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探ってみよう
しおりを挟む(彼女視点)
男が顔を背けて体を小刻みに震わせている。
顔は青く、さっきと打って変わって怖がっている様子だ。
さっきまでのあれは、喜んでいらっしゃったのか……ふーん……
私は男の肋骨の辺りを手でそっと掴む。
ピクッと男が震える。
さっきの様子から痛くはないんだろうが……
すーっと手を下に持っていく、股間まで手を持っていくとそっと男の陰経に触った。
もう一度ピクッと男が震えた。
男は目を見開いて、奇妙なものでも見る目で私の事を見ている。
まさか、自分が襲われるとは思っていなかったのだろう……
ちょっとした優越感に浸る。
さて、此処からが正念場だ……
私はこの男とセックスする気は無い。
だがこの男に無理矢理襲われるという感覚の恐怖を味わって頂く為に、できる限りの性的興奮を味わって貰わなくてはならない。
決して、私がちょっとやって見たかったからなどという不埒な理由では無い。
片手を陰経に絡ませたまま、男の轡をもう一度取る。
取った方の手で男の頭を抑え、再びデープキスをしていく。
歯に舌を沿わせた時よりも舌に絡ませた時の方が反応がよかった様に思われる為、舌に舌を絡ませていく。
「んっ……」
同時に陰経を絡ませた手に力を入れる。
キュッと陰経の中心辺りを押すと男の体がビクッと動いた。
此処からは男の反応を見ながら慎重にである。
男の青かった顔は再び真っ赤になっている。
呼吸は荒くなり、舌を抜くたび「はぁっはぁっ」と口で呼吸する。
陰経の扱いは難しい。
舌を舐め回した時の反応なのか、陰経をいじった時の反応なのかは舌の反応がわかってきたので大体わかる様になった。
ちょっと痛い時は本当に僅かに眉を潜めるか、反応しない。
気持ちがいい時は、キスしながら「んんっ!」と喘ぎ声を上げる。
ツボは大体抑えられたかな……
そんな感じで体力おばけな私は、彼が疲れて眠るまで彼の体を弄った。
(彼視点)
震えているのは、彼女が好きだからだ。
怯えているのは彼女に嫌われるのが怖いからだ。
彼女は、そんな私の心情を知ってか知らずか、私の体を上から下まで眺めると、
ニコッと天使の様に微笑んで、私の肋骨にそっと手を寄せた。
彼女はその手でそのまま私の股間まで持ってくると、そっと私の陰経を掴む。
大分予想していなかった展開に私は驚いて、彼女をじっと見つめる。
どういう……つもりだ?
彼女が、そっと私の轡を取る。
私は彼女に再びキスされる。
さっきの様に歯に舌を這わせる事はなく、舌のみに舌を絡ませてきた。
「んっ……」
思わず声が出た、涙も出た。
嬉しかった、まるで気にも止めていないかの様に私の体を見てくれたのが。
息が荒くなる。
彼女が私の口の中と下腹部を蹂躪する。
手足の自由は効かず、顔を動かそうとしても戻される私は、そのうち抵抗を諦めて肩から力を抜く。
されるがままにしているだけなのに、彼女のキスや陰経の扱い方は徐々に私が興奮するやり方に変わっていき、私は目を回し始める。
元々体力もなく、力も強く無い私は、動いていなかったにもかかわらず動けなくなり、疲れてあっと言う間に眠ってしまった。
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