幻想

夜苑

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いつからか1人でいることが当たり前になった。 


ご飯を食べるときも出かけるときも大抵1人だった。


家族と一緒に暮らしていて、決して仲がいいとは言えないが仲が悪いわけでもなかった。 


愛してもらって感謝もしていた。


だが家族と同じ空間にいることが耐えられなかった。


いや、誰かと同じ空間ないることが耐えられなかった。


息が詰まって仕方がなかった。


できるだけ1人でいたかった。


学校にも友達はいたが行くのは苦痛だった。


狭い教室に閉じ込められている気がして息苦しかった。


身体が弱く、貧血にも良くなった。だか家で貧血になったことは一度もなかった。


学校にいるとどうしようもなく襲ってくる。


貧血の辛さはきっと体験した人にしかわからないだろう。


吐き気、めまい、腹痛、頭痛が一気に押し寄せ、死にたくなるほどの辛さだった。


だからと言って学校を休んだことはなかった。


休むことは貧血になる以上に苦しいことだったから。


友人は人を外見で好きになるような人だった。


それに対して軽蔑したり嫌悪感を抱いたりすることはなかった。


だが私にはよく分からなかった。


人を今まで好きになったことは一度もない。


好きな人に毎日メッセージを送る友人のことが理解できなかった。


そんなことをして疲れないのか、送る内容を考えるのはめんどくさくないのか。


そんなことしか考えられなかった。


私は誰かを好きなったことはない、犬や猫、子どもも大嫌いな冷たい人間だ。








いつかこんな人間にも大切に思える存在ができるだろうか。


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