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第13話:同期のアイツは感じが悪い
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「し、失礼します」
僕が小会議室に入ると、8人掛けのテーブルに、一組の男女が隣同士で座っていた。
「へぇ、星(きらら)ちゃんは、この大学の出身なんだ!・・・ん?」
2人のうち男の人の方が、女の人に話しかけている途中で僕に気付いたみたいだ。
それにつられて、女の人の方もこっちを見ていた。
男の人の方は、うん。カッコいい。なんて言うか、デキル男、って感じ。
髪が長めで少しチャラそうに見えるけど、見た目も相まって、きっとモテるんだろうなぁと思わせる雰囲気。羨ましい限りだよ。
そんな若干チャラ男の隣の女の人は・・・
めちゃくちゃ綺麗な人だな。
多分この人も僕と同じ新規採用の人だろうから、年は同じくらいなのにすごく大人っぽい。
肩まである黒髪がよくお似合いで、隣の人と並ぶとその2人の姿も、よくお似合いです。
僕がそんなことを考えながら2人を見ていると。
「ちっ。そんなとこに突っ立ってないで、座ったら?あんたが、芦田だろ?」
「は、はい」
え、この男の人、なんで僕の名前を?
っていうか今、舌打ちしたよね?
しかも、初対面なのにあんたって。
もし僕が職員の人だったらどうするんだろう。
あ、今日から僕も職員か。
僕は、男の人に言われるがまま、空いていた女の人の隣に座ろうとする。
「そっちにあんたの名札があるんだから、そっちに座ればいいだろ?」
男の人は、2人の向かいの席を顎で指しながら少し馬鹿にしたようにそう言っていた。
うん。さっきの『デキる男』っていうのは、訂正しよう。
この人、凄く感じが悪い。
僕は無理に作った笑顔を浮かべながら、顎で指された席へと向かう。
すると男の人が言うように、机の上には1つの名札が置かれていた。
僕は席に座って、その名札を眺めた。
『芦田 幸太 地方創生学部教務課』
地方創生学部?これが僕の所属ってことかな?
え、こんな形で伝えられるの?
僕が戸惑いながらその名札を見つめていると、また舌打ちが聞こえてきた。
「なぁ、あんたさぁ。自己紹介くらいしてくれてもいいんじゃないの?」
向かいに座る感じの悪い男の人が、あきれたような表情に半笑いを浮かべて僕を見ていた。
その隣の女の人は、少し困ったように苦笑いを浮かべながら、ちらっと男の人に目を向けた後、僕をみて小さく肩をすくめていた。
「あ、芦田幸太、です。ち、地方創生学部の教務課ってところの所属みたいです」
そんな2人に、おずおずと自己紹介をすると、女の人が笑顔を浮かべて口を開いた。
「地方創生学部なんだ!私、そこに配属されたかったの。私は美作(みまさか) 星(きらら)。総務課に配属されるみたいです。よろしくね、芦田さん」
「はぁ。星ちゃんがやるならオレもやるか。オレは寺垣(てらがき) 翼(つばさ)。財務課の所属だ。よろしく」
「あ、よ、よろしくお願いします」
僕が2人に向かって、座ったまま頭を下げていると、
「おっ。早速自己紹介しているのか。いや~、手間が省けて助かるよ」
そう言いながら、さっき僕の頭をガクンガクンさせてくれた後藤さんが小会議室へと入ってきた。
「おはようございます!」
寺垣さんが、すぐに立ち上がって後藤さんに頭を下げていた。
それにつられるように、美作さんと僕も立ち上がって、
「「おはようございます」」
後藤さんに頭を下げた。
「うん。おはよう。待たせて悪いな。俺は五島。人事課の職員ね。今日は1日、君達への研修を任されている。
つっても、そんなに大したことはしないけどね。
自己紹介は今していたみたいだから、早速始めようと思うけど、問題ないよね?」
そう言って僕達を見渡す五島さんに、僕ら3人はそれぞれが頷き返す。
「おっけ。今君達の目の前には、名札があると思う。えっと、何も言っては無かったけど、ちゃんと自分の名札のところに座ってるよね?
もしも目の前の名札に自分の名前がなかったら、今のうちに交換してくれよ」
「大丈夫です。ちゃんと自分の名札の所に座るように言っておきました」
寺垣さんが、胸を張ってそう答えた。
「君は・・・寺垣君か。悪いね、助かったよ」
五島さんにお礼を言われた寺垣さんは、満足そうな表情を浮かべていた。
「えーっと、なんだっけ。あ、そうそう。名札に所属が書いてあると思うんだけど、それが君達のこれから働くところね。
寺垣君が財務課、美作さんが総務課、そして芦田君は地方創生学部の教務課。
寺垣君と美作さんはそれぞれこの建物にある部署だけど、芦田君の行く地方創生学部は別の建物なんだよね。
後で、ぞれぞれの所も含めて各部署に一緒に挨拶に行く予定だから、その時に場所は覚えてくれ」
五島さんの説明を聞いた寺垣さんは、「一緒の建物なんだね!」と、美作さんに声をかけていた。
「そうみたいだね」と、美作さんは笑顔でそれに答えていた。
うん、あの2人、やっぱり絵になるな。
「ってことで、早速簡単な研修を始めるよ」
五島さんの言葉とともに、僕達は姿勢を正して五島さんへ目を向けた。
僕が小会議室に入ると、8人掛けのテーブルに、一組の男女が隣同士で座っていた。
「へぇ、星(きらら)ちゃんは、この大学の出身なんだ!・・・ん?」
2人のうち男の人の方が、女の人に話しかけている途中で僕に気付いたみたいだ。
それにつられて、女の人の方もこっちを見ていた。
男の人の方は、うん。カッコいい。なんて言うか、デキル男、って感じ。
髪が長めで少しチャラそうに見えるけど、見た目も相まって、きっとモテるんだろうなぁと思わせる雰囲気。羨ましい限りだよ。
そんな若干チャラ男の隣の女の人は・・・
めちゃくちゃ綺麗な人だな。
多分この人も僕と同じ新規採用の人だろうから、年は同じくらいなのにすごく大人っぽい。
肩まである黒髪がよくお似合いで、隣の人と並ぶとその2人の姿も、よくお似合いです。
僕がそんなことを考えながら2人を見ていると。
「ちっ。そんなとこに突っ立ってないで、座ったら?あんたが、芦田だろ?」
「は、はい」
え、この男の人、なんで僕の名前を?
っていうか今、舌打ちしたよね?
しかも、初対面なのにあんたって。
もし僕が職員の人だったらどうするんだろう。
あ、今日から僕も職員か。
僕は、男の人に言われるがまま、空いていた女の人の隣に座ろうとする。
「そっちにあんたの名札があるんだから、そっちに座ればいいだろ?」
男の人は、2人の向かいの席を顎で指しながら少し馬鹿にしたようにそう言っていた。
うん。さっきの『デキる男』っていうのは、訂正しよう。
この人、凄く感じが悪い。
僕は無理に作った笑顔を浮かべながら、顎で指された席へと向かう。
すると男の人が言うように、机の上には1つの名札が置かれていた。
僕は席に座って、その名札を眺めた。
『芦田 幸太 地方創生学部教務課』
地方創生学部?これが僕の所属ってことかな?
え、こんな形で伝えられるの?
僕が戸惑いながらその名札を見つめていると、また舌打ちが聞こえてきた。
「なぁ、あんたさぁ。自己紹介くらいしてくれてもいいんじゃないの?」
向かいに座る感じの悪い男の人が、あきれたような表情に半笑いを浮かべて僕を見ていた。
その隣の女の人は、少し困ったように苦笑いを浮かべながら、ちらっと男の人に目を向けた後、僕をみて小さく肩をすくめていた。
「あ、芦田幸太、です。ち、地方創生学部の教務課ってところの所属みたいです」
そんな2人に、おずおずと自己紹介をすると、女の人が笑顔を浮かべて口を開いた。
「地方創生学部なんだ!私、そこに配属されたかったの。私は美作(みまさか) 星(きらら)。総務課に配属されるみたいです。よろしくね、芦田さん」
「はぁ。星ちゃんがやるならオレもやるか。オレは寺垣(てらがき) 翼(つばさ)。財務課の所属だ。よろしく」
「あ、よ、よろしくお願いします」
僕が2人に向かって、座ったまま頭を下げていると、
「おっ。早速自己紹介しているのか。いや~、手間が省けて助かるよ」
そう言いながら、さっき僕の頭をガクンガクンさせてくれた後藤さんが小会議室へと入ってきた。
「おはようございます!」
寺垣さんが、すぐに立ち上がって後藤さんに頭を下げていた。
それにつられるように、美作さんと僕も立ち上がって、
「「おはようございます」」
後藤さんに頭を下げた。
「うん。おはよう。待たせて悪いな。俺は五島。人事課の職員ね。今日は1日、君達への研修を任されている。
つっても、そんなに大したことはしないけどね。
自己紹介は今していたみたいだから、早速始めようと思うけど、問題ないよね?」
そう言って僕達を見渡す五島さんに、僕ら3人はそれぞれが頷き返す。
「おっけ。今君達の目の前には、名札があると思う。えっと、何も言っては無かったけど、ちゃんと自分の名札のところに座ってるよね?
もしも目の前の名札に自分の名前がなかったら、今のうちに交換してくれよ」
「大丈夫です。ちゃんと自分の名札の所に座るように言っておきました」
寺垣さんが、胸を張ってそう答えた。
「君は・・・寺垣君か。悪いね、助かったよ」
五島さんにお礼を言われた寺垣さんは、満足そうな表情を浮かべていた。
「えーっと、なんだっけ。あ、そうそう。名札に所属が書いてあると思うんだけど、それが君達のこれから働くところね。
寺垣君が財務課、美作さんが総務課、そして芦田君は地方創生学部の教務課。
寺垣君と美作さんはそれぞれこの建物にある部署だけど、芦田君の行く地方創生学部は別の建物なんだよね。
後で、ぞれぞれの所も含めて各部署に一緒に挨拶に行く予定だから、その時に場所は覚えてくれ」
五島さんの説明を聞いた寺垣さんは、「一緒の建物なんだね!」と、美作さんに声をかけていた。
「そうみたいだね」と、美作さんは笑顔でそれに答えていた。
うん、あの2人、やっぱり絵になるな。
「ってことで、早速簡単な研修を始めるよ」
五島さんの言葉とともに、僕達は姿勢を正して五島さんへ目を向けた。
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