勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

文字の大きさ
263 / 358
最後の砦攻略

262.襲い掛かる副産物

しおりを挟む
「さあ、私に最高のショーを見せてくれないかな?」
「それは断る。お前に見せるほどの物でもない」

 この岩はあのゴーレムよりは小さい。だけど、あれを参考にして作られたと思う。
 だけど、もしあのゴーレムを解読するなら、この世界には圧倒的に科学力が足りない。
 なら、出来る事は一つ。魔物生成術、これを使えればある程度の肉体を持つ魔物が作れる。
 それを使って、あのゴーレムを再現した可能性がある。

「でも、もう既にあなたは私のショーに招待されてるのよ」
「だろうな。この数多くの岩が物語ってるからな」

 彼女は笑いながら、指をパチンと鳴らす。それと同時に岩が動き出し、崩れていく。そして、足が8本現れ、それと同時に岩が分裂し、体全体が見えてくる。
 体が現れた時、奇妙な鳴き声を出していた。

「これがあのゴーレムを参考にして作った魔物よ。あなたには倒せるかな?」

 全部で8体はいる。それも生き物ように動いてるから、体は生身のはずだ。
 装甲が硬くない限り、普通に倒せる。それにランスを両方装備しているが、先端は回すことはないだろう。
 それにプラズマ砲とか、魔導砲とかもない。完全な弱体化した事でなんとか倒せるだろうな。

「さあ、行きなさい。彼に教えてやりなさい」
「シャアアア!!」

 叫びながら1匹がこちらへと襲って来る。俺はそれを避けながら、聖剣で斬りつけるが、装甲が厚く、そう簡単には破れない。
 人並みサイズあるこの魔物は見た目よりもかなり頑丈だ。それでも倒せるレベルではある。
 ランスは回さずにこちらへと攻撃してくる。
 接近戦での攻撃しかして来ない。それにあの装甲なら、魔力を使用すれば普通に倒せるだろう。
 まずは一匹目だ。さっきから俺を付け狙うかのようにランスを地面へと突き刺しながら迫ってきている。俺はそこを狙い、聖剣に魔力を溜めてから、前足2本を切断する。
 勢いが出てた影響で、そのまま前へと倒れ込む。俺はまだ魔力が残っているうちに胴体へと突き刺した。

「まずは1体目」

 突き刺した聖剣を俺は抜く。下の魔物は血を出しながらピクリとも動かなくなった。
 すると、仲間の死を見たせいか、1匹から魔導砲が飛んで来る。俺は気付き、それを横へと転がるように避ける。

「いい忘れてたわ。魔導砲だったかしら。それを再現出来たのは口だけなのよ」

 てことはこいつら口からビーム出すってことだよな。次から次へと魔導砲が次々と俺へと狙いを定めて撃ってくる。
 一発一発は威力はそんなにない。だけど、人が普通に当たれば、消滅するほどの破壊力はある。俺は一応魔法強化の副作用なのかもしれないし、勇者としての個人の特徴かもしれないが、あの魔物が放つ魔導砲では俺は消えることはない。
 次々と襲って来る魔物に対して俺は、自身に補助魔法を掛けるのであった。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...