勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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休息と影で動く存在

150.隠し通路

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 俺は一旦、迷宮へと戻っていた。遺跡付近に隠し通路を見つけたからである。ここから魔物を無視して加速系魔法を行使すれば10分程度で来れた。
 目印には針を使って刺していた。

「ここら辺の壁に少し違和感感じてたんだよな…」

 何もない行き止まりの壁を手探りに探していく。すると、一箇所の石レンガに何か軽く感じた。これを奥へ押したら振動と音が響きながら目の前に通路が現れる。
 一応通路は隠されていたか。この先にレアなアイテムでも置いてあるのかな。
 奥に進むにつれ、先程とは違う雰囲気を感じる。魔物も先程とはレベルが違うかもしれない。

「警戒は必要か……、持ってきた回復薬では一応長くは持つが、心配だな」

 マナポーションは全部で10本、疲労薬は5本あれば大丈夫だろう。ポーション無くとも回復魔法を使えるようにしていた。
 歩いていると通路から何か歩いてくる。

「魔物か……」

 二足歩行の魔物、持っているのは二刀の剣、ドラヒューが両手に剣を持っている感じだ。

「シュルルル…」

 俺を見た瞬間に襲ってくる。生成する前に相手の行動が早い。とっさに左手で短剣を取り出し、それを受け止める。

「シュルルル!!」

 片手に持っていた剣を振りにかかる時に俺は右手で体へと接近魔法『エアショット』で後ろへと吹っ飛ばす。
 その後ろにもう1匹いたらしく、叫びながら突っ込んでくる。その隙にチェーンを生成、真っ直ぐへと飛ばす。
 それを弾き、スピードも落とさずにこちらへと接近する。それを予測し、チェーンを分解させる。俺もそれと同時に後ろへと下がる。
 その時にチェーンが爆発し、爆風が走る。俺も後ろへと下がったが、爆風の影響で後ろに飛ばされる。近距離で爆発してしまったせいか、腰を強く打ってしまった。
 それでも立ち上がり、奥へと向かう。

「ここが隠し通路の部屋か……」

 先へと向かうと広い部屋、他の部屋とは違う。同じ部屋ではあったが、ここは他の部屋よりも違う。

「……!」

 何かを感じ、横へと転がる。すると黒い炎がいた所に飛んでくる。間一髪で避けられたが、一体どこから……、

「何が……、あれか」

 天井を見ると、先ほどいなかった黒龍がいた。後ろには次元空間みたいなのが広がっていた。あそこから現れたとなると、俺が侵入した時点であの空間が現れたと言ってもいいだろう。

「裏ダンボスねえ。ここの調べはあいつを倒さないといけないみたいだな」

 右手にチェーンブレードを生成し、左手で腰からクロスボウを取り出す。
 黒い火を放とうとしている黒龍へと向き、武器を構えた。
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