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26:換金
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少しだけ自信を取り戻したエマは宿屋に置き、俺たち四人は改めてダンジョンギルドに向かった。
さっきはエマの騒動があったから換金ができていなかったからな。
ついて行きたそうなエマであったが場所がダンジョンギルドだと伝えれば大人しく宿屋に待っておく選択肢をしてくれた。
「ねー、次はどのジョブのレベルを上げたらいいと思うー?」
「そうだな……ルナがまだ上げていないのは狂戦士、盾使いの二つか。元の騎士はレベルはいくつなんだ?」
「よんじゅーさーん」
「それを上げて上級ジョブにできないか試してみてもいいかもしれないな」
「それいいかもー。でも今は敵を引き付けるよりも戦いたい気分かなー」
「そういう時期か」
「そー」
俺とルナがこうして会話しているだけでブレアから声が上がることがない。
いつもなら俺とルナとの会話に無理やり混ざってくるのに今はそれがない。
それどころか無表情で歩いているのがかなり怖いところではある。
俺たち四人はダンジョンギルドに戻ってくればさっきまでいたメンツがいなくなったからか、特に注目されることはなかった。
受付に向かえば笑顔で受付嬢が出迎えてくれた。
「ダンジョンギルドへようこそ。今日はどのようなご用件ですか?」
「魔石と素材の換金をお願いします」
ブレアが前に出なかったから今日は俺が前に出て受付嬢にそう伝える。
「かしこまりました。ではこちらへどうぞ」
「アニー、頼む」
「はい」
アニーが回収してくれていたから総量がどれくらいになっているのかは理解していない。
でもこうして結果だけを見るのはワクワクするものだからアニーが手から取り出しているのを見ていれば大きなスペースはすぐにいっぱいになった。
「こ、これほどの量とは……」
「まだ半分以上残っています」
「まだあるのですか!? しょ、少々お待ちくださいっ!」
こんないっぱいになったのにまだ半分以上残っているのか。それは楽しみすぎるな。
でもこんな大量の魔石と素材を持ってこられるダンジョンギルドは大変だなぁと思っておく。相手は仕事だからかわいそうとは思わない。
受付嬢は急いで裏に引っ込み、上司であろう四十代くらいの女性を連れてきた。
「奥にどうぞ。こちらでは対応しきれませんので」
「分かりました」
俺たちはダンジョンギルドの奥へと案内される。
部屋に入ればそこには大量に入るカゴやトレイが用意されていた。
「こちらにお出しください」
四十代の女性に言われアニーは魔石と素材を次々に出していく。
それが満タンになればダンジョンギルドの職員がそれを運び、またアニーが取り出すということが続いた。
「随分とお持ち込みになられましたね」
「はい」
その間に四十代の女性にそう話しかけられた。
「一昨日もこちらにお持ち込みになられていますよね?」
「そうですね」
「これほどの量を獲得するとなると、かなりのお時間がかかりそうですが」
ただ話しかけられるわけがないか。こいつは俺たちの事情を聞こうとしている。
「普通ならそうでしょうね」
「かなりの実力をお持ちのようですね。どこかのクランに所属していますか?」
「いえ特には」
「それならばパーティに所属しているとか」
「そういうわけではありませんね。俺たちは知り合いでダンジョンに潜っているだけです」
「そうですか……皆さまは今まで全く話に上がったことがない探索者です。ダンジョンに潜るのは前回が初めてでいらっしゃいますか?」
「そんな感じです」
何を言いたいのかハッキリとしてほしいものの、ここで騒ぎを起こすのは得策ではないから適当に流す。
「最近はダンジョン内での窃盗が行われています。ダンジョン初心者でこれほどの荷物をお持ちの皆様にご忠告をと思いまして」
「これくらいゲットできるんですから人間相手なんて気にする必要もありませんよ」
それにアニーが収納してくれているんだから窃盗される可能性もない。
こいつは俺たちがどんなやつか探っている状態なのかな? 何か窃盗の事件があってそれを疑っている線も考えられるけど。
「たいくつー」
待たせられている間、ルナが退屈そうにしている。
その隣でいつもならルナに話しかけているブレアが本を読んでいた。あれは魔法の本か?
「先輩、よろしいですか?」
ようやくアニーがすべてを出し終えたころ、魔石を持って出ていた職員が部屋に戻ってきて四十代の女性に声をかけた。
二人は部屋から出て、少ししてからすぐに戻ってきた。
「あのー、探索者カードか冒険者カードをお持ちですか……?」
さっきよりも態度を柔らかくした四十代の女性がそう尋ねてきたから俺は冒険者カードを出した。
「バンリ・クドウ様ですね。お聞きしたいことがありますが、よろしいでしょうか?」
「はい」
「今回は何階層まで行かれましたか……?」
「十三階層です」
「じゅっ!? しょ、少々お待ちください!」
それを聞いた四十代の女性はすぐに部屋から出た。
「ダンジョンの最大踏破階層って出るものなのか?」
「出るよー」
「このザラルダンジョンでは九階層になっています」
「へぇ、それなら更新したわけだ」
だからあんなに急いで出たんだな。というかそれって報告義務とかは発生しないものなのか。
さっきはエマの騒動があったから換金ができていなかったからな。
ついて行きたそうなエマであったが場所がダンジョンギルドだと伝えれば大人しく宿屋に待っておく選択肢をしてくれた。
「ねー、次はどのジョブのレベルを上げたらいいと思うー?」
「そうだな……ルナがまだ上げていないのは狂戦士、盾使いの二つか。元の騎士はレベルはいくつなんだ?」
「よんじゅーさーん」
「それを上げて上級ジョブにできないか試してみてもいいかもしれないな」
「それいいかもー。でも今は敵を引き付けるよりも戦いたい気分かなー」
「そういう時期か」
「そー」
俺とルナがこうして会話しているだけでブレアから声が上がることがない。
いつもなら俺とルナとの会話に無理やり混ざってくるのに今はそれがない。
それどころか無表情で歩いているのがかなり怖いところではある。
俺たち四人はダンジョンギルドに戻ってくればさっきまでいたメンツがいなくなったからか、特に注目されることはなかった。
受付に向かえば笑顔で受付嬢が出迎えてくれた。
「ダンジョンギルドへようこそ。今日はどのようなご用件ですか?」
「魔石と素材の換金をお願いします」
ブレアが前に出なかったから今日は俺が前に出て受付嬢にそう伝える。
「かしこまりました。ではこちらへどうぞ」
「アニー、頼む」
「はい」
アニーが回収してくれていたから総量がどれくらいになっているのかは理解していない。
でもこうして結果だけを見るのはワクワクするものだからアニーが手から取り出しているのを見ていれば大きなスペースはすぐにいっぱいになった。
「こ、これほどの量とは……」
「まだ半分以上残っています」
「まだあるのですか!? しょ、少々お待ちくださいっ!」
こんないっぱいになったのにまだ半分以上残っているのか。それは楽しみすぎるな。
でもこんな大量の魔石と素材を持ってこられるダンジョンギルドは大変だなぁと思っておく。相手は仕事だからかわいそうとは思わない。
受付嬢は急いで裏に引っ込み、上司であろう四十代くらいの女性を連れてきた。
「奥にどうぞ。こちらでは対応しきれませんので」
「分かりました」
俺たちはダンジョンギルドの奥へと案内される。
部屋に入ればそこには大量に入るカゴやトレイが用意されていた。
「こちらにお出しください」
四十代の女性に言われアニーは魔石と素材を次々に出していく。
それが満タンになればダンジョンギルドの職員がそれを運び、またアニーが取り出すということが続いた。
「随分とお持ち込みになられましたね」
「はい」
その間に四十代の女性にそう話しかけられた。
「一昨日もこちらにお持ち込みになられていますよね?」
「そうですね」
「これほどの量を獲得するとなると、かなりのお時間がかかりそうですが」
ただ話しかけられるわけがないか。こいつは俺たちの事情を聞こうとしている。
「普通ならそうでしょうね」
「かなりの実力をお持ちのようですね。どこかのクランに所属していますか?」
「いえ特には」
「それならばパーティに所属しているとか」
「そういうわけではありませんね。俺たちは知り合いでダンジョンに潜っているだけです」
「そうですか……皆さまは今まで全く話に上がったことがない探索者です。ダンジョンに潜るのは前回が初めてでいらっしゃいますか?」
「そんな感じです」
何を言いたいのかハッキリとしてほしいものの、ここで騒ぎを起こすのは得策ではないから適当に流す。
「最近はダンジョン内での窃盗が行われています。ダンジョン初心者でこれほどの荷物をお持ちの皆様にご忠告をと思いまして」
「これくらいゲットできるんですから人間相手なんて気にする必要もありませんよ」
それにアニーが収納してくれているんだから窃盗される可能性もない。
こいつは俺たちがどんなやつか探っている状態なのかな? 何か窃盗の事件があってそれを疑っている線も考えられるけど。
「たいくつー」
待たせられている間、ルナが退屈そうにしている。
その隣でいつもならルナに話しかけているブレアが本を読んでいた。あれは魔法の本か?
「先輩、よろしいですか?」
ようやくアニーがすべてを出し終えたころ、魔石を持って出ていた職員が部屋に戻ってきて四十代の女性に声をかけた。
二人は部屋から出て、少ししてからすぐに戻ってきた。
「あのー、探索者カードか冒険者カードをお持ちですか……?」
さっきよりも態度を柔らかくした四十代の女性がそう尋ねてきたから俺は冒険者カードを出した。
「バンリ・クドウ様ですね。お聞きしたいことがありますが、よろしいでしょうか?」
「はい」
「今回は何階層まで行かれましたか……?」
「十三階層です」
「じゅっ!? しょ、少々お待ちください!」
それを聞いた四十代の女性はすぐに部屋から出た。
「ダンジョンの最大踏破階層って出るものなのか?」
「出るよー」
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「へぇ、それなら更新したわけだ」
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