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第1章
伝承。そして、ギルド長。(2/4改定)
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カナ達が立ち去っていった後の食堂。
一人、シロウは先ほど洗った皿を布巾で磨き上げていた。しかし、その手は一向に進まないのであった。
何故ならば、シロウの頭に引っかかる事があり、それはこの国に深くから伝わる御伽噺から作られたという詩が所以であった。
その為、シロウは一人、その詩を繰り返しリズムに乗せて何度も紡いでいたのであった。
「『我、アルラトと深く縁を結ぶモノ、我、6つの星と共にあるもの。
我、貌無き混沌の神と縁を結んだもの。
己が作り出した妄執と固定概念に囚われた時、世界に現れしは人と欲望に紛れし穢らわしき現れん。
緑豊かな国土を揺るがし、この国が、民が通るべき道筋を歪め、聖杯を貶めんとする時、我、黒き衣を纏いて、己が白き従者と共に時と狭間を超えてこの地に立たん』……まさか、な。あの二人が。御伽噺だろう、その話は。であるなら……」
露骨過ぎる程に、タイミングよく現れたあの二人の存在に所詮御伽噺と片付けられない予感を感じつつ一人苦笑いをしたのだった。
その中、闇に紛れて急に現れた不自然な虹色の蝶にシロウの表情は苦くも引き締まっていったのであった。そして、ただ一言だけ漏らしたのであった。
「……もう、やめてくれないか。」
--------------------------------
同時刻、サーフェイスのギルド内応接間にて。
女といかにも恰幅のいい髭の男が机を挟んで向かい合っている。
その女とは、ハイネ。男の方は、ギルドの中で一番権力を持つギルド長に就任している。
男の名は、コルダデソルトJr。父親からギルドを引き継いだばかりの所謂お坊っちゃまであり、権力者には甘く庶民には厳しいと言う専らの噂の男である。
彼は、ハイネの提出した書類をわざとらしくヒラヒラと振って机に叩きつける。顔はすでに真っ赤である。
「この報告書は、なんでしゅか。本日登録にきた正体不明の男女が、ギルドランク判別用の水晶に触れたところ、存在しない闇属性と光属性を示した挙句にBランク相当、そして、Cランクの輩を殺した上に、僕ちゃんに謁見せずに帰宅したでしゅと!嘘をつくのも大概にしなしゃい!御伽噺を語る輩など、僕は許さにゅぞ」
己が書き上げた報告書をぞんざいに扱われてハイネの額には青筋が立っていたが、この男は気づくはずもなく。一応、上司にあたるのでハイネは怒りを抑えて頷き口を開いたのであった。
「事実です。私も闇属性と光属性の反応が出るなど御伽噺の中でしかあり得ないと思っていました。ですが、実在しました。カナという少女が水晶に闇属性を示す紫の反応を。従者であろうセトという青年が光属性を示す水晶を光らせる反応を示し、タイミングよく絡んできた冒険者との決闘の中で、闇と光の魔力をそれぞれ出していた。ギルド長も確認したはずです。あの常軌を逸した戦い。そして、ザーコとそのパートナーの結末を。私としては、人間が獣の姿になってしまうことにも疑念が拭えません。そう言ったことがまかり通るなら、モンスターが街に入ってきていてもわからないということになりますが。……彼女達は当面静観することを進言します。恐らく二人はBランクとは言え、力を完全には制御しきれてはいないと見受けられます。それに、御伽噺の中に出てくる二人に酷似しています。流石に、御伽噺は御伽噺ですから、信憑性はないとはいえ、万が一という事もあり得ないとは言い切れません。……あの二人はステラの面々と知り合ったようですので、暴発しても抑止力にはなるかと」
一部に皮肉を含め、一度に吐き捨てたハイネの様子に、コルダデソルトJrはフンと鼻を鳴らしつつ、にわかに信じられない様子を見せている。人が獣に変わったという前代未聞の事態にもなぜか落ち着き払っているし、人を使わせたという事もしていないらしい。
「たしかに。たしかに反応も、決闘も先程全て確認したでしゅ。……僕ちんも水晶の故障とは言い難いでしゅ。……由々しき事態でしゅな。ハイネ。人が獣に変わったのは無論女皇に報告はしておくでしゅ。故に他言無用ゅぞ。…………カナとセトという輩も無論、皇都に報告しゅるでしゅ。故に心配はないでしゅ。報告をあげたことに関しては評価するでしゅ。報告ご苦労。2人に関しては、皇都での決定を待って我らも行動するでち。さあ明日も早いでしゅ帰宅するでち」
「ちょ、意味が……!」
真っ赤な顔をそのままに偉そうに、そう言い放てばハイネを立ち上がらせさっさと部屋から追い出そうとしている。
そういった態度に不信感を覚えたハイネだが、流石に向こうは男故にずるずると押し切られそのまま
部屋の外に出されてしまった。慌ててドアを叩くが返答はない。
「ギルド長!」
暫しドアを叩いて返答がなく、これ以上何かを見込めないと理解したハイネは、トボトボとギルドの建物を出て行く。ただ、その心に浮かぶは疑念と謎だらけのギルド長の態度である。
「……一体、あの御伽噺の詩は何なのかしら……それに、ギルド長は一体何を知っているというのかしら……」
ハイネは、1人帰宅をしながら浮かぶ疑問を抱えていたのだった。
--------------------------------
ハイネを追い出した後、コルダデソルトJrは慌てて、応接間を飛び出し己の部屋であるギルド長室へと戻れば即座に鍵を閉め誰もいないことを確認するようにキョロキョロと辺りを見回してそのままカーテンを閉める。
そのまま、ゆっくりと部屋の本棚を一つズラせば隠し扉が現れそれを迷いなく潜って行く。そこは、隠し部屋のようだ。
その中は石造りで作られ、その中央に一つだけポツリと水の張った洗面器程の金の杯が存在しているだけの空間であった。
コルダデソルトJrは、杯に近づけば魔力を流して起動させる。魔力が流れれば水面は数度揺れ、先程までコルダデソルトJrの恰幅の良い御姿を映していたが、すぐに豪華絢爛な部屋を映し出す。その画面には明らかに高価そうな装飾の椅子に座り、上半身裸の美少年たちを侍らせ、挙句に足置きにすらし、ピンク色の瞳にピンクの髪をボブにした女が現れたのだった。女は若い娘が着るような純白で露出度の高いのドレスを着ている。
コルダデソルトJrは、その姿に一瞬顔を引きつらせたが、即座に口を開く。
「我が国を統べる女皇様。ジュリア女皇様。サーフェイスギルド長、コルダデソルトJrでございます。急ぎ報告を」
コルダデソルトJrからの突然の接触だが、明らかに嫌そうに目を背けている。
そう、その女こそ、港街サーフェイスが属するクリタミナ皇国を統べるジュリア女皇なのである。
「なによ、くだらない事だったら、処刑するわよ」
どうやら高圧的な言葉を発するあたり、明らかに機嫌は悪いようだ。
------------------------------
閲覧ありがとうございます。
お久しぶりです。着実に物語の登場人物たちが揃ってきました。
後程該当項目を更新いたします。
また次回もよろしくお願いします。
一人、シロウは先ほど洗った皿を布巾で磨き上げていた。しかし、その手は一向に進まないのであった。
何故ならば、シロウの頭に引っかかる事があり、それはこの国に深くから伝わる御伽噺から作られたという詩が所以であった。
その為、シロウは一人、その詩を繰り返しリズムに乗せて何度も紡いでいたのであった。
「『我、アルラトと深く縁を結ぶモノ、我、6つの星と共にあるもの。
我、貌無き混沌の神と縁を結んだもの。
己が作り出した妄執と固定概念に囚われた時、世界に現れしは人と欲望に紛れし穢らわしき現れん。
緑豊かな国土を揺るがし、この国が、民が通るべき道筋を歪め、聖杯を貶めんとする時、我、黒き衣を纏いて、己が白き従者と共に時と狭間を超えてこの地に立たん』……まさか、な。あの二人が。御伽噺だろう、その話は。であるなら……」
露骨過ぎる程に、タイミングよく現れたあの二人の存在に所詮御伽噺と片付けられない予感を感じつつ一人苦笑いをしたのだった。
その中、闇に紛れて急に現れた不自然な虹色の蝶にシロウの表情は苦くも引き締まっていったのであった。そして、ただ一言だけ漏らしたのであった。
「……もう、やめてくれないか。」
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同時刻、サーフェイスのギルド内応接間にて。
女といかにも恰幅のいい髭の男が机を挟んで向かい合っている。
その女とは、ハイネ。男の方は、ギルドの中で一番権力を持つギルド長に就任している。
男の名は、コルダデソルトJr。父親からギルドを引き継いだばかりの所謂お坊っちゃまであり、権力者には甘く庶民には厳しいと言う専らの噂の男である。
彼は、ハイネの提出した書類をわざとらしくヒラヒラと振って机に叩きつける。顔はすでに真っ赤である。
「この報告書は、なんでしゅか。本日登録にきた正体不明の男女が、ギルドランク判別用の水晶に触れたところ、存在しない闇属性と光属性を示した挙句にBランク相当、そして、Cランクの輩を殺した上に、僕ちゃんに謁見せずに帰宅したでしゅと!嘘をつくのも大概にしなしゃい!御伽噺を語る輩など、僕は許さにゅぞ」
己が書き上げた報告書をぞんざいに扱われてハイネの額には青筋が立っていたが、この男は気づくはずもなく。一応、上司にあたるのでハイネは怒りを抑えて頷き口を開いたのであった。
「事実です。私も闇属性と光属性の反応が出るなど御伽噺の中でしかあり得ないと思っていました。ですが、実在しました。カナという少女が水晶に闇属性を示す紫の反応を。従者であろうセトという青年が光属性を示す水晶を光らせる反応を示し、タイミングよく絡んできた冒険者との決闘の中で、闇と光の魔力をそれぞれ出していた。ギルド長も確認したはずです。あの常軌を逸した戦い。そして、ザーコとそのパートナーの結末を。私としては、人間が獣の姿になってしまうことにも疑念が拭えません。そう言ったことがまかり通るなら、モンスターが街に入ってきていてもわからないということになりますが。……彼女達は当面静観することを進言します。恐らく二人はBランクとは言え、力を完全には制御しきれてはいないと見受けられます。それに、御伽噺の中に出てくる二人に酷似しています。流石に、御伽噺は御伽噺ですから、信憑性はないとはいえ、万が一という事もあり得ないとは言い切れません。……あの二人はステラの面々と知り合ったようですので、暴発しても抑止力にはなるかと」
一部に皮肉を含め、一度に吐き捨てたハイネの様子に、コルダデソルトJrはフンと鼻を鳴らしつつ、にわかに信じられない様子を見せている。人が獣に変わったという前代未聞の事態にもなぜか落ち着き払っているし、人を使わせたという事もしていないらしい。
「たしかに。たしかに反応も、決闘も先程全て確認したでしゅ。……僕ちんも水晶の故障とは言い難いでしゅ。……由々しき事態でしゅな。ハイネ。人が獣に変わったのは無論女皇に報告はしておくでしゅ。故に他言無用ゅぞ。…………カナとセトという輩も無論、皇都に報告しゅるでしゅ。故に心配はないでしゅ。報告をあげたことに関しては評価するでしゅ。報告ご苦労。2人に関しては、皇都での決定を待って我らも行動するでち。さあ明日も早いでしゅ帰宅するでち」
「ちょ、意味が……!」
真っ赤な顔をそのままに偉そうに、そう言い放てばハイネを立ち上がらせさっさと部屋から追い出そうとしている。
そういった態度に不信感を覚えたハイネだが、流石に向こうは男故にずるずると押し切られそのまま
部屋の外に出されてしまった。慌ててドアを叩くが返答はない。
「ギルド長!」
暫しドアを叩いて返答がなく、これ以上何かを見込めないと理解したハイネは、トボトボとギルドの建物を出て行く。ただ、その心に浮かぶは疑念と謎だらけのギルド長の態度である。
「……一体、あの御伽噺の詩は何なのかしら……それに、ギルド長は一体何を知っているというのかしら……」
ハイネは、1人帰宅をしながら浮かぶ疑問を抱えていたのだった。
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ハイネを追い出した後、コルダデソルトJrは慌てて、応接間を飛び出し己の部屋であるギルド長室へと戻れば即座に鍵を閉め誰もいないことを確認するようにキョロキョロと辺りを見回してそのままカーテンを閉める。
そのまま、ゆっくりと部屋の本棚を一つズラせば隠し扉が現れそれを迷いなく潜って行く。そこは、隠し部屋のようだ。
その中は石造りで作られ、その中央に一つだけポツリと水の張った洗面器程の金の杯が存在しているだけの空間であった。
コルダデソルトJrは、杯に近づけば魔力を流して起動させる。魔力が流れれば水面は数度揺れ、先程までコルダデソルトJrの恰幅の良い御姿を映していたが、すぐに豪華絢爛な部屋を映し出す。その画面には明らかに高価そうな装飾の椅子に座り、上半身裸の美少年たちを侍らせ、挙句に足置きにすらし、ピンク色の瞳にピンクの髪をボブにした女が現れたのだった。女は若い娘が着るような純白で露出度の高いのドレスを着ている。
コルダデソルトJrは、その姿に一瞬顔を引きつらせたが、即座に口を開く。
「我が国を統べる女皇様。ジュリア女皇様。サーフェイスギルド長、コルダデソルトJrでございます。急ぎ報告を」
コルダデソルトJrからの突然の接触だが、明らかに嫌そうに目を背けている。
そう、その女こそ、港街サーフェイスが属するクリタミナ皇国を統べるジュリア女皇なのである。
「なによ、くだらない事だったら、処刑するわよ」
どうやら高圧的な言葉を発するあたり、明らかに機嫌は悪いようだ。
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