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プロローグ
グリスラット掃討戦、第一段階
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深夜——。
月明かりに照らされた渓谷の入口付近で、クラフトたちはじっと身を潜めながら、グリスラットの巣穴の出入りを観察していた。
闇に溶け込むように動く黒い影。
グリスラットたちは、絶え間なく巣穴から出入りを繰り返し、エサを求めて草原へと散っていく。
クラフトが静かに息を吐いた。
「そろそろ戻って、続きは明日にしよう」
「そうだな」ブラスが頷く。
「しっかり休まないと判断力が落ちるぜ」
クラフトとブラスが野営地へ戻ろうとする中、リディアがふと立ち止まり、遠くの夜空を見上げた。
「私は少し風に当たってくるわ。なんだか頭が冴えすぎて眠れそうにないの」
「……一人は危ないですよ」
隣で腕を組んでいたキールが、すぐに言葉を挟んだ。
「私も付き合います」
クラフトは少し考えたが、無理に止めることもないと判断した。
「わかった。早く戻ってこいよ」
クラフトとブラスが先に野営地へ向かうのを見送ると、キールは静かにリディアの方を向き、薄く笑った。
「抜け駆けはなしですよ、リディア」
「……バレてたか」
リディアは苦笑しながら、わずかに肩をすくめた。
「あなたがこのまま寝るはずがないと思っていました」
キールは視線をグリスラットの巣穴へ向ける。
月明かりに照らされた岩壁には、いくつもの穴が空いているのが見えた。
「グリスラットが繁殖しすぎれば、巣の容量を超えた個体は別の巣を探しに移動する可能性があります」
「もしくは、群れが分かれるって所かしら……」
リディアが月光を浴びながら、ぽつりと呟いた。
キールは微かに頷き、目を細める。
「ええ。だからこそ、長期戦とは言いましたが、巣穴の調査は迅速に行う必要があります」
「それに……」リディアは僅かに険しい表情を浮かべた。
「ラットロードの知能の高さを考えると、用心した方がいいわね」
キールはその言葉に無言で頷いた。
クラフトたちが眠る中、リディアは単独で渓谷へと足を向けた。
岩陰に身を潜めながら、静かに巣穴を観察する。
グリスラットたちは夜でも活発に動いている。
次々と巣穴から出て行き、エサを探しに散っていく。
この巣はまだ新しいのか、狩りに行く個体が多い。
リディアは慎重に岩の影を移動しながら、巣穴の出口の数を数えた。
——17カ所。
思ったよりも多い。
適当に水を流し込むだけでは、どこか別の出口から逃げられる可能性が高い。
(どこに流せばいいの……?)
慎重に観察を続けていると——
あることに気づいた。
巣穴の奥に、地盤が脆くなっている部分がある。
まるで何かの衝撃で削れたように、砂がぽろぽろと崩れている。
「……これ」
リディアは慎重に地面を触って確かめた。
柔らかく、少しの力でも崩れそうだ。
(非常口……? 何かあった時の避難ルート?)
もし、ここを崩せば——
水は一直線に巣穴の奥まで流れ込むはず。
「……キール!」
リディアが振り返ると、同じように岩陰で調査していたキールがそっと近づいてきた。
「……見つけましたか?」
リディアは笑顔で頷き、指を差した。
「ここを崩せば、確実に水が巣の奥まで届くわ」
キールもそれを確認すると、珍しく表情を和らげた。
「……上出来ですね」
二人は静かに笑い合った。
作戦は、成功するかもしれない。
夜が明け、野営地の周囲が淡い青に染まり始めた頃——。
リディアとキールが、ふらつく足取りで戻ってきた。
目の下には薄っすらとクマができ、髪も乱れ、疲労の色は隠せない。それでも、二人の表情には確かな手応えがあった。
クラフトが驚いたように眉をひそめる。
「お前ら……まさか徹夜で?」
リディアは軽く笑いながら、手にしていた巻物を広げた。
「それより、こっちを見て」
スケッチされた巣穴の構造図。
細かく描かれた出入り口の数、グリスラットの動線、そして——脆くなった地盤の位置。
クラフトが目を凝らして見つめ、指でなぞるように確認する。
「なるほど……巣穴の弱点が見えたな」
その言葉を聞いた瞬間、リディアとキールは顔を見合わせ、わずかに微笑んだ。
疲れ果てていても、眠気に襲われていても——
この作戦は、必ず成功する。
確信を持てるだけの情報を手に入れたのだから。
朝焼けの光が、渓谷の岩肌を赤く染めていた。
クラフトたちの包囲戦は、すでに始まっていた。
ブラスが、巨大な岩を両腕で抱え上げる。
「よっ……と!」
渓谷の出入り口に運び込まれた岩が、ズシンと鈍い音を立てて積み上がる。
「これで、こっちは封鎖完了だな」
ブラスは額の汗を拭いながら、満足げに腕を組んだ。
リディアとキールが作成した巣穴の地図をもとに、一つ一つ出口を塞いでいく作業は、すでに数日をかけて進められていた。
そして今——巣穴に通じる主要な出口は、すべて封鎖された。
グリスラットたちの食料供給が完全に断たれたのだ。
一週間後——着実な削り合い
作戦は、時間をかけて確実に進んでいた。
キールとリディアが、巣穴の外で活動するグリスラットを少しずつ狩っていく。
リディアの《閃光炎》が飛び、キールの《影槍》が的確に貫く。
襲いかかるグリスラットの群れは、一匹、また一匹と消えていった。
一方、クラフトとブラスは、水攻めの準備を進めていた。
巣の近くの川に水をせき止めるための土砂を運び、流し込むための経路を整える。
「地道な作業だな」クラフトが小さく呟く。
「ま、戦うばっかじゃねぇのさ」とブラスが笑う。
「戦いってのは、強いだけじゃ勝てねぇってことだな」
——強いだけじゃ、勝てない。
その言葉が、クラフト胸の奥に鋭く突き刺さる。
(俺は、強さにこだわりすぎていたのか……?)
自分の戦い方は、本当にこれでいいのか?
クラフトは手にした剣を見つめ静かに覚悟を決めた。
——この戦い、今度こそ俺が決める。
月明かりに照らされた渓谷の入口付近で、クラフトたちはじっと身を潜めながら、グリスラットの巣穴の出入りを観察していた。
闇に溶け込むように動く黒い影。
グリスラットたちは、絶え間なく巣穴から出入りを繰り返し、エサを求めて草原へと散っていく。
クラフトが静かに息を吐いた。
「そろそろ戻って、続きは明日にしよう」
「そうだな」ブラスが頷く。
「しっかり休まないと判断力が落ちるぜ」
クラフトとブラスが野営地へ戻ろうとする中、リディアがふと立ち止まり、遠くの夜空を見上げた。
「私は少し風に当たってくるわ。なんだか頭が冴えすぎて眠れそうにないの」
「……一人は危ないですよ」
隣で腕を組んでいたキールが、すぐに言葉を挟んだ。
「私も付き合います」
クラフトは少し考えたが、無理に止めることもないと判断した。
「わかった。早く戻ってこいよ」
クラフトとブラスが先に野営地へ向かうのを見送ると、キールは静かにリディアの方を向き、薄く笑った。
「抜け駆けはなしですよ、リディア」
「……バレてたか」
リディアは苦笑しながら、わずかに肩をすくめた。
「あなたがこのまま寝るはずがないと思っていました」
キールは視線をグリスラットの巣穴へ向ける。
月明かりに照らされた岩壁には、いくつもの穴が空いているのが見えた。
「グリスラットが繁殖しすぎれば、巣の容量を超えた個体は別の巣を探しに移動する可能性があります」
「もしくは、群れが分かれるって所かしら……」
リディアが月光を浴びながら、ぽつりと呟いた。
キールは微かに頷き、目を細める。
「ええ。だからこそ、長期戦とは言いましたが、巣穴の調査は迅速に行う必要があります」
「それに……」リディアは僅かに険しい表情を浮かべた。
「ラットロードの知能の高さを考えると、用心した方がいいわね」
キールはその言葉に無言で頷いた。
クラフトたちが眠る中、リディアは単独で渓谷へと足を向けた。
岩陰に身を潜めながら、静かに巣穴を観察する。
グリスラットたちは夜でも活発に動いている。
次々と巣穴から出て行き、エサを探しに散っていく。
この巣はまだ新しいのか、狩りに行く個体が多い。
リディアは慎重に岩の影を移動しながら、巣穴の出口の数を数えた。
——17カ所。
思ったよりも多い。
適当に水を流し込むだけでは、どこか別の出口から逃げられる可能性が高い。
(どこに流せばいいの……?)
慎重に観察を続けていると——
あることに気づいた。
巣穴の奥に、地盤が脆くなっている部分がある。
まるで何かの衝撃で削れたように、砂がぽろぽろと崩れている。
「……これ」
リディアは慎重に地面を触って確かめた。
柔らかく、少しの力でも崩れそうだ。
(非常口……? 何かあった時の避難ルート?)
もし、ここを崩せば——
水は一直線に巣穴の奥まで流れ込むはず。
「……キール!」
リディアが振り返ると、同じように岩陰で調査していたキールがそっと近づいてきた。
「……見つけましたか?」
リディアは笑顔で頷き、指を差した。
「ここを崩せば、確実に水が巣の奥まで届くわ」
キールもそれを確認すると、珍しく表情を和らげた。
「……上出来ですね」
二人は静かに笑い合った。
作戦は、成功するかもしれない。
夜が明け、野営地の周囲が淡い青に染まり始めた頃——。
リディアとキールが、ふらつく足取りで戻ってきた。
目の下には薄っすらとクマができ、髪も乱れ、疲労の色は隠せない。それでも、二人の表情には確かな手応えがあった。
クラフトが驚いたように眉をひそめる。
「お前ら……まさか徹夜で?」
リディアは軽く笑いながら、手にしていた巻物を広げた。
「それより、こっちを見て」
スケッチされた巣穴の構造図。
細かく描かれた出入り口の数、グリスラットの動線、そして——脆くなった地盤の位置。
クラフトが目を凝らして見つめ、指でなぞるように確認する。
「なるほど……巣穴の弱点が見えたな」
その言葉を聞いた瞬間、リディアとキールは顔を見合わせ、わずかに微笑んだ。
疲れ果てていても、眠気に襲われていても——
この作戦は、必ず成功する。
確信を持てるだけの情報を手に入れたのだから。
朝焼けの光が、渓谷の岩肌を赤く染めていた。
クラフトたちの包囲戦は、すでに始まっていた。
ブラスが、巨大な岩を両腕で抱え上げる。
「よっ……と!」
渓谷の出入り口に運び込まれた岩が、ズシンと鈍い音を立てて積み上がる。
「これで、こっちは封鎖完了だな」
ブラスは額の汗を拭いながら、満足げに腕を組んだ。
リディアとキールが作成した巣穴の地図をもとに、一つ一つ出口を塞いでいく作業は、すでに数日をかけて進められていた。
そして今——巣穴に通じる主要な出口は、すべて封鎖された。
グリスラットたちの食料供給が完全に断たれたのだ。
一週間後——着実な削り合い
作戦は、時間をかけて確実に進んでいた。
キールとリディアが、巣穴の外で活動するグリスラットを少しずつ狩っていく。
リディアの《閃光炎》が飛び、キールの《影槍》が的確に貫く。
襲いかかるグリスラットの群れは、一匹、また一匹と消えていった。
一方、クラフトとブラスは、水攻めの準備を進めていた。
巣の近くの川に水をせき止めるための土砂を運び、流し込むための経路を整える。
「地道な作業だな」クラフトが小さく呟く。
「ま、戦うばっかじゃねぇのさ」とブラスが笑う。
「戦いってのは、強いだけじゃ勝てねぇってことだな」
——強いだけじゃ、勝てない。
その言葉が、クラフト胸の奥に鋭く突き刺さる。
(俺は、強さにこだわりすぎていたのか……?)
自分の戦い方は、本当にこれでいいのか?
クラフトは手にした剣を見つめ静かに覚悟を決めた。
——この戦い、今度こそ俺が決める。
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