。これでお前が俺に勝てたら認めてやる。だが負けたら…俺の傍から片時も離れるな。」
また…それだ。俺から離れるなって…。そしたら慎都さんの負担が増えちまうじゃねぇか。なんでそんなことばっかりしてくるんだよ。俺は負担になりたくねぇのに。
「分かった。」
「やってみろ誠也。」
慎都さんはかなり怒ってる。それに今の俺の状況で勝てるわけもない。だけど一発ぐらい殴ったらきっと慎都さんも認めてくれる。俺はそんな軽い気持ちでいたんだ。組の若頭を務めているこの人に…。
「…おりゃ!」
慎都さんも俺に手を出すつもりはなかった。それは分かってた。俺が弱いから…。だから俺は正々堂々慎都さんに向かって拳をぶつけようとした。けど華麗にかわされて…。
「っ、うわ!」
「なんだその弱っちぃ攻撃は。」
拳を俺は慎都さんに掴まれて…慎都さんの腕の中に閉じ込められた。俺は慎都さんにかすり傷1つ入れることすら出来なかった…。
「待っ、離せ!!」
今度はうつ伏せにベットに寝かされてその上に慎都さんが覆いかぶさってきた。ここから逃げろってことなのか?俺はそんな単純なことしか考えてなかった。慎都さんは本気で怒ってるって言うのに…っ。
「こうやって渚に捕まったらどうするつもりなんだお前。」
「…っ、ぁ、やめっ、どこ触ってんだよ!」
乳首を触られて俺は暴れた。けど慎都さんがものすごい力で俺の事を拘束してきてるから逃げることも出来ない。さっきまでやってたのもあって俺は感じやすくなってる。限界なのに…っ。そのはずなのに…っ。
「なぁ誠也。お前ちゃんと考えてんのか?渚はお前に会って捕まえてこんなことをするだろうな。いいやこれで済むはずがない。お前はあいつの性処理にされるだろうな。なのにこんなすぐ俺に捕まってよ。どうすんの?」
「やめっ、ぁ、この…離せっ!」
「離せ?そうじゃねぇだろ。お前のことを狙ってるやつがお前を離すわけがない。ここから逃げてみせろ誠也。5分以内だ。それが出来ねぇならお前にはちょっとばかり痛い目を見てもらう。」
携帯をポケットにしまいながら慎都さんが寝室に入ってきた。俺には話した内容を教える素振りもない。俺はそんなに弱いんだろうか。守られなきゃいけないほど弱いのか…?そんなことない。俺だって…俺だって…っ。
「風呂に入ろうな。おいで誠也。」
「…慎都さん。」
「ん?」
風呂に入ろうと言う時慎都さんはいつも両手を広げる。俺を抱っこしてくれるから。それがいつもの流れなんだ。だけど俺も弱くはない。1人で立つことぐらい出来る。そんな風にして甘えてちゃ駄目なんだ。
「1人で風呂まで行ける。」
「は?体も辛いだろうが。無理すんな。」
「辛くない。」
「お前何意地張ってんの?さっきの話気になるからか?」
そう言って慎都さんは俺の頭を撫でてきたんだ。俺の事を心配してくれてる。ただ…俺はその行為をして欲しくなかった。わがままってわかってる。だけどなんだか宥められてる気分になって…嫌だった。
「俺だって1人でできる…!!渚さんからだって何があっても逃げ切れるんだよ!だから俺は大丈夫だ!」
俺は慎都さんの手を払いのけて慎都さんから少し距離を取った。そしたら慎都さんも驚いたような顔をしたけどそれは一瞬だった。すぐに険しい顔になる。この顔を見せられると俺は負けそうになる…。でも駄目だ。
「何が出来るんだよ。お前に?何が出来るってんだよ。ろくに立つことも出来ねぇのに。」
「それは…っ。」
慎都さんの言う通りなんだ。だけど俺は証明したかった。俺一人でも大丈夫って。だから慎都さんも俺の事を気にせず仕事をして欲しいって。ただそう言いたかっただけなのに空気が悪くなってしまった…。
「誠也、そこまでいうなら見せてみろ。俺にかかってこい。」
「…そ、それはっ。」
そんなの出来ない。負ける。俺は慎都さんみたいに強くはない。逃げることも出来ない。そもそも今は事後だ。その調子で勝てるわけがないじゃんか。
「出来ねぇのか?なぁ誠也。渚も游ぐらい強いぞ。俺一人倒せなきゃどうにもなんねぇだろうな。」
「……で、でも今はやった後だし…っ。」
「どんな状況になってるかなんて分かんねぇだろ?ほら早く。来いよ。これでお前が俺に勝てたら認めてやる。だが負けたら…俺の傍から片時も離れるな。」
また…それだ。俺から離れるなって…。そしたら慎都さんの負担が増えちまうじゃねぇか。なんでそんなことばっかりしてくるんだよ。俺は負担になりたくねぇのに。
「分かった。」
「やってみろ誠也。」
慎都さんはかなり怒ってる。それに今の俺の状況で勝てるわけもない。だけど一発ぐらい殴ったらきっと慎都さんも認めてくれる。俺はそんな軽い気持ちでいたんだ。組の若頭を務めているこの人に…。
「…おりゃ!」
慎都さんも俺に手を出すつもりはなかった。それは分かってた。俺が弱いから…。だから俺は正々堂々慎都さんに向かって拳をぶつけようとした。けど華麗にかわされて…。
「っ、うわ!」
「なんだその弱っちぃ攻撃は。」
拳を俺は慎都さんに掴まれて…慎都さんの腕の中に閉じ込められた。俺は慎都さんにかすり傷1つ入れることすら出来なかった…。
「待っ、離せ!!」
今度はうつ伏せにベットに寝かされてその上に慎都さんが覆いかぶさってきた。ここから逃げろってことなのか?俺はそんな単純なことしか考えてなかった。慎都さんは本気で怒ってるって言うのに…っ。
「こうやって渚に捕まったらどうするつもりなんだお前。」
「…っ、ぁ、やめっ、どこ触ってんだよ!」
乳首を触られて俺は暴れた。けど慎都さんがものすごい力で俺の事を拘束してきてるから逃げることも出来ない。さっきまでやってたのもあって俺は感じやすくなってる。限界なのに…っ。そのはずなのに…っ。
「なぁ誠也。お前ちゃんと考えてんのか?渚はお前に会って捕まえてこんなことをするだろうな。いいやこれで済むはずがない。お前はあいつの性処理にされるだろうな。なのにこんなすぐ俺に捕まってよ。どうすんの?」
「やめっ、ぁ、この…離せっ!」
「離せ?そうじゃねぇだろ。お前のことを狙ってるやつがお前を離すわけがない。ここから逃げてみせろ誠也。5分以内だ。それが出来ねぇならお前にはちょっとばかり痛い目を見てもらう。」
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