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ドラゴン討伐
31.必殺必勝
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深い森をただ進み続けた。獣道なのか、それにそって先へと進む。後方からは何人かこちらへと向かってるのを感じるが、加速してる為、こちらが徐々に差を開いていた。
「こっち方向で合ってるの?」
「魔王軍勢がこっちから来たのは確認済みだ。それにもしかしたら、広い敷地が先にあるのかもしれない」
迷う事があれば、必ず魔王軍と鉢合わせする。いや、その前に奴らが通った思われる道を探す事を優先すべきだろうか。
魔物はいるだろうが、遭遇した時は全力で振り切りながら、獣道をひたすら進み続けた。
その時、一本に続く道には無数の人の足跡が残っている場所へと出た。
「どうやら、この先みたいだな」
「こっちに行くと、戻る事になるから・・・こっちかな」
「今は足を止めてる暇はない。さっさと行くよ」
そのついでに貰った袋を確認する事にした。この先確認する機会がないからだ。
彼女から譲り受けたアイテムはポーション類だ。必要にマナポとポーションがそれぞれ3つずつ、袋に入っていた。普通、地面へと落としたら、試験管が割れるはずだが、袋自体に激突軽減とかの補助魔法が掛けられていた為、試験管は割れなかった。
袋の中身を確認したのち、腰へと結び、補給地点のある道へと走り出した。その過程で、ツインソードを右手に生成しながら。
「ここなのね」
「相当広い・・・、いや、それだけ兵力を集めていたって事か」
規模は分からないが、奇襲掛けてきた以上の兵士がいるように感じた。寧ろ、それだけ本気なのが分かる。
範囲攻撃が端から端まで届く自信が無い。
「人数はざっと500名程か」
テント数もそうだが、幅広く展開している。歩いている兵士の数だけでも確認出来るだけでも相当いる。
情けない事に威力調整しないと、魔力が持たないと直感的に感じた。
「だけど、やるしかないか。魔力が持つか持たないか心配だが、この一撃で決めるしかない」
レールキャノン、それを多少の魔法式を改善し、威力を大幅に上げたのを今回は使用する。命名するとすれば『レールキャノン・ブラスト』って所だろう。
原理は一緒だが、1つだけ違うのは中心に核を生成する事だ。核には俺の魔力である為に爆破効果を生み出す。それと同時に周りへと電撃が走る。
ミサイルを飛ばし、地面へと激突して大爆発と一緒かもしれない。だが、激しい閃光の中、逃げる事など不可能。
ここまで来たからには、全ての魔力を使ってでもやり通す必要がある。
「そろそろお願い」
「うん・・・だけど、気を付けてね」
「あぁ」
トルゥにお願いし、ジャンプ力の向上の魔法を唱えてもらう。後ろからの追撃部隊などの気配は感じられない。スピードを上げる魔法も効果は切れている。
既に今しかないのだ。
「・・・終わったよ」
光り輝く閃光の中、目を開けた時には体が軽くなっていた。今なら、木々の間をジャンプし移動出来るかもしれないと思う程だ。
「なら、少し行ってくる」
足に力を入れ、地面へとめり込ませる。そして、一気に空中へと飛び出した。ジャンプした時に周りへと風が走り、木々が揺らいでいた。
一気に空中へと来た時に右手のツインソードを上空へと上げた。
地上にいる兵士達は突如と戦闘準備を始める者もいれば、唖然してこちらへと見ている者もいた。
核を作り出し、人並みのサイズまでデカくしたレールキャノンへと魔力を送り続ける。無理があったとしても、やめようとは決して思わなかった。
「爆撃・レールキャノン・ブラスト!!」
大きく叫びながら、勢いよく下へと右手を振り下ろす。人並みサイズの塊はそのまま地面へと接触し、辺りへと爆風と閃光を生み出した。
「こっち方向で合ってるの?」
「魔王軍勢がこっちから来たのは確認済みだ。それにもしかしたら、広い敷地が先にあるのかもしれない」
迷う事があれば、必ず魔王軍と鉢合わせする。いや、その前に奴らが通った思われる道を探す事を優先すべきだろうか。
魔物はいるだろうが、遭遇した時は全力で振り切りながら、獣道をひたすら進み続けた。
その時、一本に続く道には無数の人の足跡が残っている場所へと出た。
「どうやら、この先みたいだな」
「こっちに行くと、戻る事になるから・・・こっちかな」
「今は足を止めてる暇はない。さっさと行くよ」
そのついでに貰った袋を確認する事にした。この先確認する機会がないからだ。
彼女から譲り受けたアイテムはポーション類だ。必要にマナポとポーションがそれぞれ3つずつ、袋に入っていた。普通、地面へと落としたら、試験管が割れるはずだが、袋自体に激突軽減とかの補助魔法が掛けられていた為、試験管は割れなかった。
袋の中身を確認したのち、腰へと結び、補給地点のある道へと走り出した。その過程で、ツインソードを右手に生成しながら。
「ここなのね」
「相当広い・・・、いや、それだけ兵力を集めていたって事か」
規模は分からないが、奇襲掛けてきた以上の兵士がいるように感じた。寧ろ、それだけ本気なのが分かる。
範囲攻撃が端から端まで届く自信が無い。
「人数はざっと500名程か」
テント数もそうだが、幅広く展開している。歩いている兵士の数だけでも確認出来るだけでも相当いる。
情けない事に威力調整しないと、魔力が持たないと直感的に感じた。
「だけど、やるしかないか。魔力が持つか持たないか心配だが、この一撃で決めるしかない」
レールキャノン、それを多少の魔法式を改善し、威力を大幅に上げたのを今回は使用する。命名するとすれば『レールキャノン・ブラスト』って所だろう。
原理は一緒だが、1つだけ違うのは中心に核を生成する事だ。核には俺の魔力である為に爆破効果を生み出す。それと同時に周りへと電撃が走る。
ミサイルを飛ばし、地面へと激突して大爆発と一緒かもしれない。だが、激しい閃光の中、逃げる事など不可能。
ここまで来たからには、全ての魔力を使ってでもやり通す必要がある。
「そろそろお願い」
「うん・・・だけど、気を付けてね」
「あぁ」
トルゥにお願いし、ジャンプ力の向上の魔法を唱えてもらう。後ろからの追撃部隊などの気配は感じられない。スピードを上げる魔法も効果は切れている。
既に今しかないのだ。
「・・・終わったよ」
光り輝く閃光の中、目を開けた時には体が軽くなっていた。今なら、木々の間をジャンプし移動出来るかもしれないと思う程だ。
「なら、少し行ってくる」
足に力を入れ、地面へとめり込ませる。そして、一気に空中へと飛び出した。ジャンプした時に周りへと風が走り、木々が揺らいでいた。
一気に空中へと来た時に右手のツインソードを上空へと上げた。
地上にいる兵士達は突如と戦闘準備を始める者もいれば、唖然してこちらへと見ている者もいた。
核を作り出し、人並みのサイズまでデカくしたレールキャノンへと魔力を送り続ける。無理があったとしても、やめようとは決して思わなかった。
「爆撃・レールキャノン・ブラスト!!」
大きく叫びながら、勢いよく下へと右手を振り下ろす。人並みサイズの塊はそのまま地面へと接触し、辺りへと爆風と閃光を生み出した。
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