勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦争 終章

245.快感に溺れた者の末路

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「体どれだけ柔らかいんだよ」
「よく言われますよ。だけど、今はそんな事関係ないじゃないですか」

 あれは確かに追い込んだはずだ。だけど、あの状況から更に追い込めば倒せただろうが、弾かれた。
 彼女自身もかなりと息切れを起こしている。
 多分だが、死というのを見たのかもしれない。

「フフフ・・・ハハハ・・・」

 突如と剣を下ろし、笑い出す。

「これが死・・・ですか。何て美しいのでしょう」

 死神でも見たのか。いや、死という感覚を感じて、壊れたのかもしれない。
 いや、壊れたんじゃない。あれが本来、闇の力を手に入れた者の姿なのかもしれない。
 闇は暗黒、影でもあり、更には死も含める。闇は死であり、死は闇であるかのようにだ。

「あなたにも、この美しい死を見せてあげますよ」

 壊れているより以前にあれが本性に思えてくる。
 顔を赤くしながら、ニヤけていた彼女はそのまま、剣を何回か素早く素振りした後、こちらへと真っ直ぐに伸ばしながら、突っ込んでくる。
 笑いながら、次々と攻撃を仕掛けてくる。
 聖剣や剣で防いでるが、あまりにも早い連撃で攻撃の隙が見つからない。
 そして一撃を左右の剣で受け止める。

「あぁ・・・、今日は何て日でしょう。ここまで快感に感じたのは初めてですわ」

 するとそれを弾き、何回も突いてくる。
 細身のレイピアに刀みたいな物を付け加える事で、ここまで強力な武器になるなんて、予想外だ。
 また一撃を左右の剣で受け止める。

「だけど、俺はそんな快感を感じたくないんだけどな」

 そしてそのまま弾き飛ばす。
 彼女はただ一歩後ろへと下がろうとしていたが、俺が作り出した衝撃波で更に後ろへと飛ばされた。

「残念ね・・・。だけど、確実にあなたはこの快感を感じる事になるんですけどね」
「地獄との間違いじゃねえのかよ」

 両者が一斉に走り出し、剣をぶつけ合う。
 そろそろこれにも決着をつける頃合いだ。両者ともに疲れ始めている。いや、彼女も場合は快感に溺れた感じがするがな。
 俺は彼女の攻撃を瞬間移動で後ろへと回り込む。その時に左手の剣を逆手に持つ。
 彼女もすぐに気付き、こちらへと向き、剣を斜め上へと斬りに掛かる。
 左手を後ろへと突き刺すように振りながら瞬間移動で更に彼女の後ろへと回り込む。
 ファンナは気付き、こちらへと振り向こうとした時、左手の刃が彼女の腹へと深く突き刺さった。

「・・・ンガ!」

 彼女は大きく目を開けながら、口から血を吐いた。

「ハハ・・・私の負け・・・ですか」

 それを口にした時に俺は剣を抜いた。そのまま後ろへと倒れ込んだ。
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