勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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王都異変

77.その後

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「ではここの片付けをお願いします。あと死んでいった者達の墓も作ってください。それとー」

 リーネは騎士達に指示を出していた。被害も大きいし、王都の復興にも時間が掛かるだろう。
 まさか王都に攻撃を仕掛けてくるとは俺も予想はしてなかった。近いうちに魔王軍領に進行するかもしれんな。

「さて、家に帰るとしましょうか」

 騎士に話をつけてから、こちらへとやってくる。彼女が兵士に何の話をしていたのだろう。まあ、彼女の事だし、千里眼とかで崩れた箇所を言っていたのだろう。

「何の話をしていたんだ?」
「ちょっとね…、修復箇所を教えてたんだよ」

 復興には時間はかかる。勇者の能力も頼らないといけない程、以外と深刻なんだろうなあ。

「家の方は無事だったようだし、そこで今後の話をしましょ。私は先戻っているから揃ったら顔出しなさい」
「分かった。報告から戻って来たら向かう」

 そしてリーネは去っていった。勇者としての務めを全うする勇者はこの世界に何人おるのかは知らんが、皆民を守りたいと思っているだろう。
 俺らが出来るのは見守る事ぐらいだ。

「戻ったよ~」
「色々と話を回っていたら長話に付き合わされた」
「まあ、ポーションとか頂いたんだからいいじゃない」

 巡回で3人が戻って来た。村人の様子を伺うように言っていた。落ち込んだ人達に声をかけて元気づけるように頼んだ。俺はこんな事するには向いてないし、むしろ女子の方がいろんな意味でいい。
 まあ、揃ったことだし、リーネの所に行くとしよう。

「お疲れ、揃ったからそろそろ戻るとしよう。何か話があるみたいだったし」

 リーネの待つ家に向かうのであった。
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