親に捨てられた高校生の真澄

緊張する時間

夏樹は案内された部屋に入ると既に座っていた虎龍さんがいた。


では、始めよう。


夏樹は虎龍の前に座った


虎龍が、口上を述べ　夏樹は誓いをたてた。


そして盃を交わじ、盃を胸の着物の中にいれ、頭を下げた。


夏樹は頭を下げたまま聞いていた。


虎龍は話した


麻薬はご法度。麻薬が少しでも出回ったら即報告しろ。


その上で確認してから指示をする。

いいな？


はい！


裏切るのは許されない。裏切ったらお前の妻となる真澄共々　制裁を与える。


いいね？


ーええ。俺は・・・裏切りません。そして　紹介して貰った榛原に感謝してます。


ー虎龍さんに見届け人になって頂きたい。


何をだ？


四日後　真澄と祝言を上げます。悪阻も落ち着いてきたので。マンションでやるつもりなので。


・・・・いいだろう。真澄とやらの情報は全て知ってる。だが、珍しい遺伝を持つ真澄は貴重な存在だ。


俺達全員で見届け人となろう。


！！ありがとうございます！


ああ。皆、異論はないな？


ええで！

いいですよ！


皆が頷いていた。


四日後　夏樹のマンションに行かせて貰う。


お待ちしております。


ああ。今日はお疲れさん。


夏樹はもう一度頭を下げてから下がった。


瑞峰組を出て車に乗り込み、戻った。


・・・・ふぅ　滞りなく終わった～。


マンションに着き、エレベーターで最上階に上がった。


中に入ると真澄はレジンのアクセサリーを作っていた。


・・・あ！おかえりなさい。お疲れ様！


ああ。緊張したよ。


そう。


・・・あ。思い出した　四日後、祝言はここでやる。で、裏社会のNo.５迄の人が見届け人としてきてくれるから。


わぁ。緊張しそう。


ククッ　指輪も出来たぞ？本当にシンプルな指輪でいいのか？


うん。キラキラ飾り物は嫌いだから。あの両親は金遣い荒かったから。


だろうな。真澄は質素で良くできた嫁だな。


もうっ！夏樹ったら！あ、明日　病院だからね？


ああ、性別か。


うん。確認したら報告でしょ？


そうだ。


夏樹は幸牙に着物と袴を渡してから真澄を抱き締めて舌を絡ませていた。