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03:剣士Lv1、回復使いLv1、炎使いLv1
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「……そんなことでいいのか?」
「そんなことってなにかしら?」
俺の一言は地雷だったらしく女性は少しキレていた。
「悪い悪い。俺はこの世界に来たばかりなんだからジョブチェンジの有用性があまり分かっていないんだよ」
今のところジョブごとのステータスがプラスされているくらいしか分かっていない。
だがそれだけでもかなり強いことは確かだ。
「それなら教えてあげるわ。この世界でレベルを上げるためにはレベルが近い相手でなければ経験値を得られないの。だからステータスが弱ければ経験値が得られるレベルのモンスターを倒すことができず、弱いモンスターを倒したところで経験値が得られない。つまりはそれがその人の限界ということになるわ」
「だからジョブチェンジをすると。でもジョブを変えたとしてもまた同じようになるかもしれないだろ」
「……あなた、分かっていない? それとも分かっていながらそう言っている?」
こいつは分かっている。でもジョブチェンジが希少なのにどうしてステータスがプラスされることを知っているんだ?
他にもいるにはいるのか? だが一人とか二人とかそのレベルとか。
「何がだ?」
「……分かっているけど言わないつもりね。いいわ、言ってあげる。ジョブチェンジをすれば前のジョブのステータスは引き継がれる。これでいい?」
「あぁ。俺の認識では解放したジョブのステータスがプラスされているぞ」
やっぱり俺の認識は間違っていないようだな。
「えっ……そうなの……?」
「ん? それは知らなかったのか?」
「……知らないわ」
「どういうことだ? ジョブチェンジを使える人がいるから知っているんじゃないのか?」
「いつそんなことを言ったのよ。ジョブチェンジはできない。あなたと、例外の勇者以外は」
勇者……嫌な言葉だ。
俺がここに呼ばれたのも勇者を望んでのことだった。
「勇者は最初からなっているわけではないわ。勇者は神に認められた強者がなれるもの。認められた暁にはジョブが勇者へと変わる。勇者になればLv1の状態になるけれど前のジョブのステータスは受け継がれる、ということは知られているわ」
「それで引き継がれるって言っていたのか」
俺たちは真なる強者になるために呼ばれたものたちだったのか。
それでステータスが低い俺は鼻から勇者に選ばれないと思われていたわけか。
つまりは俺のこのスキルは異常で神にも匹敵する力を持っているわけか。
「あなたの希少性を再認識したかしら?」
「あぁ、した。それで君のジョブチェンジをすればいいんだろ?」
「分かったのならこっちに来なさい」
なんだ、拉致でもされるのか?
でもここで従わないわけにもいかないからな。警戒しながらも見知らぬ女性に続く。
看板がある建物に入るとそこは宿屋だったらしく部屋を一室借りて俺と女性はそこに入る。
「どうして俺は部屋に連れ込まれているんだ?」
「その言い方はやめなさい。あなた、ジョブチェンジをするのに周りの目を気にしなさすぎよ」
俺の見た目は特に変わっていないはずだ。
「……分かっていない顔ね。それなら教えてあげる。ジョブが解放されたことであなたの魔力は確実に上がっているわ。それなのにあんな街中でするのだから魔法をかじっている人ならすぐに分かるわよ」
「そうだったのか。変化がないから大丈夫だと思っていたが、気を付けておかないとな」
「そうしなさい」
だからこの宿に来たのか。怪しまれないために。
「自己紹介がまだだったな。俺は宮藤万理。異世界人だ」
「知っているわ。私はガブリエル家のブレアよ」
ガブリエル家……やっぱりこの国は天使の名前がついているのか。この国だってセラフィムって名前だし。
「かなり偉い家か?」
「よく分かったわね。ガブリエル家は公爵家よ」
偉いな。ていうかそんな貴族のお嬢さんが街にいるとは思わなかったが。
「それで、ブレアをジョブチェンジさせるってことでいいんだよな?」
「えぇ、やってちょうだい」
「その前に一つ、お願いがあるんだ」
相手がお偉いだとしてもこうしてつかんだ出会いだ。このチャンスを逃すわけにはいかない。
「なに?」
「俺はさっき城から追い出されたばかりで右も左も分からない。だから色々と教えてくれると助かる」
「……それなら五回のジョブチェンジであなたに人をつけてあげる。どう?」
「いいぞ。でも周りに俺がジョブチェンジできるってことを知られないようにしてくれ」
「誰に物を言っているのかしら。あなたをみすみす狙われる状態にするわけないじゃない」
分かってくれて助かった。
「それじゃあジョブチェンジをするぞ」
「えぇ」
ブレアに触れればいいのかこの距離感でいいのか分からなかったがとりあえずは近くに立ってブレアに対してジョブチェンジしようと試みる。
というか今まで他人にできるかどうか分からなかったからここでできるかどうかが分かる。
『ブレア・ガブリエルのジョブチェンジ可能ジョブ
<剣士><回復使い><炎使い>』
俺よりもなれるジョブは少ないが回復使いと炎使いがなんだか強そうだ。
「ジョブチェンジできるジョブは三つ。剣士、回復使い、炎使い。この三つだ」
「回復使いに炎使い!? ……その希少なジョブになれるのね」
「へぇ、希少なのか。そもそもブレアの今のジョブはなんだ?」
「今のジョブは魔法使いよ」
最初は魔法使いで回復使いと炎使いがジョブチェンジできる。……もしかしてジョブのレベルを上げたらジョブチェンジ可能ジョブが増える? いやまあブレアにその可能性があっただけかもしれない。
「それでどうする?」
「……三つともジョブを解放させて、炎使いになるわ」
「それなら残りのジョブチェンジ数は二回になるがいいか?」
「……回数で言ってしまったらそうなるわね。五回から五人という条件にしてもらえないかしら」
「分かった。それなら残りジョブチェンジ数は四人だ」
どうせ簡単だし初回サービスということで五人という条件を呑み、ブレアのジョブを剣士、回復使い、炎使いの順にジョブチェンジさせた。
俺がブレアのことを見ても分からないがブレア自身は変化にすぐ理解した様子だ。それはもう嬉しそうな顔をしている。
「ふふふっ……これで馬鹿にしたあいつらを馬鹿にできる……!」
うわぁ、すごく闇を感じてしまったなー。
「そんなことってなにかしら?」
俺の一言は地雷だったらしく女性は少しキレていた。
「悪い悪い。俺はこの世界に来たばかりなんだからジョブチェンジの有用性があまり分かっていないんだよ」
今のところジョブごとのステータスがプラスされているくらいしか分かっていない。
だがそれだけでもかなり強いことは確かだ。
「それなら教えてあげるわ。この世界でレベルを上げるためにはレベルが近い相手でなければ経験値を得られないの。だからステータスが弱ければ経験値が得られるレベルのモンスターを倒すことができず、弱いモンスターを倒したところで経験値が得られない。つまりはそれがその人の限界ということになるわ」
「だからジョブチェンジをすると。でもジョブを変えたとしてもまた同じようになるかもしれないだろ」
「……あなた、分かっていない? それとも分かっていながらそう言っている?」
こいつは分かっている。でもジョブチェンジが希少なのにどうしてステータスがプラスされることを知っているんだ?
他にもいるにはいるのか? だが一人とか二人とかそのレベルとか。
「何がだ?」
「……分かっているけど言わないつもりね。いいわ、言ってあげる。ジョブチェンジをすれば前のジョブのステータスは引き継がれる。これでいい?」
「あぁ。俺の認識では解放したジョブのステータスがプラスされているぞ」
やっぱり俺の認識は間違っていないようだな。
「えっ……そうなの……?」
「ん? それは知らなかったのか?」
「……知らないわ」
「どういうことだ? ジョブチェンジを使える人がいるから知っているんじゃないのか?」
「いつそんなことを言ったのよ。ジョブチェンジはできない。あなたと、例外の勇者以外は」
勇者……嫌な言葉だ。
俺がここに呼ばれたのも勇者を望んでのことだった。
「勇者は最初からなっているわけではないわ。勇者は神に認められた強者がなれるもの。認められた暁にはジョブが勇者へと変わる。勇者になればLv1の状態になるけれど前のジョブのステータスは受け継がれる、ということは知られているわ」
「それで引き継がれるって言っていたのか」
俺たちは真なる強者になるために呼ばれたものたちだったのか。
それでステータスが低い俺は鼻から勇者に選ばれないと思われていたわけか。
つまりは俺のこのスキルは異常で神にも匹敵する力を持っているわけか。
「あなたの希少性を再認識したかしら?」
「あぁ、した。それで君のジョブチェンジをすればいいんだろ?」
「分かったのならこっちに来なさい」
なんだ、拉致でもされるのか?
でもここで従わないわけにもいかないからな。警戒しながらも見知らぬ女性に続く。
看板がある建物に入るとそこは宿屋だったらしく部屋を一室借りて俺と女性はそこに入る。
「どうして俺は部屋に連れ込まれているんだ?」
「その言い方はやめなさい。あなた、ジョブチェンジをするのに周りの目を気にしなさすぎよ」
俺の見た目は特に変わっていないはずだ。
「……分かっていない顔ね。それなら教えてあげる。ジョブが解放されたことであなたの魔力は確実に上がっているわ。それなのにあんな街中でするのだから魔法をかじっている人ならすぐに分かるわよ」
「そうだったのか。変化がないから大丈夫だと思っていたが、気を付けておかないとな」
「そうしなさい」
だからこの宿に来たのか。怪しまれないために。
「自己紹介がまだだったな。俺は宮藤万理。異世界人だ」
「知っているわ。私はガブリエル家のブレアよ」
ガブリエル家……やっぱりこの国は天使の名前がついているのか。この国だってセラフィムって名前だし。
「かなり偉い家か?」
「よく分かったわね。ガブリエル家は公爵家よ」
偉いな。ていうかそんな貴族のお嬢さんが街にいるとは思わなかったが。
「それで、ブレアをジョブチェンジさせるってことでいいんだよな?」
「えぇ、やってちょうだい」
「その前に一つ、お願いがあるんだ」
相手がお偉いだとしてもこうしてつかんだ出会いだ。このチャンスを逃すわけにはいかない。
「なに?」
「俺はさっき城から追い出されたばかりで右も左も分からない。だから色々と教えてくれると助かる」
「……それなら五回のジョブチェンジであなたに人をつけてあげる。どう?」
「いいぞ。でも周りに俺がジョブチェンジできるってことを知られないようにしてくれ」
「誰に物を言っているのかしら。あなたをみすみす狙われる状態にするわけないじゃない」
分かってくれて助かった。
「それじゃあジョブチェンジをするぞ」
「えぇ」
ブレアに触れればいいのかこの距離感でいいのか分からなかったがとりあえずは近くに立ってブレアに対してジョブチェンジしようと試みる。
というか今まで他人にできるかどうか分からなかったからここでできるかどうかが分かる。
『ブレア・ガブリエルのジョブチェンジ可能ジョブ
<剣士><回復使い><炎使い>』
俺よりもなれるジョブは少ないが回復使いと炎使いがなんだか強そうだ。
「ジョブチェンジできるジョブは三つ。剣士、回復使い、炎使い。この三つだ」
「回復使いに炎使い!? ……その希少なジョブになれるのね」
「へぇ、希少なのか。そもそもブレアの今のジョブはなんだ?」
「今のジョブは魔法使いよ」
最初は魔法使いで回復使いと炎使いがジョブチェンジできる。……もしかしてジョブのレベルを上げたらジョブチェンジ可能ジョブが増える? いやまあブレアにその可能性があっただけかもしれない。
「それでどうする?」
「……三つともジョブを解放させて、炎使いになるわ」
「それなら残りのジョブチェンジ数は二回になるがいいか?」
「……回数で言ってしまったらそうなるわね。五回から五人という条件にしてもらえないかしら」
「分かった。それなら残りジョブチェンジ数は四人だ」
どうせ簡単だし初回サービスということで五人という条件を呑み、ブレアのジョブを剣士、回復使い、炎使いの順にジョブチェンジさせた。
俺がブレアのことを見ても分からないがブレア自身は変化にすぐ理解した様子だ。それはもう嬉しそうな顔をしている。
「ふふふっ……これで馬鹿にしたあいつらを馬鹿にできる……!」
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