極道の密にされる健気少年

安達

文字の大きさ
376 / 638
志方と島袋に連れ去られる話

駿里の決断 *

しおりを挟む
「…そ、それはだめっ、」



駿里は少し自分の中で意志は揺らいだようだったが寛也という存在がいる中で他の男に抱かれることを自ら選択するような事はしなかった。そんな駿里を見て松下は正直悔しかった。こういった場面ですら駿里は松下を見ないのだから。そのため松下は少しだけいじけてしまう。



「なら協力は出来ねぇな。このまま組長と喧嘩するしかねぇな。」

「……………。」



松下の言う通りだ。これまで駿里がどれだけ頑張ってきても寛也との関係を変えられなかった。ただひたすらに寛也の言うことを聞く現実を変えられない。それがダメだと駿里は痛いほど分かっている。だがそれでも松下の出した条件を駿里は飲むことは出来なかった。



「そ、それ以外ならなんでもするから…っ!」

「いらねぇよ。俺はお前を抱きたいんだ。」

「…でもっ、」



松下に抱かれるのはダメだ。寛也が悲しんでしまう。それが原因でまた喧嘩を繰り返してしまうかもしれない。だからそんな選択をしてはいけない。いけないんだ。



「…抱かれるのはいやだ。」



寛也との問題を解決したい駿里だが1人でするには限界が見えていた。だから1番寛也のことを知っていて駿里とも本音で話せる松下に力を借りたかった。だがやはり抱かれるとなるのはダメだと駿里はそう言った。



「そうか。」



前の駿里なら俺で素直に松下に抱かれていたであろう場面。なのに駿里は抱かれようとしなかった。そのため松下は悔しかった。だから松下は駿里に対して少し意地の悪いことを考えてしまった。



「まぁ駿里が組長とこのままでもいいんならそれでいいんじゃねぇの?お前が組長の気に触ることをしたらお仕置きされて言うことを聞く生活がしてぇならそうすればいいじゃねぇか。」

「……………っ。」



松下は自分でもわかっている。意地の悪いことを言っていると。そもそも松下が他の条件を駿里に出せば解決する話。だが松下はそれをしなかった。そこまでしてまで駿里を抱きたかったのだ。だから松下は駿里をここまで追い込んでいる。



「おい駿里。嫌ならどうすればいいか考えろ。お前が動かねぇと何も変わんねぇぞ。」



松下は徐々に駿里を誘導していった。まるで駿里の逃げ道を塞いでいくようにして…。



「なぁ駿里。そうやって悩んでる暇ねぇんじゃねぇの?組長帰ってくる前にやらねぇと手遅れになっちまうぞ。」



松下は着実に駿里の選択肢を狭めていった。そのため駿里は益々追い詰められていく。松下に抱かれることは避けたい。だが避けてしまえば寛也との関係が悪くなってしまう。そんな風に考え込んでいる駿里に松下は最後の追い打ちをかけた。



「このままだともしかしたら組長はお前のこと監禁しちまうかもな。」



松下は少し厳しいが駿里にそう言った。本当にそうなる確率はあるから。そしてそれを駿里も分かっている。先程実際に寛也がここを出る時駿里は身体中を拘束されてしまったのだから。だから松下にこう言われた駿里は…。



「…わかった。」



と、言うしかなかった。そうする他方法が見つからなかった。そんなことをしなくてもきっと寛也は駿里を監禁することはないだろう。今の寛也は駿里の泣く姿を見るのは辛いと思っているのだから。だがそれを駿里は知らない。だから松下はそこを利用したのだ。全ては駿里を抱くために。



「駿里。二言はねぇな?」

「…ない。」



後から嫌だと言っても逃げられないように松下は駿里にそう言わせた。そして嬉しさが松下の中で膨らんでいく。それもそうだろう。駿里を抱くことができると決まったのはいつぶりか分からないほどなのだから。



「いい子だ駿里。」



松下はそう言うと駿里の体を撫でるように触りながら駿里にキスをした。それも深い方のキスを。



「…っ、んっ、ふっ、ぅ、」



駿里はどうも体が強ばってしまう。松下に抱かれるのは久しぶりというのもあるが何よりも少し嫌だった。だから松下に深いキスをされ体を撫でられる度硬直来てしまうのだ。



「なーに。緊張してんのか?」

「…ちがっ、」

「まぁ久々だもんな。けどやめねぇよ。お前もそれを承諾したもんな。」



そうだ。松下の言う通り。今更逃げることなんてできない。それに駿里が松下から逃げれたとしてもその時は寛也との問題が解決できない。だから駿里は腹を括るしかないのだ。



「…わかっ、てる。」

「いい子じゃねぇか。」



松下はそういいニヤッと笑うと駿里の服を徐々に脱がしていった。まるで駿里の反応を全て楽しむかのようにして。



「相変わらずお前の体は綺麗だな。」



松下は駿里の上の服を全て脱がすとお腹やら胸やらを撫で回し始めた。それがくすぐったかった駿里だが初めは我慢していた。声を出してしまえば松下が興奮すると知っていたから。けれど限界はある。くすぐったいのに耐えるのは至難の業だ。だから駿里は思わず松下の手を掴んでしまった。



「…っ、ちょ、やっ、」

「ん?何だよ。」

「くすぐっ、たぃっ、からっ…。」

「どこが?」



松下は意地の悪い顔をして駿里にそう言った。松下が駿里のくすぐったいと感じる場所を知らないはずもないのに。だから駿里は思わず松下を睨んでしまう。



「いっちょ前にに睨んでんじゃねぇよ。協力してやんねぇよ?」

「あっ、いやっ、ま、まって…っ!」



松下は自分のことを睨んできた駿里のペニスを服越しに揉み始めた。それに慌てた駿里は松下から逃げようと身を捩ったが逃げられるはずがなかった。何せ相手は力の差がありすぎる松下だから。



「おい暴れんな。まじで協力すんのやめるぞ。」



今日の駿里には脅しが効く。だから松下は好き放題するつもりなのだ。これを言えば駿里が大人しくなると知っているから。



「やだっ…。」

「だよな。なら大人しくしろ。俺を受け入れろ。」



松下はただ駿里を抱くだけなのは嫌なのだ。ちゃんと受け入れて欲しい。嫌がられるのは嫌なのだ。そのため松下は…。



「なぁ駿里。お前自分でズボン脱げよ。」

「…っ、や」

「嫌とは言わせねぇよ。まぁお前が俺に協力して欲しくねぇなら別にしなくてもいいけどな。」



松下は悪い笑みを浮かべながらそう言った。駿里には選択肢を与えずに全て自分の思うがままに駿里を動かせる。普段出来ない事だ。やろうと思っても駿里はいつもキスさえも拒んでくるから。だから松下は今抑えが効かなくなってるのかもしれない。



「…やる。」

「ん。いい子。」



松下はそう言って駿里にキスをした。唇が当たるだけの軽いキスだ。そしてその後駿里を起き上がらせて…。



「ほら。早くしろ。パンツも脱げよ。」




しおりを挟む
感想 203

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医

ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。 筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...