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学園編

第十一話

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遅くなって申し訳ありません。
本日は2話更新します。

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ーーーーーーーーガヤガヤーーーーーーーー


結構混んでるのね~。
食堂はとても広く、二階席もあるのかな?端っこに階段があるし、テラス席もあるし、窓際の席は太陽の光が差し込んでとても素敵だわ。

……ただ、謎なのが何故とても光が差し込む良い席だろうという窓際席の場所は比較的空いてて……ちょっと席が密集している場所は混んでるのかな?
窓際とかテラスのが普通は真っ先に座りに行くわよね?


「アラン君、何処に座る?」

「何処でも良いよ~。あっちのが空いてるんじゃな~い?」

アラン君が指した場所はやはり日が差し込むテラス席を指している。じゃあと2人で歩き出そうとしたら後ろから声をかけられた。

「あの……突然申し訳ありません。」

後ろを振り向くと、背の高い大人っぽい女性が立っていた。

「はい。何でしょうか?」

「貴女達は1年生ですよね?私は2年の者です。
あの、突然で大変失礼ですが……貴女達のクラスをお伺いしたいんですの……。」

「…?はい、先程入学しました。私のクラスはCクラスです。」

「やっぱり…!突然ごめんなさい。
知らないと思うから声を掛けたのだけど……
実は食堂には暗黙のルールがあるんです。
先ず二階席には行かない方がいいですよ。あそこは王族の方々や高貴な身分の方々がいらっしゃいますから。
あと、日当たりの良い窓際や、テラス席も主にSクラスからBクラスの方々が座るお席という……決まりがあるみたいなの。
だからCクラスの貴女はこちら側のエリアの方が良いと思うわ。」

なんと!そんな決まりがあったのか……。

「ありがとうございます。これからきをつけますわ。」

「いえ、差し出がましいことをしました。是非これからの学園生活を楽しんでくださいね。」

そう言って先輩は立ち去ってしまった。かっこいいなぁ。
でも……何というかチュートリアルの説明してくれる人というか…お助けキャラみたいだったな~。

「アラン君、じゃああっちの席でも良いかな?」

「良いよ~。」

漸く、アラン君とのランチができるよ……。



少し混み合ってるけど4人掛けテーブルが空いていたのでそこに座ると、目の前にアラン君が座ってくれる。
今日はランチメニューにあった洋食のプレートご飯。味はとても美味しい。


「メアリーのクラスはさ…どんな感じだった~?」

「えっ?……皆同じ爵位の家の子が多いからかそんなにかたくならないで、過ごしやすそうなクラスだったよ。」

「そっか~。良かったねぇ。」

ニコニコ笑顔のアラン君可愛いっ!尊い!
背が高くなって男の人になったけどやっぱりアラン君は可愛いわ~!!

「アラン君のクラスは?さっきの王太子様がいたり…凄い人達がいそうだよね。」

「え~王太子殿下?…………クラスの人と話してないから誰がいるか知らないなぁ…。」

あれ?ニコニコアラン君が一瞬で消えちゃった…?

「そっか!まぁ今日は始まったばかりだもんね!これから仲良くなるよ、きっと!!
あっ!この食堂のご飯は美味しいねぇ!」

ちょっと怖くて無理矢理話を逸らしちゃった…。

「そうだね~。でも僕はメアリーが作るご飯も興味あるな~」

「えっ?!………そんなに美味しくないかもよ?」

「でも今は色々作れるようになったんでしょう~?気になるな~♪」

「うぅぅ~……じゃ、じゃあ、今度アラン君に…お弁当作っても良いかな…?」

「本当に~?すっごく楽しみにしてるね~!」

あっ………天に召されそう………。


いやいや!まだ駄目だ!!アラン君とラブラブになる前に召されたら成仏出来ないよ!!

どうしよう………2年ぶりのアラン君がカッコいい&可愛いよぉ!!!尊すぎて拝みたい…!!

「がっ、頑張るね。」

どもってしまったけどなんとか一言伝えると、ニコニコ笑顔のアラン君再び~~可愛い~~!
拝めないから(心の中では拝んでるけど)網膜に焼き付けよう。誰か転生チートでカメラ作ってくれないかな~?このアラン君を収めたい!常に携帯していたい!!





その後はふわふわ気分でアラン君とのご飯を無事に終えて、寮に戻ろうと食堂を出る。
学園内を散策したい気持ちもあるけど…
それよりも私が小さい頃に書いた乙女ゲームのイベントノートが見たい!



「メアリーはさ~小さい頃の僕との約束、覚えてるんだよね~?」

「えっ?アラン君のお嫁さんになる条件のこと?期限のこと?どっちも勿論覚えてるよ。」

「そっか~……。あれから10年は経ったけど……気持ちは変わらない?」

「勿論!!私、まだ諦めて無いよ!私アラン君が好きだよ!」 

10年経つが諦めてない!まだ……おっぱいは育って無いけど……でも後3年あるからちょっとは育つはず!!

「ふぅ~ん。そうなんだ~。メアリーは僕のことそんなに好きなんだぁ~♪」

「へっ?……あっ!あの、ちが…わないけども、あのっ……………忘れてください……。」

恥ずかしい~!!!!!!!
勢いよく告白しちゃったよ……。誰もいないから良かったけど……いや、良くないよね。恥ずかしいわ!!

「ふっ……ふふふっ……。ごめん、メアリー。そんなに真っ赤になって……ふふっ」

「そんなに笑わないで~……うぅ…。
……勢いで言っちゃったけど、10年前から私の気持ちは変わってないよ。ずっと大好きだよ。まだ……色々と育って無いけど……諦めてないからね!」

「そっか……。」

「そうなんです!決意表明みたいなだけだから!まだ答えはいらないから!」

言ってからちょっと後悔が………。怖くなってアラン君の顔が見えないので、アラン君よりも先に歩いて行く。



この時、後ろを振り返れば柱の陰から見ている人物に気づけただろうが、リリメアールとアランは気付かず寮迄の道を歩いて行くーーーーーーー。

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