勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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地下迷宮

133.勇者達と合流した後

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 言葉が喋れるようになっていき、アクトが走ったの同時に蒼がアクトの近くに移動し、左手で頭を押さえて地面へと叩きつけた。
 更には重力魔法を使用しているのか、アクトが動こうとしても動いてない。

「こんなのに苦戦してたの?」
「あれでも第三形態なんだけど」
「あれよりも強かったのね」

 俺らの頑張りが一瞬の出来事で終わった。冬風の攻撃方法が格闘なのは薄々感づいてたけど、ここまで早く終わらせるとは思わなかった。

「こいつの正体は置いといて、この有様は何なの」

 今気づいたが戦闘の後の光景には黒く焦げたり、斬り落とされた根などがあちこちに散らばっていた。これを4人でやっていたのだと思うと、疲労感が半端ない。
 暴れたとしてもこんな状況はあんまり作れないだろう。

「あ~、植物の魔物との戦闘の末の結末だよ」
「へえ~、まあいいや」

 頭で押さえていた左手を離した。アクトはぐったりと寝ていた。どうやら気絶をしたみたいだ。まあ重力による押さえ込みだ。普通では気絶してしょうがない。

「まだ先あるってのにこんなに手こずってちゃいかんやろ」
「まあまあ、そんな所でいいじゃないですか。この有様から見てかなり苦戦していたのは事実ですから」

 数人の冒険者が辺り一面を捜索、してはいる。まあ、捜索したとしても何も出てはこないとは思うけど。
 千夜と莉子、蒼も一緒に行動をしているとなると、あの外国勇者の2人は後ろの方にいるって事かな。

「これからどうする?こいつをここに野放しする訳にもいかないし」
「縄でぐるぐる巻きにして、担いで連れて行っていいじゃないですか?」

 話には一理ある。こいつはある意味凶暴だ。ここにいる冒険者が束になっても勝てないだろうな。それにここにいる勇者組しかアクトを止められる存在はいないか。

「いいんですか?あの人達に任して」
「大丈夫だろうな。あの人達は俺よりも強い」

 トルゥが心配そうにこちらへと見る。彼女も先程の行動を見て少々心配したのだろう。
 あの人達なら簡単に暴れ出しても止めれるだろう。俺がいようとしてもその場で互角の戦いをする。あれでアクト以上の戦いが出来るとは思ってない。
 

「これで大丈夫かな」
「ちょっと締め過ぎない?」
「いいのよ。これくらいしないと解いて襲ってくるでしょ」

 気付いたら縄でアクトをぐるぐる巻きにしてそれを冒険者に担がせていた。行動だけは早いなこの人達。そして奥へと向かう為、近くで座り込んでいた2人を呼ぶ。

「そろそろ移動開始だ。冒険休んでる暇なない」

 夜過ごしている時点で休んでいるが、こういう昼間とかには休む時間はあまりない。休みたければ安全を確認してから休んだほうがまだ安全だ。
 今の状態みたいに休めれるが、俺らは先へと行かないといけない。
 2人を立たせた後、彼女らの後を追うように走り出した。
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