転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。

山椒

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04:異世界を満喫しよう

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 両親も安心させることができ、俺は満足してこの異世界のスローライフを満喫することにした。

 他の異世界転移者がどうなっているのかは全く分からないがさすがにもうこっちの世界にきているのだろうな。

 彼らはこの世界で冒険者をするのか、はたまた社畜をするのか、俺のようにスローライフを謳歌するのか。

 もう彼らの顔も思い出せないからどうなっていようがどうでもいいことだ。

 俺の目下の目標はこのチートな箱庭をより良いものにすること。

 今は家とアパートがあるだけでご飯はこの家にあるものだけでなくなればまた創造すればいいのだろうがそれではつまらない。

 こんな力があるのだからもっと良いものを作らないと宝の持ち腐れになってしまうからな。

 食材や日用品であればスーパー。

 食べるものならファストフードやら回転寿司、ピザ屋。

 他にも洋服屋やら家電量販店、本屋など色々とある。

 それをこの世界に作って楽しめば元の世界でスローライフをしていると言っても過言ではない。

 ただ、それをするには元の世界の情報を更新したり店が勝手に運営したり作った状態と同じ状態にするとか、そういう設定をする必要がある。

 この家も水や電気も俺の魔力で賄われている。

 おそらく俺の魔力が多すぎて家とアパートを再現した時も魔力の減少が全く分からなかった。

 えっ、もしかして俺のポイントってめっちゃ多かったのか。それで神をも超越する箱庭になったのか。

 それなら二千万ポイントを割り振った魔法性能で魔力が上がっているのかもしれない。

 さーて、ここから家の周りに……いや待て。それはそれで異世界にきている感じがしないな。

 元の世界でスローライフをしている感じがするのはいい。だがそれはそれで元の世界に縛られている感じがするなー。

 こういうのは異世界風味を漂わせている方が味がする気がする。

 だから……家の地下にでもショッピングモールを作っておくか。それなら外観は損なわれない。

 家の周りはどうしたものか。

 あっ、どうせだから家の周りには木とか作物とかをはやして農業みたいなことをするか。

 作物の育て方が分からなかったらスマホで調べればいいし、何ならそんなことをしなくても俺の能力で自動で育つ、みたいな品種にもできるわけだ。

 えっ、めっちゃ面白そう! スローライフごっこをするためにここら辺を森にしてやるのもあり!

 好きなようにアレンジできるから危険な生物はおらず俺の指定したものしか生きられないようにすればいいじゃん!

 今はまだこの生活を始めていないがそれでもこの俺だけの箱庭を好きにできることはワクワクするものがある。

 いやぁ、あの神? には感謝だな! でも世界は救わないからそこのところはよろしく!
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