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「智樹、手を出してごらん?」
僕は言われるまま右手を差し出した。
何をされるんだろう……
期待と羞恥の両方の感情が入り混じり、僕の鼓動は煩い程に激しく打ち付けた。
兄様が僕の右手を掴み、松下が僕の右足首を掴み、僕の右手首と右足首は、兄様と松本の手によってタイで一纏めに括られた。
「に、兄様……? そんな……ああっ……、いやぁっ……」
片足を高く持ち上げた状態にされた僕の上半身が、突き倒されるように寝台に押し倒された。
瞬間、飛び散る熱い飛沫……
「あっ……、あぁぁっ……!」
僕は悲鳴にも似た声を上げながら、身体をブルブルと震わせた。
「おやおや、まったく智樹ときたら堪え性のない」
兄様が頬を手で拭い、その手をペロリと舐めた。
どうやら僕の飛沫は、兄様の頬を汚してしまったようだった。
「ごめ……なさ、兄……様、ごめん……さい……」
肩で浅い呼吸をしながら、涙の溜まった目で兄様を見る。
「くく……綺麗だよ、智樹。お前には分からないかもしれないけど、智樹の身体から出た物に、汚い物なんて、何一つありはしないんだよ?」
そんなことない……、と僕は首を何度も振って訴える。
だって、こんなにも醜い色と形をした所から吐き出される物が、綺麗な筈がないもの。
兄様の嘘つき……
僕は言われるまま右手を差し出した。
何をされるんだろう……
期待と羞恥の両方の感情が入り混じり、僕の鼓動は煩い程に激しく打ち付けた。
兄様が僕の右手を掴み、松下が僕の右足首を掴み、僕の右手首と右足首は、兄様と松本の手によってタイで一纏めに括られた。
「に、兄様……? そんな……ああっ……、いやぁっ……」
片足を高く持ち上げた状態にされた僕の上半身が、突き倒されるように寝台に押し倒された。
瞬間、飛び散る熱い飛沫……
「あっ……、あぁぁっ……!」
僕は悲鳴にも似た声を上げながら、身体をブルブルと震わせた。
「おやおや、まったく智樹ときたら堪え性のない」
兄様が頬を手で拭い、その手をペロリと舐めた。
どうやら僕の飛沫は、兄様の頬を汚してしまったようだった。
「ごめ……なさ、兄……様、ごめん……さい……」
肩で浅い呼吸をしながら、涙の溜まった目で兄様を見る。
「くく……綺麗だよ、智樹。お前には分からないかもしれないけど、智樹の身体から出た物に、汚い物なんて、何一つありはしないんだよ?」
そんなことない……、と僕は首を何度も振って訴える。
だって、こんなにも醜い色と形をした所から吐き出される物が、綺麗な筈がないもの。
兄様の嘘つき……
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