勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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休息と影で動く存在

148.武器の手入れ

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「…………なんなんだ?この変わり様は」

 トルゥよりも先に帰ってみたら部屋の変わりように驚いていた。朝とは見た目が違うてか、本も一冊もない部屋となっていた。そもそも別室なんてあったのかと驚く。
 あの分厚い本のせいで隠れていたとは思うが、ここ以外に扉が見覚えない部屋が3つ程あった。多分本はそのうちどれかにしまったんだろう。

「おや、帰ったのか」

 1つのドアが開き、千夜が顔を出す。彼女の腕には見覚えのある色の分厚い本があった。

「また書いてるのか?」
「そんな僕に見えるの?」

 あの本大量に自作している本人だ。その似ている本を持っている時点でそう疑うしかない。

「ちょっとした調べ物だよ。これは魔道書だし」

 彼女はこちらへと来て、その本の中身を見せる。中は確かに魔道書だ。魔法の事が書かれている。表の表紙似すぎだろ。
 そして魔道書を持ち直し、退散するように先程出てきた部屋へと向かい、ドアノブを開けながら、

「まだまだ掛かるだろうし、ご飯とはそちらで済ませて」

 あくびをしながらそれを言い残し、奥へと消えていった。一体何を調べているのかは知らないが、彼女も大変なのかもしれないな。
 さてと、誰もいない空間にソファーに置かれている俺の荷物へと向かう。その中に入っている短剣などの武器の手入れをする為だ。
 4本の短剣と短剣を拭く為の布巾を用意する。あとは綿状のがくっ付いた棒切れも一緒に取り出す。
 メンテナンスは久々かな。と言ってもまだ一瞬間も経ってないけど。短剣の筒から4本全て抜いていく。一本一本の状態を見ながら、布で軽く優しく力を入れながら拭いていく。拭き終わったら綿でゆっくりとパタパタと叩いていく。
 この綿は武器の手入れをするだけで、その武器の耐久を徐々に回復していく優れたアイテムだ。武器も耐久あり、その武器の手入れも無論必要不可欠。
 してなかったらその分早い寿命で折れるだろう。

「こんなものかな。耐久もそこそこ回復しただろうし」

 1本目を筒に戻し、次の短剣へと作業を入っていく。トルゥも時たまに自ら武器のメンテをしているって聞いている。
 今日はやけに静かな時間を今日は過ごしている気がする。実際にもここに来てからの数日と同じ感じもする。まあ、時間が過ぎていくうちに武器の手入れを終わらせたないく。

「手入れはこんなものかな」

 武器を手入れを終わり、荷物へとしまう。一息つく為に台所に置かれているコップに水が入った水筒を入れて飲む。
 落ち着き次第はあっちに戻る準備だけは済ませておく必要かあるな。そして俺はそのままソファーへと戻っていった。
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