勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦争 終章

212.追撃戦

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「走れ!敵がもうそこまで迫ってきている」

 山道を走る集団があった。数からすると150人ほどだろうか、その集団は逃れるように魔物に乗りながら進んでいた。
 彼らが通った十数分後、そこを走るように魔物の群れと魔王軍の兵士達が通った。
 彼らは魔王軍が逃げていた。周りには彼ら以外にもいくつもの舞台が展開されていた。
 その為、こんな危険な山道を通りながら逃げていた。

「何人やられた」
「さあな。逃亡する時よりだいぶやられてしまったからな」
「まさか、幹部3人で襲ってくるとは」

 奪取した砦に突如と、女性3人が現れた。その後その3人の女性は次々と騎士達を倒し、勇者と戦った。
 その時の勇者の目的はあくまで時間稼ぎだ。
 その時、相手していた幹部の1人を倒す事に成功している。
 だが、あとの2人を倒すのも無理と判断し、彼らとともに砦を放棄し、今の状態になる。

「敵はすぐそこまで迫っている。リーネに報告はしているが、増援はいつ到着するか分からない」
「こちらに援軍が送られてくるだけマシだ。先を急ぐぞ」

 休憩を終わらせ、彼らは出発した。彼らが通った道にはトゲトゲした物を配置していた。
 それで一旦足止めをする為だ。だが、ほんの数秒間の足止めだ。
 今彼らがいるのは西の騎士団が滞在する所から南にある森だ。
 今の今までここまで魔物に走らせてきた。

「ここを抜ければ合流も近いかもしれないな」
「この森を抜けれたらな」

 そのまま下りながら、一気に駆け抜ける。道はなく、木々を避けながら先へと進む。
 するとどこからか矢が飛んでくる。

「矢は無視だ。一気に走り抜けるぞ」

 こんな時に別働隊に遭遇してしまった。別働隊は弓で攻撃を仕掛けてくる。だが、その攻撃は届かずに騎士達は次々と避けていく。
 だが、彼らは足を止める。

「待ち伏せか」

 太陽が照らされている場所に出た時、魔王軍が待ち伏せをしていた。
 膝まで伸びた草の場所に数多くいた。
 後ろから弓兵、前方には奇襲、絶体絶命だ。

「そっちから来たぞ。突撃!」

 隊長と思われる人物が手をこちらへと向けようとした時、その男は突如として黙り込んだ。
 近くにいた兵士が何があったのか、分からずに隊長へといく。
 だが、次の瞬間、

「鎖・・・?」

 団長は見ていた。次々と兵士達が飛び回る刃に刺されている事に。
 奥からは1人の青年が現れた。

「ほんとにここに来るなんて」
「援軍か」
「そうだ。急ぎ騎士達を集めろ。ここから脱出する」

 そして彼は数多くの騎士達を連れながら来た道を引き返していった。
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