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おもて と うら
しおりを挟む
きこえますか
そちらは はれていますか
こちらは とても あついです
ぼくの こきょうでは
たいようが しずまなくなって
ひゃくねんめ の きねんびです
こうてんを やめた ぼくらのほしは
あと ごじゅうねんで
たいように ぶつかるようです
でも そのしゅんかんは
ぼくには わからないでしょう
にじゅう と ごねんごには
すべてが ひからびてしまう ようなので
けいさんは あっているはずですが
ついに しょうめいできないのが
ざんねん
いま ほしの はんたいがわには
ぼくのこいびとが すんでいます
かのじょの こきょうは
たいようが のぼらなくなって
ひゃくねんめ の きねんびです
ねん に いちど
こごえた かのじょは ぼくがつくった
このぼーとのいえに ひっこしてくる
ゆだった ぼくは そのあいだ
かのじょの こおりのいえに すむ
このこえを ふきこんでいる まいとし このひに
どうじに しゅっぱつして いえをこうかんします
いえのこうかんを するたびに
おきてがみを おいていくんだ
しゃしんでしか しらないけど
とても すてきなひとです
いっしょに おなじいえに すみたいと
おもう ときも ある
つうしんきで いまなにをしているのか
どんなこえではなすのか
ききたいときも
だけど いまのままでも
いいかなとも
おもっていて
なぜなら
とおくから おもっている ほうが
ずっとながく あいしていられる きがするから
それにしても
うちゅうのこえを さがしているひとが
こんな のろけばなし
きいてくれるのかな
まあいいや
あと にじゅうごねんの あいだ
ぼくらは このほしを ぐるぐる
あるきまわる ことでしょう
そのころにはもっと
おじいちゃん と おばあちゃんに
なっているかも しれないけど
ぼくら は しあわせです
ひとり と ひとり
たいへんな ときもあるけど
とてもしあわせで
とおくて ちかい
りんじんの あなたに
さち あらんことを
ねっちゅうしょうには きをつけて
◆
きこえますか
そちらは ほし が みえますか
こちらは とても さむいです
あたし の こきょうは
たいよう が のぼらなくなって
ひゃくねんめ を むかえました
まわりかた を わすれた このほしは
あと ごじゅうねん で
たいよう に ぶつかる のだと
でも その しゅんかん は
あたし には わからないでしょう
にじゅうごねんご には
ちひょう の すべて は
ひからびて しまう ので
あのひとの かせつ の とおりなら
この ほし の はんたいがわ に
あたしの こいびと が います
かれの こきょう は
たいよう が しずまなくなって
ひゃくねんめ
ねん に いちど
かれ は りょう を とり に
この こおりの いえへ
ひっこして きます
そのあいだ あたし は
だん を とり に
かれ の ぼーと へ
このこえを きろくしている まいとし
このひ どうじに しゅっぱつ する
いえ を こうかんするために
かいわ は てがみ でしか したことがない
かれのかお ずっとむかしに てれびで みたっきり しりあう まえに
ちょっと だらしないけど あいじょうぶかい ひとなのよ
きょねん の おきてがみに
あたしの いまの しゃしん が ほしいと
かいてあったけど
かめらが こわれてなくても
はずかしくて みせられないわ
かれは このほしの ききを
ずっとまえから しっていました
いだいな ひとなんです
その かれを おいて みな いみんせんに のって
とおくへ にげてしまった
かれは ほしのめつぼうを かんさつするのだと いっていました
かれを だれひとり みとらないなんて しんじられなくて
だから あたしも のこりました
それなのに いまになっても かれのそばへ いけないまま
できることなら
いっしょに おなじいえに すみたい
のどがこおるほどの さむさがなければ
つうしんきで いま なにをしているのか
どれほど おもっているのか
かれと こえで はなしがしたい
あつい ひざし よりも
いきている ぬくもりで あたたまりたいと
いつも ねがっていたの
だから きめました
あたしが がまんすれば
こうかんのたびに でなければ
このちへ すずみにきた かれに
あえるでしょう
みにくい ろうばのすがたを
かれに みせるしか ないけど
それでも いちどだけ
あのひとにあえるなら いいの
それに かれもすっかり おじいちゃんに
なっているだろうし
おたがいさま よね
とおくで おもっているほうが
ずっとながく あいしてくれるのだと しても
かれのいない いえで
かれの こんせきを たどって
くらすのも しあわせ だったわ
けれど それいじょうの しあわせを
のぞむ あたしを ゆるしてください
すとーぶの ねんりょうが
なくなって しまったの
こおりは ねんねん とけていくけど
あたしの こきょうは かわらず
さむいままね
あのひとに あえたら
ひる と よる の こっきょうに
いえを たてようって ていあん するわ
どうして いままで おもいつかなかったのか ふしぎね
あのひとも よろこんで くれるかしら
きっと よろこんで くれるわよね
これを きいてる あなたも
なにかを けつだん したのなら
きっと うまく いくから
そう しんじていて
とおくて ちかい
りんじんのあなたに
ゆうき を
あたたかくして ねないとだめよ
そちらは はれていますか
こちらは とても あついです
ぼくの こきょうでは
たいようが しずまなくなって
ひゃくねんめ の きねんびです
こうてんを やめた ぼくらのほしは
あと ごじゅうねんで
たいように ぶつかるようです
でも そのしゅんかんは
ぼくには わからないでしょう
にじゅう と ごねんごには
すべてが ひからびてしまう ようなので
けいさんは あっているはずですが
ついに しょうめいできないのが
ざんねん
いま ほしの はんたいがわには
ぼくのこいびとが すんでいます
かのじょの こきょうは
たいようが のぼらなくなって
ひゃくねんめ の きねんびです
ねん に いちど
こごえた かのじょは ぼくがつくった
このぼーとのいえに ひっこしてくる
ゆだった ぼくは そのあいだ
かのじょの こおりのいえに すむ
このこえを ふきこんでいる まいとし このひに
どうじに しゅっぱつして いえをこうかんします
いえのこうかんを するたびに
おきてがみを おいていくんだ
しゃしんでしか しらないけど
とても すてきなひとです
いっしょに おなじいえに すみたいと
おもう ときも ある
つうしんきで いまなにをしているのか
どんなこえではなすのか
ききたいときも
だけど いまのままでも
いいかなとも
おもっていて
なぜなら
とおくから おもっている ほうが
ずっとながく あいしていられる きがするから
それにしても
うちゅうのこえを さがしているひとが
こんな のろけばなし
きいてくれるのかな
まあいいや
あと にじゅうごねんの あいだ
ぼくらは このほしを ぐるぐる
あるきまわる ことでしょう
そのころにはもっと
おじいちゃん と おばあちゃんに
なっているかも しれないけど
ぼくら は しあわせです
ひとり と ひとり
たいへんな ときもあるけど
とてもしあわせで
とおくて ちかい
りんじんの あなたに
さち あらんことを
ねっちゅうしょうには きをつけて
◆
きこえますか
そちらは ほし が みえますか
こちらは とても さむいです
あたし の こきょうは
たいよう が のぼらなくなって
ひゃくねんめ を むかえました
まわりかた を わすれた このほしは
あと ごじゅうねん で
たいよう に ぶつかる のだと
でも その しゅんかん は
あたし には わからないでしょう
にじゅうごねんご には
ちひょう の すべて は
ひからびて しまう ので
あのひとの かせつ の とおりなら
この ほし の はんたいがわ に
あたしの こいびと が います
かれの こきょう は
たいよう が しずまなくなって
ひゃくねんめ
ねん に いちど
かれ は りょう を とり に
この こおりの いえへ
ひっこして きます
そのあいだ あたし は
だん を とり に
かれ の ぼーと へ
このこえを きろくしている まいとし
このひ どうじに しゅっぱつ する
いえ を こうかんするために
かいわ は てがみ でしか したことがない
かれのかお ずっとむかしに てれびで みたっきり しりあう まえに
ちょっと だらしないけど あいじょうぶかい ひとなのよ
きょねん の おきてがみに
あたしの いまの しゃしん が ほしいと
かいてあったけど
かめらが こわれてなくても
はずかしくて みせられないわ
かれは このほしの ききを
ずっとまえから しっていました
いだいな ひとなんです
その かれを おいて みな いみんせんに のって
とおくへ にげてしまった
かれは ほしのめつぼうを かんさつするのだと いっていました
かれを だれひとり みとらないなんて しんじられなくて
だから あたしも のこりました
それなのに いまになっても かれのそばへ いけないまま
できることなら
いっしょに おなじいえに すみたい
のどがこおるほどの さむさがなければ
つうしんきで いま なにをしているのか
どれほど おもっているのか
かれと こえで はなしがしたい
あつい ひざし よりも
いきている ぬくもりで あたたまりたいと
いつも ねがっていたの
だから きめました
あたしが がまんすれば
こうかんのたびに でなければ
このちへ すずみにきた かれに
あえるでしょう
みにくい ろうばのすがたを
かれに みせるしか ないけど
それでも いちどだけ
あのひとにあえるなら いいの
それに かれもすっかり おじいちゃんに
なっているだろうし
おたがいさま よね
とおくで おもっているほうが
ずっとながく あいしてくれるのだと しても
かれのいない いえで
かれの こんせきを たどって
くらすのも しあわせ だったわ
けれど それいじょうの しあわせを
のぞむ あたしを ゆるしてください
すとーぶの ねんりょうが
なくなって しまったの
こおりは ねんねん とけていくけど
あたしの こきょうは かわらず
さむいままね
あのひとに あえたら
ひる と よる の こっきょうに
いえを たてようって ていあん するわ
どうして いままで おもいつかなかったのか ふしぎね
あのひとも よろこんで くれるかしら
きっと よろこんで くれるわよね
これを きいてる あなたも
なにかを けつだん したのなら
きっと うまく いくから
そう しんじていて
とおくて ちかい
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